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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2019年6月

駅のホームでは素知らぬ顔で列に割り込み、スーパーの店員にしつこく難癖をつけ、喫茶店で猥談に花を咲かせる……。街中を見渡せば、至る所でパワーを持て余したじじばばが周囲を振り回す姿が! そんな彼らに心中でツッコミを入れる著者の痛快デトックスエッセイ。読めば一緒に呆れ、笑い、でも何だかスッキリしちゃう?

                (新潮社HPより)


駅のホームで順番無視して乗り込む高齢者くらいは、笑って
読んでいたけれど、だんだんと「そんな人、そうそう居ないでしょ?」
みたいな人の話が出て来て・・・
読んでいて、そんな嫌な高齢者の話ばっかり読みたくないなぁ~
という気持ちが強くなった。

群さんのエッセイ、今まで楽しく読んできたけど、これは好きじゃない。

そんな嫌な老人の話ばかり書いて、1冊の本にするというのも・・・
もっと笑える要素が多い内容かと思ったけれど、
ちょっと予想外で正直、がっくり(/_;)


                       ★★
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発行年月:2019年8月

兄弟姉妹に一度でも仄暗い感情を抱いたことのあるあなたへ。
花言葉をモチーフにした感泣と戦慄の連作短編集。

                 (キノブックスHPより)


色々なきょうだいの話。

<アネモネの姉妹>
アネモネの花言葉:嫉妬のための無実の犠牲

優等生で器量よしの姉と劣等生で不器量な妹。
姉はいつも平均以上でいなければと思って努力してきたが、そんなことは
お構いなしの妹に猛烈な嫉妬心を抱く瞬間がある。

幸せそうなのは、断然、妹だな。


<ヒエンソウの兄弟>
ヒエンソウの花言葉:私の心を読んでください

中堅の出版社ににゅしゃ6年目で念願の文芸部で働く弟。
自分より優秀で有名私立大卒の兄は、リーマンショックのあおりで内定取り消しに
あってから放浪の旅に出て行方しれず。
新人賞の応募作品のなかに、自分の幼いころのことが書かれた小説が!

これは、また新たな兄弟関係が出来そうでいいかんじ(^^)


<マツムシソウの兄妹>
マツムシソウの花言葉:あなたは私を置き去りにする

恋人の元に妹が転がり込んできて、恋人との関係を邪魔されることに苛立つ。
自分の兄はカメラマンで海外に取材に行くことが多い。
兄を心から慕っている。恋人より実は好きなくらい。
恋人の妹から、兄を束縛していると言われ腹が立つが、自分も同じことを
兄の恋人に対してしていたと気づく。

素敵なお兄さんがいるとこういうことありそう。


<リコリスの兄弟>
リコリス(彼岸花)の花言葉:悲しい思い出

一卵性双生児の兄弟。
二人で競い合いながら水泳を続けてきたが、事故で兄は足にマヒが残り
リハビリ中。
兄が居なくなった途端、うまくタイムが伸びなくなった弟。
そんな弟に兄がかける言葉で再び奮起する。

いいお兄さんだな~(/_;)


<ツリフネソウの姉弟>
ツルフネソウの花言葉:私に触らないでください

弟が10歳のとき、父親に恋人が出来て両親が離婚し、
母親と姉は家を出て別々に暮らす。弟は、継母と3人での生活。

久しぶりに会った姉から「あんたにとって家族なんてただの世間的義務でしかない」
の指摘され、都内のお嬢様学校に通う15歳の娘が自分の目の前で高いところから
飛び降り大怪我。
妻にも夫でも父親でもなかったと。


やり直せるかなぁ~。
ちょっと辛い話だった。


<アルフォリニアポピーの義妹>
父が亡くなり、フローラル・テラ(生花を扱う会社)の社長を引き継いだ姉。
しかし、社内の風当たりは強く、自分をよくおもわない営業部長から嫌がらせを
受ける日々。
そんなとき、ラノベ作家の弟が婚約者を紹介するため実家に連れて来る。
見た目は日本人だが両親がアメリカ人というヤンキーっぽい物言いのキャロラインが、
自分の義妹になることに納得がいかない。
が、彼女の言葉や行動に勇気をもらう。

明るい話が、最後でよかった!
スッキリした!

前の話で出てきた15歳の少女の話も少し出て来て、みんなの
未来が明るい方向に行くといいなぁ~と思った。



いろいろなきょうだいの話。
面白く読みました♪


                      ★★★★


発行年月:2012年11月


ベテラン作家ソノミは気楽な一人暮らし。
高齢の母に翻弄され、来る老後に不安を感じつつも、
日々をつつがなく送っていて・・・。
ため息と笑いの日常小説。

                      (毎日新聞出版HPより)




小説だけど、これって自身のことを書かれたのかなぁ~?
なんてつい思ってしまう。
それが狙いなんだろうか?

もうすぐ60歳のソノミは小説家。独身の一人暮らし。
実家には、82歳の母親が暮らすが、活動的にあれこれ楽しんでいる様子。

そして、実家とは少し離れた地方には、母親の妹.80歳の叔母がいる。
長く荒物屋を営んでいたが、店を閉じることに決めた。


小説家としてのソノミの暮らしを描きつつ、母親との関係、叔母とのこと
色々と興味深い日常の連続。


特に母親との関係は、ああ、わたしも同じこと、母親には思うと共感したりして・・・。
でも同時に、自分が年を取ったとき、娘たちに、こんな風に思われないように
しないと!と強く思ったりもした^m^


ソノミの母親とわたしは職業が同じだから、尚更・・・笑



                                ★★★


発行年月:2001年2月



芥川賞受賞
いくつもの物語に出会う旅は、フランス人なら誰でも知っているという寓話に辿り着いた。

ながくつきあっている連中と共有しているのは、社会的な地位や利害関係とは縁のない、ちょうど宮沢賢治のホモイが取り逃がした貝の火みたいな、それじたい触れることのできない距離を要請するかすかな炎みたいなもので、国籍や年齢や性別には収まらないそうした理解の火はふいに現われ、持続するときは持続し、消えるときは消える。不幸にして消えたあとも、しばらくはそのぬくもりが残る。――本文より

                    (講談社Hpより)



堀江氏の文章に惹かれ、過去のものをあれこれ読んでいる。

これは、芥川賞受賞作<熊の敷石」>を含む3編。


芥川賞って「?」っていうのが結構、あるけれど、これはわかりやすい!
そしてやはり堀江氏の文章は素晴らしいと思う。
特に景色の描写、なにげない会話から浮かぶ、そこにある空気感みたいなもの
も伝わってくる。

<熊の敷石>は、フランスの寓話のなかの言葉らしい。
ラ・フォンテーヌの寓話<熊と園芸愛好家」というお話のなかで
森に暮らす孤独な熊と一人暮らしの老人がばったり出会い、最初はお互い
緊張するが老人が家に招き、意気投合し、一緒に暮らすことになる。
熊は、老人がお昼寝している間、わすらわしいハエを追い払うのが日課。
ある日、老人の鼻先に止まったハエを追い払うのに難儀し、おもわず敷石を
ハエめがけて投げるがそれは老人の頭を直撃することになり即死させてしまう。

このことから、いらぬお節介のことを「熊の敷石」というのだとか。

面白い!
おじいさん気の毒だし、熊のこのあと、どうしたんだろ?
その後の熊が精神状態が気になる。

で、主人公はユダヤ人の友人・ヤンにとって、自分は熊かもしれないと考える。
ちょっと考えさせられる内容。


<砂売りが通る>は、主人公が亡き友人の年の離れた妹とその娘と浜辺にいる場面から
過去の友人と妹のことなどを思い出しながら目では妹の幼い娘を追っている。

砂売りが通るは、フランスで眠くなることをさすときに使うそうです。
ああ、勉強になるなぁ~。

これは、ちょっとほんわかしたかんじかな?


最後の<城址にて>は主人公が、友人宅を訪ね、電車で出向き
そこで友人の同棲している女性と対面し、家で過ごす間の出来事を書いている。
向かう電車での様子、駅に迎えにきれくれた友人に会った時の様子
思わず、クスッと笑ってしまう。
友人宅のそばに復元工事の途中になっている城があり、それを見たいという
主人公に友人が案内してくれる。
けれど、それを見るのは、ドーベルマンと共に厳しい目を光らせている
番人の目に見つからないことが条件。

ちょっとハラハラした。そして、可笑しい。


どの話も良かった!
表紙の写真、かわいいな~と思ったけど、本を読んだあとみると
ちょっと切ないかんじがする。


                          ★★★★


発行年月:2019年2月


「肉を焼くことは、対話だ」ジビエを通して繋がる、ふたりの成長物語

始めたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。
相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。
かねてからジビエを料理したいと考えた潮田は、大高の仕留めた獲物を
店で出せるように交渉する。しかし、あっさり断られてしまい――。
夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。
謎の趣味を持つ敏腕サービス係。
ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。
人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語

                    (角川書店HPより)


ジビエ料理は苦手なので、狩ったものを解体していくのを想像するだけで
ゾゾ~ッとなる(^^ゞ

でも、ハンターの大高とフランス料理のシェフ、潮田のコンビはいいな~。
最初は、ぎこちない二人の会話が、だんだんと親密さを増していくかんじは
嬉しい。

途中、大高が使用している小屋が燃えたり、ほかのハンターのライフルが盗まれたり
物騒な出来事が続き、動物を狩って肉に加工することをよく思わない人の
存在もあるんだと知る。

滅茶苦茶に殺しているわけではない、大高の考えをちゃんと知る機会があれば
また違うんだろうけど、色々な考え方をする人がいるんだな。
だからといって犯罪行為で意を唱えるのは違うと思うけれど・・・。

表題の意味もわかった。

みかんを食べていたひよどりの料理・・・・想像するとやはり・・・(^^ゞ
ひよどり、庭にもよく来るしな~。

でも、大高と潮田みたいな人から作られたジビエ料理なら
ちょっと食べてみたいかも。


                        ★★★
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