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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年10月



 16年前の幼女殺害と酷似した事件が発生。かつて刑事として捜査にあたった神場は、退職した身で現在の事件を追い始める。消せない罪悪感を抱えながら──。元警察官の魂の彷徨を描く傑作ミステリー。      

                    (集英社HPより)



定年退職した元刑事の神場智則。
妻の香代子と共に四国巡礼の旅に出る。

神場には、心の中にずっと引っかかっている事件がある。
16年前の幼女殺害事件。
被害者の幼女を発見したその場に居合わせ、衝撃的な当時の様子が
頭から離れない。

そして、巡礼の途中、知った幼女殺害事件。
16年前のことと、嫌でも結び付けてしまう。



定年退職しても尚、刑事。
新に起こった事件の真相が気になり、元部下に経緯を聞く。

実際は、こんなことそうそう、ないだろうけどね。

神場の正義感は凄いと思うけど、妻の香代子がそれを支えている姿の方に
感動した。

また二人の娘・幸知とのこと。
幸知が付き合っている刑事・緒方は、神場の部下。
人間として素晴らしいとわかっていても、娘がその妻となる事には
難色を示す父親としての考え方。


家族の在り方のようなものも考えさせられる物語。


                       ★★★★
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発行年月:2016年3月

                             

万城目ワールド10周年。新たな幕開けを告げる、最強の「奇書」誕生!

万城目ワールド10周年。新たな幕開けを告げる、最強の「奇書」が誕生!!俺を追ってくるのは、夢か?カ 万城目ワールド10周年。新たな幕開けを告げる、最強の「奇書」が誕生!!

俺を追ってくるのは、夢か? カラスか?
作家志望の雑居ビル管理人が巻き込まれた、世界の一大事とは――。

作家志望の「夢」を抱き、 雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現われ問うてきた……「扉は、どこ? バベルは壊れかけている」。巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦――心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖で溺れていた。そこで出会った見知らぬ少女から、「鍵」を受け取った俺の前に出現したのは――雲をも貫く、巨大な塔だった。
万城目学、初の「自伝的?」青春エンタメ!

                      (角川書店HPより)



祖父の遺したビルを管理する九朔。
ビルの店子たちとのやり取りはのほほんとしたもの。

が・・段々と怪しい人物(?)たちが登場。

全身黒ずくめの女<カラス>。
謎の少女。
それから死んだはずの祖父。


パラレルワールドみたいな別世界に迷い込んだ形で物語が進み
ちょっと訳がわからなくなりながらも、面白いなぁ~と
どんどん読み進めることが出来た。

で、最後、結局なんだったの???


まあ、こういう話は、読んでる過程が楽しければいいか?^^;


                          ★★★
 


発行年月:2016年3月


悪辣弁護士・御子柴礼司、医療少年院の恩師・稲見が殺人で逮捕された――

圧倒的迫力のリーガル・サスペンス!
またしても止まらない「どんでん返し」!! 

「王様のブランチ」「ダ・ヴィンチ」などで話題沸騰! 
『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』シリーズ最新作!!

改めて問われる「贖罪」の意味とは――

韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。
一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、
御子柴は弁護人に名乗り出る。
稲見は本当に殺人を犯したのか? 

                   (講談社HPより)



悪辣弁護士・御子柴礼二シリーズ。

冒頭の韓国船の沈没事故は、少し前の事故を思い出した。
緊急避難の場で他人が装着していた救命胴衣を殺人まで犯して奪い
命拾いした男。
それが後の事件の核心的人物になる。
なんとなく想像していたけど、嫌な話でした。

その生き延びた男が選んだ仕事が老人施設の介護士。
巷でも、介護士による入所者への虐待問題が報道されることが度々だけど
嫌だな、こういうの。

日常的に虐待を繰り返していた介護士が殺され、その加害者・稲見武雄は
御子柴の恩人だったという展開。
少年時代に殺人を犯し、医療少年院で更生した御子柴の恩師ともいうべき男。

稲見の罪を軽くしようと奔走する御子柴は、恰好良かった!

稲見は罪を償うと言い張るが、色々な手立てで相手の介護士の悪業を法廷で晒す。


最初から最後までどんどん読める面白さ。

御子柴の人情にもホロリ。


また違う場面での御子柴の活躍を読みたいなぁ~。


                       ★★★★



発行年月:2016年7月

天上天下唯我独尊! 日本一、傍若無人な女社長、中島ハルコがパワーアップして帰ってきた! 今回持ちこまれる相談事も、医者の息子の進路問題、歌舞伎役者の浮気、相続問題とさまざま。その一方で、自分もドロボーに入られたり、五十女を脱がせたり、美魔女と争ったり、韓国では骨董屋の親父とバトル! 一方、ハルコに振り回されつつ、いつももめごとに巻き込まれるフードライターのいづみは、心許せる男性、熊咲と知り合いながらも結婚に踏み切れず、年上の既婚者に目が行ってしまう……。批判、炎上、なんのその。ハルコのズバリとした物言いに、皆が納得してしまう、痛快なコメディシリーズ第2弾。

                       (文藝春秋HPより)


「中島ハルコの恋愛相談」に続いての本作。
ああ、痛快!
ハルコさんの言葉ひとつひとつが真っ当で・・・・^m^

友人でフードライターの菊池いづみ(39歳)と広告代理店の熊咲を
上手くカップルにしちゃうのも凄い!

面白かったのは、<ハルコ50女を脱がす>
お金持ちのAさんをお客に持つパーソナルトレーナーの青沼裕志(24歳)の
相談を受けてのアドバイス。

驚きの展開が、全てハルコの作戦どうりというのには・・・参りました~。

懲りずに、このままのハルコさんでいてください!


                       ★★★
 




発行年月:2016年11月

印象派の画家といえばルノアール、ゴッホ、セザンヌ。今や作品が破格の値段で取引されるようになった彼らも、かつてはフランスアカデミーの反逆児だった。その嚆矢【ルビこうし】ともいうべき画家が、クロード・モネ(一八四〇~一九二六)である。彼が一八七三年に発表した《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのが「印象派」のはじまりである。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化は、実は日本美術の影響を受けている。アート界の第一人者がモネのミステリアスな人生と印象派の潮流を徹底解説。

                   (幻冬舎新書HPより)


数々の美術絡みの物語を書いているマハさんの今回は
本格的な美術解説書というかんじ。

モネについてだけでなく、ほかの印象派の画家たちについての
解説もあり、とても興味深く読んだ。

マハさんがそんななかモネに特別の感情を抱くようになったエピソードも
素敵。
マハさんの美術との関わりの経緯も楽しめた。

絵画も多数、載せてあり、美術にさほど知識がない、わたしでも
楽しく最後まで読めた。


 

                       ★★★★
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