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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店
「マーブル・カフェ」。
そのカフェで出された一杯のココアから
始まり、東京とシドニーをつないでいく
12色のストーリー。
卵焼き作る、ココアを頼む、
ネイルを落とし忘れる……。
小さな出来事がつながって、
最後はひとりの命を救う――。
あなたの心も救われるやさしい物語。
 
                  (宝島社HPより)


12の短編が順番にリンクしていく。
最初の<木曜日にはココアを>では、マーブル・カフェの雇われ店長になった
ワタルの話。
いつも木曜日の大抵決まった午後の時間に、決まった席で海外の誰かに
手紙を書いている女性に惹かれる。
名前がわからないので密かに「ココアさん」と呼ぶことに・・・

その女性が最後の方で登場して、彼女・マコも実はワタルに好意を抱いていて
意を決して、ラブレターを書いて渡そうとしている。

あ~この後は・・・・。


各おはなしに出て来る人が、次の話の主人公になっていく楽しい連作でした。


関連本も手元に借りてあるので、続けて読むのが楽しみ♪



                      ★★★★
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発行年月:2023年4月


暗い森に住む、年老いた呪いの魔女の元に、少女が訪ねてくる。
呪うことしか許されない魔女と、少女の心あたたまる物語。


                  (アリス館HPより)




文章もいいのだけど、牧野千穂さんの絵が、本当にすてき。

猫すきにはたまらない。

へそまがりの魔女・・・最初は怖い感じだったけれど、賢くて
優しい魔女なんだとホッとする。
そんな魔女のことをよくわかっているネズミもいい。

王子が産まれて、祝福に駆けつけるものたちの中で魔女は
呪いをかける。
「王子よ、そなたは呪われ、いみきらわれる者となるであろう、
オオカミやねらう刃や病から。そなたは呪われ、避けられる者と
なるであろう、愚かな知恵や傲慢な心や邪推な志から。
そなたは呪われ、やがて死ぬであろう____」


「百年を超えたのちに」


大人も楽しめる素敵な絵本。




                    ★★★★★



発行年月:2023年10月


第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書&NHK「ドラマ10」決定!
第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
&NHKドラマ10「宙わたる教室」決定!
東京・新宿にある都立高校の定時制。
そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。
負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。
子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。
起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。
中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。
「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、
理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、
学会で発表することを目標に、
「火星のクレーター」を再現する実験を始める――。
『月まで三キロ』『八月の銀の雪』著者がおくる、
今年一番熱い青春科学小説!
目次
第一章 夜八時の青空教室
第二章 雲と火山のレシピ
第三章 オポチュニティの轍(わだち)
第四章 金の卵の衝突実験
第五章 コンピュータ室の火星
第六章 恐竜少年の仮説
第七章 教室は宇宙をわたる


                   (文藝春秋HPより)



定時制高校に通う人たちが科学部で藤竹先生の元、実験を繰り返す。
科学部のメンバーたちの背景にある環境がなかなか、ハード。
それでも勉強したいという強い気持ちを持っている人たち。


頑張っている人たちが、報われていく過程がよかった。

火星探査車のオポチュニティのことも、凄く愛おしく思えてくる。
かすみの愛読書「火星の人」も読んでみたいな。


作者のあとがきで、これが実話に基づいていることにビックリ!

いつも素敵な物語を届けてくれる作者だな・・・。



                    ★★★★★



発行年月:2024年11月


六十代の主婦・雅美は、大谷選手の書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。もし、人生をやりなおせるならば、「女性が胸を張って生きられる世の中にしたい」。そう記した途端、雅美はマンダラチャートに飲み込まれ、中学生に戻ってしまう......。同じくタイムスリップした、かつての憧れの人・天ヶ瀬とともに昭和の古くさい価値観を変えようと、奮闘する雅美だが......。


                   (中央公論新社HPより)


正にドンピシャ!
主人公とほぼ同年なので、雅美の思うことに激しく同意!

63歳の雅美が急に中学2年生の教室にタイムスリップというのも面白い。
自分なら大パニックに陥るところだけれど、雅美は結構、冷静だったな。
瞬時に状況を判断して行動していた・・・賢い人なんだと思った。


同じような状況でタイムスリップしてきたのは、当時の初恋の天ヶ瀬良一。
顔よし、スタイルよし、頭脳よしの言うことなしで、女子の憧れの的。
そんな天ヶ瀬が雅美をみて同じ状況なんじゃないかと接近。


彼らが凄いのは、そこから、未来に向かって前の生活よりいい状況になれるように
目標を持って努力していくこと。


でも昭和は男女の格差が今では信じられないほど大きく、雅美は苦労する。
就職のときの様子は、腹が立ってきた。
それでも、なんとか、求められる場所に就職して、さてこれからどうなる?
と思ったら・・・・再び現代へ・・・・。


その辺も面白かった。
この先の雅美と天ヶ瀬のことも気になるけれど、いいラストだった。




                     ★★★★



発行年月:2022年12月


誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。鎌倉駅から徒歩8分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。まだ空室アリ〼。男手一つで育ててくれた父が死んで、鎌倉のカフェを引き継いだ香良。ある日離婚した親友が押しかけてきて、いつの間にかシェアハウスをはじめることに! 次々やって来る入居者たちは、みんなちょっとワケあり。慣れない他人との共同生活に、イラっとしたり文句を言ったりもするけれど……。家族だから言えない、家族だから甘えられない。そんなひとりぼっちになった住人たちが見つけた新しい形のきずなに、あたたかい気持ちになる1冊。


                    (幻冬舎HPより)




鎌倉のまかない付きシェアハウスに住む人たちのはなし。

最初は、ほそぼそとカフェをしている香良の元に親友の三樹子が離婚して・・・と
転がり込み、三樹子の提案で部屋が余っているのを放っておくのは勿体ないから
人に貸したらいいんじゃない?と
そして入居者が決まっていく・・・

三樹子と香良は同級生?46歳。

次に来たのは藤村里子(52歳)、愛犬のツンと一緒に。
50歳までは神保町の出版社に勤務

そして道永あゆみ(30代)すらりとしたモデルのような容姿と美貌。
香良の叔父の営む珈琲店でバイト。
LGBTQのTだとカミングアウト。

最後は、加藤千恵子(73歳)
お隣の倉林さんの知り合いで、息子家族と同居していたが追い出された気の毒な
人と。
息子が事業に失敗し住んでいた家を出てマンション暮らしになるが千恵子は
別に住んでほしいと。



最初は、言いたいことを言う三樹子と里子の喧嘩が始まり、どうなることやら?と
思ったけれど、仲直りしてからは、いいかんじに。

香良の作る料理が美味しそう。
カレーの頻度が高いけれど、違うカレーなので飽きずに食べられそう。
巻末にレシピも載っていた。


楽しい物語だった。
でも、現実で考えたら、初対面の人と一緒に住むってちょっと抵抗あるかな?
せめて部屋に鍵がついていないと・・・(^^ゞ

香良の亡くなった父親とその弟(尾内忠人)の関係、
香良の母親が出奔した(香良が5歳の時)理由がわかったときは、
衝撃を受けたなぁ~


いろいろと気になるので続編も読むつもり。




                       ★★★
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