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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年3月


 

映画化『ラプラスの魔女』前日譚

自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たち 自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚

                    (角川書店HPより)


5つの章からなる。
4章までは、羽原円華を主にした短編連作。

5章が「ラプラスの魔女」の前日を描いたもの?


<第一章 あの風に向かって跳べ>
ベテランスキージャンパーの苦悩。

<第二章 この手で魔球を>
プロ野球の捕手の苦悩。

<第三章 その流れの行方は>
水の事故により息子が植物状態にある父親の苦悩。

<第四章 どの道で迷っていようとも>
重度の資格障碍者のピアニストの苦悩。


苦悩を持つ人たちに、希望の光を与える手助けをする円華。
その手伝いをする大学で流体工学の研究をしている 筒井。
医学部中退の鍼灸師・工藤ナユタ。


話のなかで工藤ナユタの苦悩も軽くする円華。
凄い少女だ。

言葉遣いはやや乱暴で、態度も大きいけれど、なんだか可愛い^m^


第5章を読むと再び「ラプラスの魔女」が読みたくなる。
細かいところ、忘れてるから・・・^^;

でも、やはり東野作品は面白いな~。


                   ★★★★★
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発行年月:2018年2月


 

ここは戦場か、それとも殺人現場か――。
従軍作家が日本軍の闇に挑む。

日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?浅田作品初の戦場ミステ 日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。
検閲班長の川津中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。
そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。
なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!? 
分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。
従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。
「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、胸に迫る人間ドラマ。


                        (角川書店HPより)



戦争の愚かさを描いている。
そういう作品はいくつも読んだけれど、これはちょっと異質だった。

敵がいつ襲来してくるかもわからない地で緊張感を持って日々過ごしている
兵士たち。

ある日、突然、10名が銃撃痕もなく死んだ。
その真実解明の為、現地派遣された軍事作家の小柳と彼の護衛も含めて
共に派遣された川津中尉。
2人が知った真実は・・・・。


本当に人って怖い。
というか、戦争という人が死ぬことが事件でもなく日常化している
状況が恐ろしい。
狂気を呼び、それを黙認する空気があって、何が正義かわからなくなる。

10名の亡くなった者は、死ななければならなかった人間だったのか???

町医者・老陣の最期も哀しい。
医者としての務めを果たしていただけなのに・・・・。


ああ、嫌だ。
本当に戦争って、何もかもを壊してしまう。


実際の戦地でも、これに似たようなことはあったんだろうか?
きっと、あったんだろうな。


                        ★★★




発行年月:2017年12月

羽猫家は、みんな「嘘つき」である――。
これは、破綻した嘘を突き続けたある家族の、素敵な物語。
若手実力派作家・寺地はるなが描く、ちょっと変わった家族小説が登場!

                 (中央公論新社HPより)




羽猫家の人々の30年間を長男・山吹を中心に描いている。


始まりは1988年。
山吹8歳、姉の紅は10歳。
弟の青磁は6歳・・・・生きて居たら・・・。

青磁は4歳の時に防火用水槽の中で溺死した。
母親・雪乃は、それから、嘘の世界に逃げる日々が続く。
山吹は、そんな母親の嘘に寄り添う。
青磁になりきって手紙を書くこともその一つ。
姉の紅はそれについて批判的だけど・・・。


父親は妻から逃げるように、愛人の元に通う。

高校生になった紅は20歳も年上の既婚者と付き合い、やがて家から出て行く。

祖母・澄江は唯一、家族の中では普通。
雪乃は、幼なじみの子どもで、幼なじみが残した雪乃を託された。


色々な事がある羽猫家。
それぞれが現実逃避しながら、なんとか前を向いて生きて来た。

山吹は良き理解者の頼と巡り会い、結婚。
家を出たままだった姉のことが気がかりだったが、幸せそうな生活を
送っていると知る。

みんな時を経て、平穏な生活を送れる環境にいることにホッとした。

山吹は優しくて強い。
きっと良い家庭を作って行きそう。

重苦しくなりそうな状況の家族の30年間をユーモラスに描いていて
楽しく読めた。


                       ★★★★



発行年月:2018年8月

アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。
肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、
アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、
そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。
そして、勝敗の行方は?

                     (偕成社HPより)



興味深いテーマ。
日本に対する原爆投下の是非をめぐる公開討論会。


アメリカの高校生8人が4人ずつ、肯定派と否定派に別れて、
それぞれの意見を述べる。

歴史的な事実を写真や、数字で、論理的に意見を述べている。
アメリカ人のなかには、いろいろな人種がいるんだなぁ~
そして先祖の国の歴史的な事もちゃんと勉強して討論している。

ここで読んで初めて知ったこともあった。

中国系アメリカ人の肯定派の女の子は
第二次世界大戦中、日本兵に殺された中国人の数は原爆で亡くなった日本人の
100倍だと言いながら、原爆はそんな日本人への罰だというようなことを
言ったのは、ショックだった。

またユダヤ系の肯定派の子は
ドイツと同盟を結んでいた日本のことを悪だと。


なるほど。確かにそういう事実はあったし、それいついては心が痛む。
日本人として申し訳ない気持ちになる。


この討論会は結局、どちらが勝ちは問題じゃないんだと思う。
最初は自分たちが勝つと意気込んでいた生徒たち自らがそれに
気づいていることが素晴らしい。


世界平和を願う気持ちに人種は関係ないという結論。


多くの人に読まれるべき書だと思う。


                       ★★★★★
 



発行年月:2013年6月

「今まで着ていた服が似合わなくなった」
「クローゼットは一杯。でも着たい服がない」……
大人の女性が陥る“おしゃれのスランプ”からお金をかけずに脱出する、
目からウロコの知恵が満載。

                (河出書房新社HPより)




週末の新聞で本田さんのイラストと文が載り、楽しみにしています。

本も出版されていると知り、図書館で借りました。



1955年生まれの本田さんの書くおしゃれについての本。

持っている服を少し整理して、これからは着回しの効く服を幾つか持つ
くらいに考えようかな。

また本田さんのホームページもお気に入り登録して、眺めています♪

自分より年上の方が語るおしゃれについての話は
これからの参考になります♪


                       ★★★★
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