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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月



 経営危機に瀕している旅行会社の名物企画「失恋バスツアー」。このツアーの趣旨は、失恋した参加者に、鄙びた旅館、わびしい粗食、うら寂しい観光地を提供してどん底まで落ち込んでもらい、あとは上がるだけ、グイグイ元気になってもらいましょうというもの。しかし、添乗員として乗り込んだ37歳の天草龍太郎は、カウンセラーとして同じく添乗している小雪に自らがフラれたばかりだった。ツアー中も小雪はツレない態度。しかも今回の参加者はとことん濃いメンツで、やたら元気な金髪ハーフ美女、自称パンクロッカー、修験者のような巨漢、謎の中国人、文学少女ふうお嬢様など、彩りが豊かすぎる9名。ハプニング続きで翻弄される龍太郎だが、意外な事実が次々と明かされていく。笑いあり、涙ありの感動ツアー、いざ出発進行!

                     (双葉社HPより)




失恋バスツアー参加者


<男性>
入道さん、サブローさん、教授、陳さん、ジャック
<女性>
桜子さん、ヒロミン、モモちゃん、るいるいさん

添乗員・天草龍太郎、 運転手・吉原まどか、 カウンセラー・小泉小雪



個性豊かなメンバーたち・・・^m^

それぞれの参加理由も徐々に明かされ、ツアー最後は、みんなハッピーという
かんじで、実に楽しい。

特に、陳さんと入道さんが傑作!


森沢さんの物語は、読後感良いから好き♪



                         ★★★
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発行年月:2017年9月


 容疑者は村人全員! ? 20年ぶりに帰郷した了衛を迎えたのは、閉鎖的な村人たちの好奇の目だった。 愛するワルツの名曲〈美しく青きドナウ〉を通じ、荒廃した村を立て直そうとするが……。 雄大な調べがもたらすのは、天啓か、厄災か⁉ 著者史上最狂・最悪のどんでん返しミステリ! 「まっさらで読めば、滝川野菜のところで おりょ?と騙されます。 あーラッキーだなー自分。最高に楽しんじゃいました。」 新井見枝香(三省堂書店) ●あらすじ 金も仕事も住処も失った“元エリート"溝端了衛が帰った故郷は、7世帯9人の限界集落に成り果てていた。 携帯の電波は圏外。住民は曲者ぞろい。地域に溶け込もうと奮闘する了衛の身辺で、不審な出来事が起こりはじめ……。

                      (幻冬舎HPより)



読み終えて、実際にこんな事件あったなぁ~と気づいた。

外資系金融会社を辞めて父親の死を機に実家に戻った溝端了衛(39歳)。
7世帯の集落のなかで、了衛は次第に息苦しさを感じてゆく。

普通の人が、人間関係に疲れ、いらだちを感じ、狂人となっていく様がリアル。

唯一の理解者・能見。
彼もまた村八分状態であった。


う~ん、能見、なんだか怪しいな・・・と思ったら、やはり・・・・。


ワルツを踊るように、了衛が次々、集落の人たちを襲う様はエグイ^^;。


面白かったわけじゃないけど、グイグイ読ませるのは、さすが。


                        ★★★



発行年月:2007年4月

出会った瞬間から少しずつ、日々確実に、発狂してきた――。有名カメラマン新崎の専属モデルを務める早希は、私生活でも密かに彼と同棲している。付き合って三年を過ぎ、セックスの時以外は体に触れてこない新崎。不均衡な関係に深い倦怠感を覚えるなか、ずっと早希のファンだったというバンドマンの松木と出会う。ひずみのない愛を求めては傷つく女性の心理に迫る、傑作恋愛小説。

                   (新潮社HPより)



モデルの早希みたいな若い子、多いのかな?
摂食障害で35kgの体重を維持するために、大量の食べ物を
咀嚼しては吐き出すの繰り返し。

専属カメラマンの新崎と同棲しているけれど、友人が引き合わせた
バンドのボーカル・松木と親しくなる。
松木は、感情を素直に表現し、会った途端から、早希に猛アプローチ。
そんな松木に惹かれていく気持ちは、なんとなく理解できたし、
このまま、松木と付き合って新崎とは別れるのか?と思ったら・・・
ああ、元に戻るのね・・・・。
なんだか、それも妙に納得。

他人から見たら、生き難い方に流れたと思うけれど、本人は、案外、そちらの方が
安心するのかも。

読み終わったあと、ドヨ~ンとした重たい気持ちが残ったけれど、
物語だとすれば、まあ面白かったかな?


                       ★★★
 



発行年月:2006年9月


 小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。彼は身長173cm、推定体重65kg、脳容量は約1400cc。そして何より、約1万年前の第四氷河期の過酷な時代を生き抜いていた――じゃあ、なぜぼくが今生きているのかって? これは、その謎が解けるまでの、17年と11ヶ月の、ぼくの物語だ

                     (新潮社HPより)




南山渉は、小学5年生。母子家庭。

母親は大学で遺伝子研究をしている。

落ち着きがない少年期。ADHD(多動性障害)の診断を受ける。
友達ができない渉は、いつもひとりで遊んでいたが、夏休みのある日、野良犬のクロと
女の子(室田沙知)と出会う。



サチの存在がその後のワタルに大きく影響していく。
お互いがよき理解者で最強の友。

ワタルは、自分の父親を母親の部屋でみつけた氷河期時代の男を父親だと妄想
することが常となる。

人とは違う容姿もそれで自分なりに納得しつつ、いつか目の前で父親を見たいと
思いながら・・・・。


小学生から中学生に、そして高校生になる。
母親が体調不良で受診し、肺がんで余命わずかの宣告。そして母親の死。
ワタルは本当の父親に会うため、ロシアへ。

そしてシベリアアイスマンとも会う。


最後の本当の父親との再会は、あっけなかったなぁ~。
シベリアアイスマンとの別れの場面の方がなんだか、感動した。


この後の人生も逞しく生きて欲しいな~。
沙知がそれを手助けしてくれそう。

ワタルの成長の物語、凄く面白かった!!


                        ★★★★★



発行年月:2016年6月


 ある日、自分のハリが大嫌いで、つきあいの苦手なハリネズミが、誰かを招待しようと思いたつ。さっそく招待状を書き始めるが、手紙を送る勇気が出ない。もしクマがきたら? カエルがきたら? フクロウがきたら? ――臆病で気難しいハリネズミに友だちはできるのか? オランダで最も敬愛される作家による大人のための物語。
   
                      (新潮社HPより)


ラジオで小川洋子さんが絶賛していた本。
気になり手にとりました。


なるほど・・・小川さんが他人ごととは思えないとおっしゃったハリネズミ。
相当な心配性です。

友達が沢山家に遊びに来てくれたらいいのになぁ~と思って皆を招待する手紙を
書くけれど・・・その先のことをあれこれ悪い方に想像して
一人、悶々とした時間を過ごす。

想像力というか、妄想力が半端なくネガティブ路線で・・・ハリネズミには
申し訳ないけど可笑しかった^m^


でも最後は、リスが来てくれて・・・・ああ、良かったと安堵。

友達は沢山じゃなくてもいいんじゃない?
一人居れば十分♪



                           ★★★
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