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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


 仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎(しろうさぎ)事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ! 伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。

                     (新潮社HPより)




冒頭から出て来る「白兎事件」。

仙台での人質たてこもり事件の真相を描く物語。

事件というと物騒だけど、それが起きた背景の物語は実に複雑。
いろいろな複雑なことが絡まって段々わかってくること。

伊坂氏お得意の技ですね~。


全く関係ないような事柄が段々と結びついて・・・・ああ、あれはこういうこと
だったんだね~という気づきが楽しい。

泥棒、黒澤と宮城県警の夏之目課長が特にいい。

妻子を事故で亡くした夏之目の家族を想う場面がジ~ンと来る。

レ・ミゼラブル・・・映画しか見てない。
いつか読んでみたい小説のひとつ。


最初から最後まで面白かった!


伊坂氏の作品はよく映像化されるけど、これはムリかな?



                           ★★★★★
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発行年月:2017年11月
                                     

母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……
母の遺品整理のため、実家に戻った邦彦。安寧とは言えない妻との関係、存命だったときの母と父のこと……思いを巡らせながら、セミの合唱響く農道を歩いていた。
ふと気が付くと、向こうから白い日傘をさした和服姿の女性が歩いてくる。女はその顔に、般若の面をつけていた――。(「面」)

その他、親友とその父親との思い出にひたるうちに驚愕の結末に辿り着く「森の奥の家」、
人生の落ち目にいる女が奇妙な歯科医院に出会う「日影歯科医院」、
病弱で一途な白人女性の繊細な手袋をめぐる「ゾフィーの手袋」、
恩師の法事の帰りに立ち寄った山荘の地下道で、得体の知れない“何か”が蠢く「山荘奇譚」、
怖くも懐かしい鮮やかな幻想「緋色の窓」、の全6篇。

“この世のものではないもの”は、いつも隣り合わせでここにいる。
甘く冷たい戦慄が本能を歓喜させる――大人のための、幻想怪奇小説集。

 
                      (角川書店HPより)





どの話もそれぞれ良かった!

結構、怖くて、夜は読むの止めようと昼間に読んだ^^;


怖いけど、ちょっといいなと思ったのは<森の奥の家>

親友の美咲とその父親・土屋さんとの関係がステキ。
山荘で過ごした思い出は凄く楽しそうだったし・・・・。

二人が事故で亡くなり、その思い出の山荘に事故後15年経って訪れたわたし。

最後まで読んで、そういうことだったのか~。
と哀しいんだけど、どこか、よかったなと思った。


凄く怖かったのは<ゾフィーの手袋>。
これが一番、怪談らしい。
くも膜下出血で急死した夫(45歳)。
夫とは共に初婚で5年前に結婚。
外資系の製薬会社勤務でウィーンの研究所で働いていること親しかった
10歳年下のゾフィーという女性の話を聞いたことがある。

夫の死後、部屋に気配を感じる。
手袋が残されていて・・・・・

親しかった人の霊なら、怖いとあまり感じないと思うけど、これは怖い。
一人でもうこの家に住めないじゃん(;O;)


その次の<山荘奇譚>も知らない人の幽霊の話なので、怖かった!


表紙の蝶も何か異形なものたちと通じる世界と行き来している感じで
この色合いからして怪しさを醸し出している。



                         ★★★★★



発行年月」2017年12月


 私が人生の舵を持つ。 私から光を発信する。 Webマガジン「note」の 大人気連載が本になりました! なるべく人々の心を忙しくして時間を奪って、深く考えないようにというシステムの中で私たちは育てられている。 たったひとつ抵抗する術は、経済的にそんなに豊かでなくてもいい、ちゃんと働いて税金なども払って、頭の中の自由な世界に泳ぎだすことだ。(「未知への渇望(がない……?)」より

                  (幻冬舎HPより)



1と2を図書館で借りた。
副題のどくだみちゃんとふしばな・・・とあるので童話的小説かと勘違いして^^;

有料メルマガで配信のエッセイをまとめた本でした・・・。


ま、ばななさん好きなので楽しく読みました♪


看護師として笑ったのが・・・

重度の貧血で通院治療していたとき、毎回4本くらいの試験管に採血されて
貧血でかっかっているのに、どうしたもんじゃろのぅ~?と書いていたこと。

患者さんから日々質問されることが多いことなので、ああ、賢いばななさんでも
患者さんの立場になったら、そう思うのか~と。

試験管4本と言ってもたぶん、合計10ccくらいの採血量。
治療効果が上がっているかを調べるには採血して調べるしかないわけで
気づかないうちに血液は体のなかで新しく作られるので問題ない量。
とわたしは患者さんに説明してます(笑)。



ほかに少し驚いたのが浜松市美術館に来たということ。
わたしは行かなかったけど、写真家の若木信吾さんの展覧会に
来たと書いてあった。
親交があるんですね。
そして若木さんの写真を中心とした書店が市内にあるそうで
BOOK  AND  PRINTS   というお店らしい。
訪ねてみたいな~。

それから、浜松一の美味しい点心のお店 氷箱里も気になった!
ぜひ、こちらも食べに行ってみたい!


写真が結構あるんだけど、カラーじゃないのが残念だった。

マガジン購読しろよということかな~?

2も借りて手元にあるけれど、流し読みでいいか?^^;



                          ★★★



発行年月:2017年12月


 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による初のエッセイ集。

 アニメ番組「世界名作劇場」のようにゆっくりとした展開で名作を紐解いていきたい……そんな思いに駆られた著者が、古今東西の文学を読み解き、その魅力とそのお話にまつわる思い出を綴ったのが本書。

 名作というと敷居が高いと感じている人が多いと思うが、ページをめくってみると、そこにいるのは今の私たちと変わらない悩みやコンプレックスを抱えた人々。友情、恋の駆け引きといったワクワクするようなお話から、裏切り、三角関係といったギラギラしたお話までが、余すところなく描かれている。

 ここでは、有吉佐和子の『悪女について』、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』からカズオ・イシグロの『日の名残り』まで、全57冊の読みどころと、柚木氏の視点ならではの新しい魅力を紹介。読んだことがある人、これから読む人、読むつもりがない人も愉しめるブックガイドになっている。

 若手人気作家の日常生活も垣間見られる、キラキラした一冊。

                     (PHP研究所HPより)




読んでみて・・・名作という作品、読んでいないものが多いなぁ~と感じた。
新刊本ばかり読んでいるけれど、ずっと前から読まれている作品たちの
紹介文のような本書を読むと、φ(..)メモしておいて、順番に読んでみたいと
思えた。

先ずは日本文学から読んでみようかな?


読まなければ損すると紹介された
有吉佐和子の「悪女について」は、早々に読んでみたい!と思った。

あとは、大胆すぎる展開に目をみはると紹介された
向田邦子の「隣りの女」

濃密で甘い親子関係が描かれた宝箱と紹介された
森 茉莉の「甘い蜜の部屋」



あと三浦綾子の「氷点」は、若い時に読んだけど、年齢を重ねた今
もう一度読んで、柚木さんが言うような変化があるか確かめてみたい。


やはり、作家さんって名作と呼ばれるものは沢山、読んでいるんだなぁ~と
感心。



                         ★★★★



発行年月:2017年8月


 1985年、当時は「人体実験」とさえ呼ばれた臓器移植。最先端の医術を学ぶために渡米した三人の若手医師を待ち受けていたのは、努力も夢も報われないシビアな命の現場だった。苦悩し、葛藤しながらも、やがて日本初の移植専門外科を設立する彼らを支えた想いとは……。命と向き合い、不可能に挑戦し続ける医師たちを描く感動作。

                     (新潮社HPより)




面白かった!
谷村さん、凄いな。
医者じゃないのに、すごくいろいろ取材して勉強して書かれたんだろうな。

一応、医療に携わっている身ですが、移植については知らない部分も多く
勉強になりました。


難しい話のなかでも、少しあった凌子とサワダの恋バナは切なくて
ジ~ンとした。


最後の著者のあとがきも良かった!


                       ★★★★★
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