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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年6月


 働くママのリアリティあふれる奮闘物語
マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎 マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命に生きていた。しかしある出来事をきっかけに、多香実のなかに思わぬ感情が生じていき……。

                    (角川書店/発行)



米澤多香美39歳。
夫・秀介40歳。

保育園に年子の長女と長男を預け、共働きしている夫婦。
お互いにある程度の役職に就き、忙しく働いている。

保育園の送りは夫。お迎え役は妻と分担を決めてはいるけれど・・・
家事はやはり妻が殆ど抱えることになり、こういう状況では、夫の協力が大事。

苦手なことは得意な方がやった方がいいけれど、相手に対して感謝の気持ちを
キチンと伝えることが凄く大事だなぁ~と。


妻の不満は、夫の感謝の言葉で殆ど、解消するんだと思う。


さ・・・さすが!
し・・・知らなかった!
す・・・すごい!
せ・・・センスある!
そ・・・そうだったのね!

夫には、これで機嫌を取ると教えてくれた多香美の親友は、離婚してしまった
けど、これもいい作戦・・・・^m^


一方、夫側から見た<あいうえおかの夫>も面白かった。
秀介の会社での働きぶりは、なかなか好感が持てる。
会社では色々な人に気遣いしながら立ち振る舞っている。

家くらい、気を遣わずに過ごしたいという気持ちもあるだろうけど
家族の方がより大事なんだから・・・

ま、秀介もその辺には気づいた様子で、ホッ。

あ・・・ありがとう
い・・・いえないけど
う・・・うんこ(こどもが言ったことば)
え・・・えんぴつ(こどもが言ったことば)
お・・・おおいに
か・・・かんしゃ


                     ★★★
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発行年月:2018年9月


 

知人を訪ねただけなのに……
最悪の五日間の幕が開く!

遺体の第一発見者となりながら逃げ出した中年男。
その様子を目撃、男を脅迫し始める男子高校生。
だが、あったはずの遺体が消えて……

著者渾身の本格長編ミステリー!

鶴川佑作(つるかわゆうさく)は横須賀(よこすか)のマンションに住む、独身の五十四歳。借りた雑誌を返すため、同じ階の住人・串本(くしもと)を訪ねた。だが、インターフォンを押しても返事がなく、鍵(かぎ)もかかっていない。心配になり家に上がると、来客があった痕跡を残して串本が事切れていた。翌日いっぱいまで遺体が発見されては困る事情を抱える佑作は、通報もせずに逃げ出すが、その様子を佐々木紘人(ささきひろと)と名乗る高校生に撮影され、脅迫を受けることに。翌朝、考えを改め、通報する覚悟を決めた佑作が紘人とともに部屋を訪れると、今度は遺体が消えていた……

               (発行/祥伝社)




マンション内で親しくしていた串本の部屋を訪れて、そこで
亡くなっている串本を発見してしまう鶴川祐作(54歳)。


すぐに通報しないで去る行動は、あり得ないと思うなぁ~^^;
でもそれをしないと物語が進んでいかないので仕方ない。

逃げ去る姿を目撃し動画に撮る高校生・佐々木紘人。
2人は、お互いのことを話し、串本さんの死の真相を追うことに。


小学2年生の女の子が行方不明になっていること、串本が小学校で色々な子に声を掛けたり、写真を撮ったりしていたことがわかり串本に対する周囲の不信感、払拭のためにも2人は絶対に真実を突き止めようとする。


そして、わかる真実。



ああ、二人が信じていた串本が良い人で良かった!


無職の鶴川、学校での人間関係に悩み不登校だった紘人。
2人がこれを機に自分の生活を変えようと前に進み始めた姿も
ホッとした。


面白かった!


                   ★★★★



発行年月:2018年8月


 

湊かなえが初めて挑む、学園青春小説!

陸上の夢が潰えた僕は、まさかの放送部へ。そこに居場所はあるか。夢と友情、嫉妬と後悔。大人への反発。 陸上の夢が潰えた僕は、まさかの放送部へ。

そこに居場所はあるか。

夢と友情、嫉妬と後悔。大人への反発。
湊かなえだからこそ書けた、心ふるわす新青春小説。

町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の名門校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに出場することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか――。

                    (発行/角川書店)




湊さんだから・・・途中で嫌な感じになっていくの?とドキドキしながら
読んだ・・・結果、最後まで爽やかな青春小説でした!

そうか、初挑戦ね・・・・。
でも大成功だと思う。
こういう湊作品も好きです!!


中学では陸上部で長距離を走り最後の県大会では惜しくも2位。
親友の山岸良太が陸上で進学が決まっていた駅伝で全国を狙う高校に
自分は一般入試で進学を決めた町田圭祐。
一緒に陸上部に・・・・とも考えていたのに、合格発表の帰り自転車で車に跳ねられ
入院、脚の大怪我によって陸上部入部は断念。

絶望的な気持ちで入学した圭祐に一緒に放送部に入部しないか?と
声を掛けてきた同じ中学出身の宮本正也。
良い声しているから・・・と誘われ、流れのままに入部を決める。

でも、そこから新たな目標が生まれる。

高校の放送部の活動内容がわかって楽しい。
コンテストでは、色々な種目があるんだと初めて知る。

圭祐があらすじを考え正也が脚本を手がけた「ケンガイ」は、今どきの
高校生のリアルな問題を上手く表現していて良かった。
さすが、湊さんだなぁ~。

中学で虐めにあっていた久米咲楽を圭祐と正也が誘い、良い関係を築いて
いく過程もいい。

一緒に陸上が出来なくなり、親友の良太にもちょっと複雑な思いを抱えて居た
圭祐が新しい目標を見つけたとき、自然な態度で再び良太と会話出来た
瞬間も感動!


また、爽やかなお話も書いて欲しい!!
面白かった!


                       ★★★★★
 


発行年月:2018年9月

あらすじ・概要

学園一のアイドル・楓が転落死した。
事故か、自殺か、事件か。
クラスメートの慎也とその従兄弟の刑事・公彦は、真相究明のため、
ある場所への潜入捜査を始める──。ノンストップ学園ミステリ!
 
                  (発行/集英社)




高校の演劇部所属の雨宮楓は、容姿端麗、成績優秀、非の打ちどころがない

誰もが認めるアイドル的存在。

そんな楓が謎の転落死。


事件の真相を追うのはクラスメイトの高梨愼也。
と、警察官で愼也の従兄弟・葛城公彦。



楓の次にも1年生部員の大輝が舞台から落下して死亡。


演劇部内、どうなってるんだ!?というかんじ。
事件の真相は、楓が麻薬常習者だったという真実によって複雑に・・・


真相究明のため、演劇部入部を決め、コンクール入賞を目指す部員たちの
中心的存在になっていく愼也の成長が面白かった。

従兄弟の刑事・葛城とのやり取りも面白く、師弟捜査官として事件の真相に
迫って行く姿も楽しめた。


しかし、やはり事故ではなく事件だった。

犯人が居るとしたら同じ部内の生徒?
と嫌な予感は的中してしまった。
あまりにも短絡的な行動で、哀しい。



                      ★★★




発行年月:2018年7月

僕に近づいてはいけない。 あなたを殺してしまうから。

週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身 週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を高めることで、“もう一人の僕”にならずにすむからだ。昔、児童養護施設<青光園>でともに育ったひかりさんが教えてくれた。僕のような人間を、サイコパスと言うらしい。
ある日、<青光園>の仲間の“うどん”から電話がかかって来て、平穏な日常が変わり始めた。これまで必死に守ってきた平穏が、壊れてしまう――。

                (発行:角川書店)


<ネタバレ含むので注意>


坂木錠也・19歳。
バイク便の仕事と並行して、スクープ記事を書く間戸村の片腕として
ターゲットの尾行などをして情報を提供している。

錠也は、乳児院~児童養護施設(青光園)で育った。

錠也の母親も施設育ちで、青光園・園長も同じ施設の出身。
パブで働いていた錠也の母親は田子庸平という男の散弾銃で死んだ。
その事件の2年後、園長は錠也を自分の施設で育てることにした。
 

錠也は、母親を殺した男に復讐をする。
田子は、錠也の施設で親友になった迫間順平(愛称・うどん)の父親だった!


衝撃の真実は、まだここから・・・・

田子庸平は、うどんの父親だったが、錠也の父親でもあった!
それから・・・錠也には、一卵双生児の兄・鍵人が居た!


田子を殺し、同じ施設出身のひかりを殺したのは・・・・錠也ではなく兄だった!


後半の急展開に読むスピードが上がった。

しかし、サイコパスって恐ろしいな。
鍵人はどうなったんだろ??


グロイシーンもあるし、重苦しい話なんだけど、最後は、少しホッとする場面の
おかげで読後感は悪くない。

折角、再会した双子の兄弟が、これから「生まれてきてよかった」と
思える生き方が出来たらいいな。



                        ★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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