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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年12月

誘拐、サルたちとの生活、そしてストリートチルドレン・・・
数奇で過酷な運命をへて幸せをつかんだ、ある少女の真実の物語。


密林に置き去りにされた5歳の少女がたどる数奇な運命。
サルとの生活。人間であったことを忘れようとも、母性への憧れゆえ人間のエゴによって社会に引き戻される。待っていたのは、人間として生きられる環境ではなかった。


                  (駒草出版HPより)


小川糸さんのエッセイから知った本書。
これが事話だということが信じられない。
壮絶過ぎる。

でも今は幸せそうで、家族と一緒に笑顔の写真はホッとした。


5歳で誘拐されて何故か、密林に置き去り。
これ、何が目的だったんだろ?
それだけが最初から最後まで、ずっとわからなかった。
本人もたぶん、わからないんでしょうけれど・・・・。

しかし、突然、ひとり密林に置き去りってどんなに怖かったか。
それでも彼女は生きるため、必死に、その環境に順応する努力をする。

ひとりでいるのは危険だし、寂しいと身を寄せたのがサルの群れ。

サルたちに最初に出会った瞬間が衝撃的。
こわかったと思うけれど、抵抗せずに集団のなかのボスだと思われるサルの
思うままにされて、敵ではないんだということをわかってもらうように
頑張った。
普通、こんな風に冷静な判断、なかなか出来ないと思うけど、凄く
頭が良い人なんだと思った。

密林で、女の人に出会い、そのあとをつけて、人間の集落を見つけたのが、
人間社会に戻るきっかけ。
でも、人間社会に戻ったら、そこには、幼い子どもを大人の都合で利用する
人たちのなかで生活せざるを得ない状況に置かれ、暴力で支配し
労働させられる。

それを見ていた心ある人・マルハにより修道院に。
そこでも絶望を味わう。
なんとか、そこを脱出して、再び、マルハを頼って最後は
マルハの助けで国外へ。
やって平穏な日々が訪れる。


この本の出版に至る経緯は、本の出版に力を貸したライターの存在があった。
あとがきで、そのことを説明し、続編もあるとか。
もう出版されているか、後で調べよう。



                      ★★★★


 
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発行年月:2017年9月


 一回きりの人生。行きたいところに行って、見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。ツアーに申し込めば、どこにだって出かけられる! 41歳 北欧でオーロラを見た 42歳 ドイツのクリスマスマーケット 44歳 世界遺産モンサンミッシェル 45歳 ブラジル・リオのカーニバル 48歳 台湾で平渓天燈祭に参加 旅じたくからお土産、 団体旅行での身の処し方まで。 40代の旅は自分仕様。 エッセイとイラストと写真で構成。

                  (幻冬舎HPより)




ひとり参加の海外ツアー。
自分には無理そうだけど、行った気分にさせてくれて楽しい。

・北欧オーロラ旅
スウェーデン、ノルウェー、デンマーク
『憧れのオーロラと沿岸急行船の旅 8日間』
31万8000円

・クリスマスマーケットの旅
ドイツ
『ドイツクリスマスツアー早めぐり5日』
16万5900円

・モンサンミッシェルの旅
フランス
『モンサンミッシェル・ロワール古城とパリ7日間』
23万4900円

・リオのカーニバルの旅
ブラジル
『リオのカーニバル チャンピオンパレードとイグアスの滝』
95万5350円

・平渓天燈祭(ピンシーテンダンサイ)
台湾
『年に一度の台湾伝統祭り 平渓天燈祭に参加! 台湾3日間』
13万2250円




ドイツのクリスマスマーケットが意外と安いなぁ~という印象。
すごく可愛らしいし、友達と一緒なら行ってみたい!!

写真も豊富、イラストも可愛くて、パラパラと見て楽しむだけでもいい。

≪47都道府県 女ひとりで行ってみよう≫も今度見てみよう!
日本だったら一人でも行けそう^m^


                     ★★★



発行年月:2017年8月


 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつての恋人。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。前代未聞の面白さで話題沸騰、覆面作家によるデビュー作!

                    (新潮社HPより)




主人が先に読み、「面白いよ」と薦めるので読んでみた。


なるほど。。。こういう面白さか。

過去に恋愛関係にあった男女が30年ぶりにメールでやり取りをして
お互いの過去のことを明かし合うというかんじ。

以下、ネタバレ大いに含みます。
自分の覚え書きとして書くので・・・


淡なる懐かさから、お互いの思い出話をして・・・という段階から
ちょっと衝撃的な告白話へと変わっていく。


水谷一馬の30年間は・・・・・塀の中だったんだ~\(◎o◎)/!
そして、その罪は・・・
なんだか、今、世間を騒がせている幼女殺害事件を思い出してしまう。

そして、この男、危険!
塀から出て、復讐しようとしている(既に一人は済ませたってこと?)。

もうこういう人は一生、塀の中にいて欲しいわ~。



メッセージのやり取りだから、ササッと読めちゃった。
衝撃的ではあったけど、読み終えたら、すぐ忘れそう^^;



                           ★★★



発行年月:2018年2月


 維新の礎を作った佐賀藩主・鍋島直正の生涯
 若くして佐賀藩主となった鍋島直正。財政難に苦しむ藩は城の火事に遭うが、それをきっかけに藩の改革に取り組む。長崎警備を任されていた佐賀藩は、外国船の進入が増え、中国がアヘン戦争でイギリスに敗れたことに危機感を覚えた。
 軍事力で負けないように、直正は最新の大砲や銃、西洋流の船の建造を藩で行うための人材を登用した。耐火煉瓦を作っての反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造と、いくつもの難関を乗り越え成し遂げられた。三重津には、藩独自の海軍学校を設けた。
 また、息子の淳一郎にいち早く種痘を受けさせ、普及をうながした。
 藩主を16歳の直大に譲って隠居した直正は、〈日本を外国列強の属国にしない〉〈幕府側と討幕派との内乱を回避する〉という思いを、諸大名や公家に伝えていった。最新の軍事力を誇る佐賀藩は、幕府側・倒幕派ともに頼りにされる存在だった。
 欧米諸国が日本に開国を迫り、攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、体調を崩しながらも、直正は徳川慶喜との会見に臨む。
 江川坦庵、田中久重、島津斉彬、井伊直弼、勝海舟、江藤新平……。幕末の名だたる人物と交流し、明治維新の礎を作った鍋島直正を描いた長編小説。

                      (小学館HPより)




鍋島直正・・・・名前は何処かで聞いたことあるなぁ~くらい^^;

読んでみると、実に魅力的な人物だとわかった。
忠臣・松根との関係も主従関係とは少し違う絆を感じた。
直正という人の人柄でしょうね~。
最期の場面は、それをよく表していて、じ~んと来た。


幕末は、有名人が多くて、影に隠れてしまった感じだけど、
功績を考えたら、もっと世の中に知られるべき存在だと思う。

こういう人を大河ドラマで取り上げて欲しいな~。

植松さんは、功績は大きいのにあまり知られていない(わたしが無知なだけか?^^;)
を勉強させてくれる。


                       ★★★★



発行年月:2018年3月


角田ワールド全開!心震える待望の小説集
《「さがさないで。私はあなたの記憶のなかに消えます。夜行列車の窓の向こうに、墓地の桜の木の彼方に、夏の海のきらめく波間に、レストランの格子窓の向こうに。おはよう、そしてさようなら。」――姿を消した妻をさがして僕は記憶をさかのぼる旅に出た。》(表題作)のほか、《初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた。》(「父とガムと彼女」)、《K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす。》(「猫男」)、《イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにした。》(「水曜日の恋人」)、《大学生・人妻・夫・元恋人。さまざまな男女の過去と現在が織りなす携帯メールの物語。》(「地上発、宇宙経由」)など八つの名短篇を初集成。
少女、大学生、青年、夫婦の目を通して、愛と記憶、過去と現在が交錯する多彩で技巧をこらした物語が始まる。角田光代の魅力があふれる魅惑の短篇小説集。

                  (小学館HPより)


短編集とは知らずに図書館から借りました。
やはり表題作は良かった。

前日まで仲良く連休中の計画なんかを話していたのに、翌日、置手紙を残して

消えた妻。
戸惑いながらも、置手紙をヒントに妻は探してごらんと言っているのかもと
置手紙にあった2人の思い出の場所を旅する夫。

妻の本心はわからない。
でも良い夫みたいだし、ふらりと戻って来るんじゃないかな?


最初の話<父とガムと彼女>も好きだった。
父の葬儀に参列してくれた初子さん。
子どもの頃、子守り役として家に来てくれた人。
脚本家だった父のことを尊敬していると言っていた。

本当は父の恋人だったんじゃないか?と大人になって思っていたけど
実際はどうだったんだろ?



バラバラの話だけど、この表題に合う内容の話が集まっているかんじ。
人の記憶のなかのこと。
時間が経っても、ふと鮮明に蘇る記憶って誰にもあるよね~。


感動するとかいう話じゃないけど、どの話も楽しめた。
やはり角田さんの文章はスッと入ってくる。

今度は長編が読みたいな。

                          ★★★
 
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