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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年5月

"人間の心を捨ててもずっと一緒にいたかった。
何が“警察官連続殺人事件”を引き起こしたのか?
山本周五郎賞受賞作『後悔と真実の色』続編。渾身のミステリ長編!!

仕事にしがみつく女刑事と警察を離れた男の因縁。
復讐だけを生きる糧にするふたり――。
幼い日に、警察沙汰で離れ離れになった誠也とレイ。大人になって再会したふたりは、警察への復讐を誓い、その計画を着実に遂行する。
一方、事故か他殺か判然としない警察官の連続死に、捜査本部は緊迫する。事件を追う所轄刑事の高城理那は、かつて“名探偵”を呼ばれた西條の存在を気にしていた。スキャンダルで警察を去り、人生を暗転させた男。彼だったらどう推理するのか――。
止まらない面白さ、圧倒的読み応え。これぞ貫井徳郎の真骨頂! " 

                    (幻冬舎HPより)



前作で、警察を辞めた西條輝司。
一時はホームレス生活。そこからビルの警備員。
兄の口利きで一流会社に再就職(秘書課)。

警察を離れても、西條の勘の良さ。推理力は健在で、それを頼ってくる新人の
女性刑事・高城理那。
理那は、西條のことを先輩刑事から聞いて、自身の事件解決の考えを相談する
相手として西條を頼る。


事件は続けて起きる警官殺し。
警察に恨みを抱くものの犯行。

事件の犯人である渕上誠也とレイ。
2人の犯行時の様子を描く。
だけど2人がなぜそこまで警察を憎むのか?

そして知らされた事件の真相・・・・う~ん。ちょっと理解できないなぁ~。

レイって恐ろしい人間だということがわかった。
誠也を想いどうりに利用したってことか?

この先の物語はないのかな?


西條が兄が紹介してくれた勤務先も辞めて、これからは自分の力を発揮する
仕事をするようで、その話も読みたい。
犯罪コンサルタント?
そういう職業実際もあるのか???


西條の兄・・・・良い人だな。
高城理那・・・・良い刑事になりそう。今後の活躍も読みたい!


シリーズ化するといいなと思う。
2冊続けて読んだけど、面白かった!

        

                        ★★★

 






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発行年月:2009年10月


 若い女性を襲い、人指し指を切り取る連続殺人事件の捜査が進まないまま、捜査一課のエース、西條輝司はある出来事を機に窮地に立たされていた。不器用に生きる男たちを活写する傑作長編!

                    (幻冬舎HPより)



面白かったぁ~。
警察官たちの職場を離れての生活も垣間見れて・・・

しかし、西條は、窮地に立たされて大変な目に遭いながら
事件解決に一役かって流石!

警察官じゃなくなった西條が今後は、どう生きていくのか
続きが気になる!

早く続編を読まなきゃ!!


しかし、事件の犯人、屈折してるな。
普通に社会生活していて、こんな凄惨な事件を起こすって恐ろしい。



                         ★★★★



発行年月:2017年12月


 刀根秀俊、美月、亮介、陽菜乃は仲のいい友達グループだった。中学2年の夏にあの事件が起こるまでは――恐怖、怒り、後悔、そして絶望。生涯拭えぬ過ちとトラウマを抱えたまま、各々の人生を歩んでいた4人。求め合う体と秘めたる想いが、さらなる苦悩を呼び、暴力の行き着く果てに究極の愛が生まれる。著者渾身の長編ノワール!

                    (新潮社HPより)



男女2人ずつの物語。

刀根秀俊・・・左官職人として働いているが、幼い時より可愛がってくれている
ヤクザの九十九誠、その舎弟の近藤との縁がなかなか切れない。
母子家庭だったが、母親は出奔したまま行方知れず。

桐原美月・・・実家は神社。中学時代の4人の集まりは実月の家。
大人になって、フリーラリターとして働く。
娘の真帆(4歳)と暮らしている。

中村陽菜乃・・・過干渉な母親に悩まされた中学時代。大人になって教師として
働いているが中学2年の夏、不幸な事件の犠牲者となった事に、ずっと
苦しめられている。

正木亮介・・・中学時代は文武両道な優等生。
だけど、陽奈乃の事件を機に、変わってしまう。



あの事件さえなければ・・・・4人はどんな風に生きたんだろう?
でも、あの事件があったから4人の結束はずっと強かったんだな。

大人になった陽奈乃が亮介の妻になっていたのは、ビックリだった。
心から幸せを感じた日はなかったんじゃないかとすぐ感じたけれど
亮介のDVやアルコール依存に悩まされていたと知り、あの事件を
亮介はずっと背負い続けるストレスに苦しんで来たんだろうなと
思うと辛くなった。


美月は娘と平和な日々を過ごしていて、そこに秀俊が日常的に現れ
温かい家族みたいな過ごし方をしていて、和む雰囲気。
だけど、秀俊は、ヤクザな世界の人たちとの関係を切れずにいる。
親よりも親身に幼い時から守ってくれた人たち。



最後は、どうなる?と気になり、案外長い物語だけどスイスイ読める。
そして、ラストは、少しハラハラしたけれど、明るい未来が見えそうで
ホッとした。

可愛い真帆が「トネ~」から「パパ~」と秀俊のことを呼べる日が来たら
いいのになぁ~



読み応えあって、面白かった!


                        ★★★★




発行年月:2017年11月

甘美で幻想的な異界への誘い――匂いたつかぐわしさにほろ酔う連作奇譚集。

男同士が忍び逢う宿屋「左近」の長男、桜蔵(さくら)は高校を卒業し、大学に進学。それを機に実家をはな 男同士が忍び逢う宿屋「左近」の長男、桜蔵(さくら)は高校を卒業し、大学に進学。それを機に実家をはなれ、父の柾とその正妻と同居することになる。しかし、やっかいなものを拾う”体質”は、そのままで……
大雨の朝、自転車通学の途中で事故にあい、迷いこんだ先は古着を仕立て直すという〈江間衣服縫製所〉。その主の婆さんは着ていた服で浮き世の罪の重さをはかり、つぎに渡る川や行き先を決めるという――この世ならざる古着屋や巡査との出逢い、境界をまたいで往き来する桜蔵の命運やいかに――!?(この川、渡るべからず)
匂いたつかぐわしさにほろ酔う、大人のための連作奇譚集。

                      (角川書店HPより)



左近の桜シリーズ第3弾?
過去のを完全に思い出せないけれど、読みながら、ああ、そうだったと
思い出すかんじ。

大学に進学した桜蔵は、母と弟・千菊(ちあき)と離れ

父(本当のではないようだけど)・柾とその正妻・遠子の家で暮らす。


大学通学中に意識を失い気づいたら異形のものたちの世界へ。
妖しいけれど甘美な世界観が、独特。

大学の教授・清 千舟もなんだか柾や桜蔵たちと同じ匂いがする人物。

桜蔵の本当の父親って誰なんだろ?
いつかそんな話も出て来るのかな?

表紙の絵が、物語の雰囲気にピッタリ!

このシリーズは、まだ続くかな?


                         ★★★
 



発行年月:1985年4月

パリ帰りのユキが経営する高級洋装店で働く隆子。「この店を自分のものにしたい」と憧れ以上の野心を抱き、ユキの再渡仏をチャンスと──デザイナーとして頂点を目指す女たちの闘い

                     (集英社文庫HPより)



有吉作品を続けて読んだ。
これも面白かったぁ~。
時代は今より前だけど、全然、今読んでも古さは感じない。

主人公・清家隆子が洋裁学校から、有名な高級洋装店「オートクチュール・パルファン」の
縫い子としてスカウトされ、一番下っ端の立場から、経営者の松下ユキに
認められ、ユキがパリに行く間の店の一切を任される。

大いに張り切り、映画会社、デパートなどと契約を結び、利益を上げ
パルファンを自分のものにするには、どうしたらいいか?と考えて行動するように
なる。

隆子に近づく、男2人。
ひとりは、ユキの弟・松下信彦。
もう一人はユキの恋人(?)画廊経営者の相島昌平。

信彦からプロポーズをされながらも、自分が店を乗っ取るには邪魔な存在に
なるんじゃないか?と考え、相島にそのことを相談したり
段々と打算的な女になっていく過程が面白い。

そして、最後は・・・・

欲を出し過ぎたかな?

と本人も案外ケロッとしているところが、なんだか爽快だった。

この<<仮縫>>って表題の意味もふか~い。



有吉作品、面白い!!
なんんだかハマりそう^m^


                       ★★★★★



 
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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