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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年2月


 取材で訪れたラトビアに、恋してしまいました。手作りの黒パンや採れたての苺が並ぶ素朴だけれど洗練された食卓、代々受け継がれる色鮮やかなミトン、森と湖に囲まれて暮らす人々の底抜けに明るい笑顔。キラキラ輝くラトビアという小さな国が教えてくれた、生きるために本当に大切なもの。新たな出会いと気づきの日々を綴った人気日記エッセイ。

                   (幻冬舎文庫HPより)



日記だから、書いてあることは日常のこと。

夫のことを、ぺんぎんと呼ぶのも可愛らしいから良し。

あちこち出かける外国の話も楽しい。

でもところどころで、「え?」と思ってしまう。
ま、人の考え方はそれぞれだけどね。




                        ★★★
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発行年月:2018年1月


 

「あなたにこの物語の犯人はわからない」 ― 中山七里

仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?

誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!

第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?

“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!

                      (NHK出版HPより)





なんとも切なくて痛々しい物語だった。

今の社会福祉制度って本当の弱者を救えていないんだと思う。

この物語の舞台は震災後の仙台市というのも特殊かも。
震災後に貧困生活に陥った人は多いんでしょうね。

貧困の末、餓死した、けいさんの生活は、厳しいものだったけど、困っていた
近所の少年や、住むところがない青年を住まわせてあげたりしていた。
最期の様子は泣けた(/_;)。
本当にギリギリの生活をしている人が、福祉制度で護られない国って
情けない。


震災後で民生委員も不足しているんだろうか?


色々なことを考えさせられた。


連続殺人事件の犯人は、別の人を途中まで予想していた。

福祉の仕事をする人も大変だな。



                            ★★★★




発行年月:2018年3月


 「本を読むというのはそこにでかけて行くこと」──小説家は、どのように小説を読んでいるのか、また、著者にとって「書く」とは、どのような経験なのか? すべて初収録、過去15年以上にわたって書かれた掌編小説とエッセイから、江國香織の「秘密」がひもとかれる贅沢な一冊。

                    (朝日新聞出版HPより)





エッセイも掌編小説もどちらも楽しめるお得な本!

江國さんの文章は、心地いいから好き♪

書くことは、一人だけでする冒険・・・・なるほど・・・。

本というのは、そこにでかけて行くということ・・・出かけていれば
現実は留守・・・誰かが現実を留守にしてもやってきて・・・・・
外側に出たくなるような本を自分でも書きたいもの・・・。

江國さん、もうそんな謙遜を~。
既に現実を留守にして、わたしは江國さんの物語を読んでいますよ~^m^


掌編小説のなかでは<奇妙な場所>が特に気に入った。
母69歳、長女52歳、次女50歳の会話。
3人居ても皆、同年代に見える親子のたわいない会話が、なんということ
ない内容なのに、いいんだよね~。
自分にも娘が2人(2歳違いの)から、ちょっと自分と娘たちという風に
想像したりして読んだ。


あと、エッセイでわたしもそれ思ってた!というのがあった!
<豆のすじ>そうそう、絹さややインゲンのすじ、子どもの頃は
もっと存在がしっかりしていて、お手伝いですじを取るのは
楽しかった。
でも最近は、すじ、上手く取れない。
絹さやはそれでも片方だけ綺麗に取れるけど、いんげんは、その存在が
わからない。
そして、食べても口にさわらない。
やはり品種改良されたんじゃないかなぁ~?

最後に読むべき小説として挙げていた
≪満ちて生≫は、是非、近いうちに読んでみたい!

図書館の返却日が迫っているので、再読出来ないのが残念(:_;)



                          ★★★★



  発行年月:2018年2月


 
黙る妻、呆れる娘、耐える嫁
vs.
鈍感すぎる男たち

全女性に贈る“読むデトックスサプリ”
女たちのリアルな叫びに共感必至、
旦那にも読ませたい本NO.1!?

大手石油会社を定年退職した庄司常雄(しょうじつねお)。夢にまで見た定年生活のはずが、良妻賢母だった妻は「夫源(ふげん)病」を患(わずら)い、娘からは「アンタ」呼ばわり。気が付けば、暇と孤独だけが友達に。そんなある日、息子夫婦から孫2人の保育園のお迎えを頼まれて……。
崖(がけ)っぷち定年オヤジ、人生初の子守を通じて離婚回避&家族再生に挑む!

女は生まれつき母性を持っている?
家事育児は女の仕事?
“都合のいい常識”に
毒された男たちに、
最後通告!

                  (祥伝社HPより)



夫が定年退職し家にずっと居て、今まで通り何から何まで妻にやらせて平気でいられたら、そりゃ、腹が立ちますよ~。
この物語の妻の気持ち、よ~くわかる。
味方になってくれる娘がいてくれて良かった!

でもこの定年オヤジは、少しずつ今までの自分の考え方が
間違いだったと気づいて直そうと努力してくれるから
まだ良かった。

世の中には、改造出来ない夫も多いんだろうな~。

これは男性にも読ませたい!!


                  ★★★★



発行年月:2017年9月


 若い女性が殺害された不可解な事件。警視庁に届いた一通の密告状。
犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!? 
あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。

                       (集英社HPより)





ホテルのコンシュルジュ・山岸尚美と

刑事・新田のやり取りがいい。

事件の犯人が現れるという密告者の通報によって警察官がホテル内に。
新田は英会話が堪能で見た目も上品ということで、ホテル従業員に扮して
捜査にあたる。

ホテルが毎年12月31日に開催する仮面パーティの場に現れるという。

犯人逮捕、事件の真相も気にはなるけど、それより
コンシュルジュ・山岸のお客さんからの難しい要望に応えるため
奮闘する姿の方が楽しかった。

ホテルの話は面白いな。

これシリーズ3作目だったんだ!
1作目のマスカレード・ホテルは既読だけど、マスカレード・イブは
読んでない^^;
東野作品は漏れなく読んでいたつもりなのになぁ~。


事件の真相は、知れば、なるほど、そういうことか~というものでした。
よく、こんな入り組んだ人間関係を考えるものだ。


山岸と新田のコンビ、私生活でも何か進展あればいいのに~。

未読のマスカレード・イブも近いうち、読んでみよう。


                        ★★★★★
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