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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年10月


 わたしと那谷紗はまだ手をつないだままだったが、このままずっと谷に立っていることはできなくて、もうすぐ町に降りていくことになる。降りる階段は暗くて不規則だから、どこかで手を離すことになってしまうだろう。でもわざと手を離さない、という遊びを考え出して降りることもできる。新しい遊びを考え出した方が勝ちだ。


近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる。
意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。

重ねたはずの手紙のやりとり、十年ぶりに再訪したはずの日本、そして私とあなた。
輪郭がゆらぐ時代のコミュニケーション、その空隙を撃つ7篇の物語。

                 (文藝春秋HPより)





短編集。

理解出来そうで出来ない話も多かった・・・・でもこの人の書く
文章はとても好き。

<胡蝶、カルフィルニアに舞う>
<文通>
<鼻の虫>
<ミス転換の不思議な赤>
<穴あきエフの初恋祭り>
<てんてんはんそく>
<おと・どけ・もの>


前半3つの話までは理解できましたが・・・その後は・・・・???

特に表題作が意味不明・・・^^;
魚籠通・・・ビクトル
那谷紗・・・ナターシャ

名前のインパクトは凄い!と思ったけど。



<鼻の虫>は、想像したら、なんだか鼻のなかが痒くなってきた(笑)



短篇なのでスラスラは読めて楽しかった。


                     ★★★
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発行年月:2018年7月

検察官は、一人一人が独立した司法機関だ。
巷を騒がす西成ストーカー殺人事件を担当している、
大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴。
どんな圧力にも流されず、一ミリも表情筋を動かすことのない不破は、
陰で能面と呼ばれている。
自らの流儀に則って調べを進めるなかで、容疑者のアリバイは証明され、
さらには捜査資料の一部が紛失していることが発覚。
やがて事態は大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへと発展し――
警察内から裏切りと揶揄される不破の運命は、
そしてストーカー事件の思いもよらぬ真相とは――

                   (光文社HPより)



中山さんの新シリーズかな?

今回もキャラが濃い。
検事の不破俊太郎。
彼が能面のようにどんな場面でも表情を変えないようになったキッカケに
なった事件がなんだかここで追っている事件の真相より気になった。

不破検事について行動する新人検事事務官の総領美晴は
名前からして女性だろうな~?とは思ったけど不破とのコンビが
今後どうなっていくのかも気になる。

新人がゆえ未熟だけど、読み手と同じような疑問を不破にぶつけてくれる
ので、読んでいて楽しい。


舞台は大阪。
そして大阪府警本部のずさんな資料管理やら結構リアルに描いていて
そいういえば、実際もそんなニュースあったなぁ?と思った。
冤罪がこんなことで生まれるとしたら怒りしかない。


不破が能面検事として生きて行くのは過去に関わった事件にたいする
贖罪だとしたら、なんだか切ない。

シリーズ化して、表情は能面でも人間味はあるというところを読みたいな。

新人の美晴の成長も気になる!


シリーズのスタートだとしたら、まあまあかな?


                      ★★★



 



発行年月:2018年9月

花咲小路商店街の駐車場<カーポート・ウィート>。
真っ赤なシトロエンが目印の駐車場を訪れる車と事件とは――?。

               (ポプラ社HPより)




花咲小路商店街のシリーズですね!

いつも温かい人間関係で成り立つ物語なので大好きなシリーズ。

今回は、駐車場経営者のすばるちゃんが主人公。
すばるちゃんと言っても高校卒業して一人で駐車場を管理している男の子。

両親は離婚していて・・・お父さんも少し前に病死。
でも・・・・お父さんの魂は、ちゃんと残っていてすばるちゃんと会話も
出来る。

すばるちゃんの住居は、赤いシトロエン。
表紙の絵の車。


駐車場利用者のちょっとした謎などお話は連作形式で進み、最後の方には
ちょっと物騒な事件めいたものもあるけれど、すばるちゃんのお母さんらしき
人の登場などもあって始終、ほんわかムード。

商店街の人たちがみんな温かくて本当に素敵な物語!



                          ★★★★



発行年月:2017年11月


 

いちょうの大樹が看板の手習所
『銀杏堂(ぎんなんどう)』で、
出戻り女師匠と侮(あなど)られながらも
小さな瞳を見つめ続ける萌(もえ)。

立派に巣立つその日まで。
教え、教えられ、
今日も子供たちと格闘中!

子供たちと一緒に己(おのれ)を育てていきたい。
いまの私にできるのは、それだけです。

小日向水道町(こひなたすいどうちょう)にある、いちょうの大樹が看板の『銀杏堂(ぎんなんどう)』は、嶋村(しまむら)夫妻が25年に亘(わた)って切り盛りしてきた手習指南所。子を生(な)せず、その家に出戻ることになった一人娘の萌(もえ)は、隠居を決め込む父・承仙(しょうせん)の跡を継(つ)ぎ、母・美津(みつ)の手助けを得ながら筆子(ふでこ)たちに読み書き算盤(そろばん)を教えることに。だが、親たちは女師匠と侮(あなど)り、子供たちは反抗を繰り返す。彼らのことを思って為すことも、願い通りに届かない。そんなある日、手習所の前に捨てられていた赤ん坊をその胸に抱いた時、萌はその子を引き取る決心を固めるが……。子供たちに一対一で向き合い、寄り添う若き手習師匠の格闘の日々を、濃(こま)やかな筆致で鮮やかに描き出す珠玉の時代小説!


                  (祥伝社HPより)



手習い塾「銀杏堂」の子どもたちと手習い指南の美津、
その娘・萌が子ども達へ接する様子が何とも微笑ましい。

塾以外での子どもたちのことまで気にかける萌は
心優しい良い先生。

美津と萌は、血は繋がっていないけれど、お互いを大事に
思い本当に良い関係。
そこに新たに加わった赤ん坊の美弥。

これ続編ないのかな?

初めて読んだ作家さんかも?

すごく良かった。
なんだか心が洗われるようなお話でした!


他の本も手に取りたい!



                  ★★★★★



発行年月:2017年12月


『暗黒女子』著者が贈る
サプライズ満載の〈婚活〉ミステリー

運命の出会いはいのちがけだ――

この人となら―と思ったその時、
あなたはもう騙されている!

人生はどんでん返しの連続
『暗黒女子』著者が贈る
サプライズ満載の〈婚活〉ミステリー

「理想の男」………崖っぷち女が紹介された運命の相手は連続殺人犯?
「婚活マニュアル」…街コンで出会った美女の暴走に戸惑うマニュアル男は…
「リケジョの婚活」…本命男を絶対に落とす〈婚活ツール〉の中身とは?
「代理婚活」……息子の見合いで相手の母親に恋心を抱いた父親は…

幸せになりたいすべての男女必読!
婚活にはミステリーがいっぱい!
婚活中の方も、そうでない方もお楽しみいただけます。
――秋吉理香子

本作中の短編「リケジョの婚活」が第69回(2016年)
日本推理作家協会賞(短編部門)にノミネートされた好編です。


                   (実業之日本社HPより)





結婚相談所を介して婚活する人たちの物語。
面白く読んだけど、恐ろしい。
そうまでして結婚したい?

それ犯罪でしょ?って言うかんじのばかり。

人って恐ろしいわ~。


最後の<代理婚活>は、結果オッケーだったのでちょっと救われたけど
他のは酷いな~。

でも物語としては面白かった!
また別のも読んでみようかな?



                     ★★★

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