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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2018年6月


 

ぼくは屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いている。大きなことが書かれた小さな本を読み、遠い街に出かけて、友人とコーヒーを飲む。鉛筆を削って、雲を描き、姉に手紙を書いて、人生を考える。

この本の目次

第1章 遠い街から帰ってきた夜
第2章 バリカンとジュットク
第3章 名前のない画廊

                    (ちくまプリマー新書HPより)



ちくまプリマー新書300冊目の記念刊行。
創刊当初から関わっていたんですね~。
なんだか表紙の絵をながめるだけでも楽しそう♪
今度、本屋さんで見てみようかな?

この本も新書なので薄くて短時間でスラスラ読みました。
いや~楽しかった♪

お話の設定が好き。

主人公の暮らしが羨ましい。
働いている鉛筆工場の描写も、なんだかワクワクする。

17種類の鉛筆。
全部揃っている文具店も珍しいかも。
実際17種類もあるんだろうか?


主人公の男性は、最後、北の地に旅立つという。
どんな旅をするのかな?
そんな話もまたどこかで書いて欲しいな~。



                      ★★★★★

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発行年月:2018年2月


 

「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは祝福してくれ」
自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。
代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。
医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという――。 
簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。

                   (講談社HPより)



5つの章から成る、短編連作。

早死にする家系の土岐一族。
職業は皆、医師。

最初の章は、37歳で亡くなる土岐祐介の話。
親友の手島が生前、祐介から聞かされていた言葉を思い出す。

その後の章では、土岐家の人々の話。

祐介の父・冬司は、49歳で胃がんで亡くなる。
祐介の祖父。伊織は52歳で登山中に滑落死。
祐介の曽祖父・騏一郎は55歳で肝硬変で亡くなる。
祐介の大叔父(祖父の弟)・長門は50歳入浴中に脳梗塞で溺死。
長門の息子・覚馬は52歳で肺がんで亡くなる。


そんな中、唯一長生きしたのは、祐介の兄・信介。
91歳で施設にいるということで、最終章で88歳になった手島が会いに行く。
その場面が、なんだか衝撃的。
時は2068年の設定。
癌はもはや怖くない病気。手術しなくても薬で治るようになっている。

80歳で亡くなるのは早死と言われる時代。


信介は114歳で同じ施設内にいる母親より先には逝けないと言う。
その姿は、なんだか狂気じみていて
長生きは幸せなことなのか??と疑問が沸く。


著者が問題提起のように書いた<希望の御旗>は、考えさせられた。
治療方法には色々あるけれど、何が何でも延命は、やめて欲しい。
こうなったら、もう自然のままにしてほしいとか、ちゃんと自分の最期を
子ども達に伝えておかなきゃ。

土岐冬司の最期は、なんだか皮肉。
自分が信じていた治療を体験して、間違っていたかもしれないと気づくとは・・・・。


医師の著者が書く物語は面白い!
次回作も期待します!


                     ★★★★★




発行年月:2018年5月


 

祖母の故郷、台南への旅が私の人生を変えた

派遣で働く杉山未來は祖母を元気づけるため台南へと旅立つ。
将来の夢破れ、祖母の認知症に悩む未來が台湾で見つけた貴重な宝物とは。

                    (文藝春秋HPより)




台湾の歴史が学べる。
親日派が多い所以もわかった。

未来は祖母・朋子が幼い時の思い出がいっぱい詰まった台湾(台南)へ一人
向かう。

通訳やガイドとして関わってくれる人たち。
・季怡華(リイカ)・・・表情が読めないのでやや冷たいかんじ
            未来の父(大学教授)の元教え子。
・洪春霞(コウシュンカ)・・・明るくお茶目。食べる事が大好き。
               日本でキャバクラで働いていた経験あり。
               日本語は上手だけど、ちょっと乱暴な言葉遣い。
               李の教え子。
・楊建知・・・春霞の友達。大学で建築を学んでいる。
・林賢成・・・楊の高校時代の歴史の先生。


色々な人に助けられて、祖母の思い出の地を巡る。
ついに祖母が住んでいたであろう場所も見つける。
そこに住んでいた劉慧雯。
彼女が言った「自分には愛される資格がない」という言葉が哀しい。
日本での留学経験もあり賢い人なのに、家族のトラブルにいつも翻弄されていて
なんとか、彼女がこの先、幸せになって欲しいと思った。

表題の<六月の雪>は、花の事だった。
ごく限られた海の近くで見られる小さな白い花。
桜のように大きな木にそれが咲くとまるで雪のようだという。

無表情の怡華との帰国前の空港での会話も良かった。
台湾の歴史が怡華の無表情と繋がっていたのか?
そう考えると切ない。

 
 
帰国した未来にも、慧雯に似たようなトラブルが・・・
隣家に住む、父の妹・真純の存在が厄介。

でも祖母はちゃんと対策してくれていた。
認知症が進む前に未来にそれが伝わって良かった!


最後、台湾からの報せにはビックリ。
哀しい(/_;)。
また、きっと近いうちに再会できると思っていたのに・・・・・


長い物語だったけど、長さを感じさせず夢中で読んだ。
良い物語でした。



                      ★★★★★




発行年月:2018年3月


 

映画化『ラプラスの魔女』前日譚

自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たち 自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚

                    (角川書店HPより)


5つの章からなる。
4章までは、羽原円華を主にした短編連作。

5章が「ラプラスの魔女」の前日を描いたもの?


<第一章 あの風に向かって跳べ>
ベテランスキージャンパーの苦悩。

<第二章 この手で魔球を>
プロ野球の捕手の苦悩。

<第三章 その流れの行方は>
水の事故により息子が植物状態にある父親の苦悩。

<第四章 どの道で迷っていようとも>
重度の資格障碍者のピアニストの苦悩。


苦悩を持つ人たちに、希望の光を与える手助けをする円華。
その手伝いをする大学で流体工学の研究をしている 筒井。
医学部中退の鍼灸師・工藤ナユタ。


話のなかで工藤ナユタの苦悩も軽くする円華。
凄い少女だ。

言葉遣いはやや乱暴で、態度も大きいけれど、なんだか可愛い^m^


第5章を読むと再び「ラプラスの魔女」が読みたくなる。
細かいところ、忘れてるから・・・^^;

でも、やはり東野作品は面白いな~。


                   ★★★★★



発行年月:2018年2月


 

ここは戦場か、それとも殺人現場か――。
従軍作家が日本軍の闇に挑む。

日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?浅田作品初の戦場ミステ 日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。
検閲班長の川津中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。
そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。
なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!? 
分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。
従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。
「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、胸に迫る人間ドラマ。


                        (角川書店HPより)



戦争の愚かさを描いている。
そういう作品はいくつも読んだけれど、これはちょっと異質だった。

敵がいつ襲来してくるかもわからない地で緊張感を持って日々過ごしている
兵士たち。

ある日、突然、10名が銃撃痕もなく死んだ。
その真実解明の為、現地派遣された軍事作家の小柳と彼の護衛も含めて
共に派遣された川津中尉。
2人が知った真実は・・・・。


本当に人って怖い。
というか、戦争という人が死ぬことが事件でもなく日常化している
状況が恐ろしい。
狂気を呼び、それを黙認する空気があって、何が正義かわからなくなる。

10名の亡くなった者は、死ななければならなかった人間だったのか???

町医者・老陣の最期も哀しい。
医者としての務めを果たしていただけなのに・・・・。


ああ、嫌だ。
本当に戦争って、何もかもを壊してしまう。


実際の戦地でも、これに似たようなことはあったんだろうか?
きっと、あったんだろうな。


                        ★★★

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