発行年月:2018年4月
「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」結婚、子育て、入院、離婚、老後……御厨家の女性たちが直面する人生の節目やピンチ。前向きに乗り越えるためには、どう貯めて、どう使う? 一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説
(中央公論新社HPより)
これは勉強になりました。
お金のこともっと詳しくなりたいと思いました!
御厨家の女性たちのそれぞれのお金の話。
73歳の御厨琴子さんがステキ。
ご主人が先に亡くなり預金は1千万円あるけれど、この先、介護が必要になったり
したら・・・とあれこれ考え年金生活だけでは不安と働こうと決める。
1千万円あれば安心じゃないの?
なんて思ったけれど、琴子さんの考えは堅実でいい。
若い頃は銀座のデパートで働いていたということで、和菓子屋さんの店先に立つ
ことになるけど、適任!
琴子さんの孫・美帆は、恋人・翔平に大学時代の奨学金の返済金が550万あると
知り、オロオロ。
これから2人で新生活を始めたいのに、これは大きな問題。
でも、これには、良い解決策!
ナイス!
なるほど・・・・琴子さんが金利1%で貸す
金融機関に預けてもこんな金利はないからね~。
翔平にとってもローンで返す利子より割安だからありがたい!
美帆の姉・真帆は、消防士の夫と娘の3人家族。
真帆は元証券会社勤務でお金のことには詳しい。
が・・安定した職業でも夫の給料は安く、自分の知識をフル活用して
節約生活に励んでいる。
とっても尊敬しちゃう。
そして真帆と美帆の母親・智子。
歳は55歳かな?
自分とほぼ同じなので、イチイチ、うんうんとうなずきながら読む。
子宮がんの手術をして、その後の治療が必要だったら・・・・と
あれこれ悩むけれど結果、手術で癌は除去出来、その後の治療も必要なしと
わかりホッとする。
本当に良かった!
他にも琴子さんの知り合い小森安生(40歳)の話も面白かった。
最後は、まあまあ皆、幸せそうで良かった!
★★★★★
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発行年月:2018年9月
もうほとんど何もかも終えてしまったんじゃないかと僕は思う。間違っていたらごめんなさい。
僕は「こうもり」と呼ばれ、崖っぷちの家にひとりで暮らしながら、石炭を選り分ける仕事をしている。高級な石炭である〈貴婦人〉を見つけ出す天才だった祖父が亡くなり、家と仕事を引き継いだのだ。机と電話機しか置いていない〈でぶのパン屋〉の固いパンを、毎日食べるようになったある日、公園のベンチで居合わせた体格のいい男のひとに英語で話しかけられた。が、意味はさっぱり理解できない。長い話の最後に、彼はひと言「おるもすと」と云った。
世田谷文学館開館20周年記念企画として限定販売され完売した幻の作品に、書き下ろしエッセイを加えた特別版!
(講談社HPより)
吉田さんの魅力が詰まった1冊でした!
物語と共にその物語がこの世に出て来るまでの経緯。
吉田さんと同年なので、特に子ども時代の話になると共感する部分も
多く、懐かしい感情がワ~ッと蘇る。
駄菓子の数々・・・全部、覚えてます!
本を読んで「?」
一番最初にあった、凄く短いお話に気づく。
なんだか得した気分だった!
物語の主人公・僕の淡々とした日常生活の描写がステキ。
祖父が亡くなり一人で崖の上に住み、崖下の墓地をみて
墓のひとつひとつは、しるしだと言う。
なるほどね・・・・。
死んだらお墓なんか要らないって思っていたけれど・・・これ読んだら
しるしを残しておくのも悪くないかも?と考え方が少し変わった。
また読み返したくなる1冊。
★★★★★
発行年月:2018年4月
人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰!
江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。塩断ちが元凶で行き逢
もくじ
第一話 開けずの間
第二話 だんまり姫
第三話 面の家
第四話 あやかし草紙
第五話 金目の猫
(角川書店HPより)
三島屋シリーズ。
聞き手のおちかに加えて三島屋の次男・富次郎が登場。
おちかにとっては従兄弟。
最初の話<開けずの間>は、行き逢い神を招き入れてしまったことによって
次々起きる不幸に翻弄される三好屋の物語。
語るのは、当時まだ子どもだった三好屋の平吉。
行き逢い神は恐ろしいと最初は思ったけれど、結局は人間の身勝手さが
一番恐ろしい。
読んでいて次々起きる不幸には気が滅入った。
他の話は、一話ほどの怖さはなくて楽しみながら読めた。
お話としては二話の<だんまり姫>が好きかな?
あやかしを呼び寄せる声を持つ、おせいの語り。
大黒家の姫・加代姫(7歳)のおまる係として奉公することになった、おせい。
姫はしゃべらないので、だんまり姫と呼ばれていた。
何故、喋らない?喋れない?
おせいは、10歳で亡くなった一国様と会話し、お城に憑りつかれて
外に行けない一国様を解放してあげる。
あやかしの力を借りながら・・・
最後は姫様の声も戻り、めでたしめでたし。
<面の家>もちょっと不気味。
面が逃げないように見張る仕事を任された、お種の語り。
第四話<あやかし草紙>では、貸本屋を営む瓢箪古堂の若旦那・勘一が
登場。
おちかと良い関係になって、あれよあれよと言う間に夫婦になる顛末。
ちょっとこの急展開には驚いたけど、おちかが幸せそうで良かった
富次郎が聞いた物語を絵にして、それをまとめて<あやかし草紙>と名付けることに。
最後の<金目の猫>は、富次郎とその兄・伊一郎の子ども時代の話。
仔猫を見つけ家に連れ帰るが飼うことは許されず、油屋の娘・お久の元で
飼って貰い、そこを度々訪れる富次郎。猫の名前は、まゆと付ける。
まゆは、富次郎の家に以前いた縫い子の生霊だった。
生霊ってちょっと怖い響きだけれど。これは少し温かい気持ちになれて
良い話だった。
この後、三島屋の百物語は、富次郎が引き継ぐみたい。
新しい百物語もまた楽しみに待ちたい。
★★★★★
第二話 だんまり姫
第三話 面の家
第四話 あやかし草紙
第五話 金目の猫
(角川書店HPより)
三島屋シリーズ。
聞き手のおちかに加えて三島屋の次男・富次郎が登場。
おちかにとっては従兄弟。
最初の話<開けずの間>は、行き逢い神を招き入れてしまったことによって
次々起きる不幸に翻弄される三好屋の物語。
語るのは、当時まだ子どもだった三好屋の平吉。
行き逢い神は恐ろしいと最初は思ったけれど、結局は人間の身勝手さが
一番恐ろしい。
読んでいて次々起きる不幸には気が滅入った。
他の話は、一話ほどの怖さはなくて楽しみながら読めた。
お話としては二話の<だんまり姫>が好きかな?
あやかしを呼び寄せる声を持つ、おせいの語り。
大黒家の姫・加代姫(7歳)のおまる係として奉公することになった、おせい。
姫はしゃべらないので、だんまり姫と呼ばれていた。
何故、喋らない?喋れない?
おせいは、10歳で亡くなった一国様と会話し、お城に憑りつかれて
外に行けない一国様を解放してあげる。
あやかしの力を借りながら・・・
最後は姫様の声も戻り、めでたしめでたし。
<面の家>もちょっと不気味。
面が逃げないように見張る仕事を任された、お種の語り。
第四話<あやかし草紙>では、貸本屋を営む瓢箪古堂の若旦那・勘一が
登場。
おちかと良い関係になって、あれよあれよと言う間に夫婦になる顛末。
ちょっとこの急展開には驚いたけど、おちかが幸せそうで良かった
富次郎が聞いた物語を絵にして、それをまとめて<あやかし草紙>と名付けることに。
最後の<金目の猫>は、富次郎とその兄・伊一郎の子ども時代の話。
仔猫を見つけ家に連れ帰るが飼うことは許されず、油屋の娘・お久の元で
飼って貰い、そこを度々訪れる富次郎。猫の名前は、まゆと付ける。
まゆは、富次郎の家に以前いた縫い子の生霊だった。
生霊ってちょっと怖い響きだけれど。これは少し温かい気持ちになれて
良い話だった。
この後、三島屋の百物語は、富次郎が引き継ぐみたい。
新しい百物語もまた楽しみに待ちたい。
★★★★★
発行年月2018年9月
自然豊かな美しいキャンパスで大学三年生となった青年の成長と苦悩を描く。
青木啓太は、しまなみ街道の壮大な「橋」に心惹かれ、土木工学を学ぶため、家から遠く離れた北の大地にあるH大に入学する。自治寮に入り、大学紹介の活動、フィールドワークのサークルなど、友人たちと青春を謳歌している彼のもとに、母が失踪したと双子の弟、絢太から連絡が入る。あの、どこか抜けていて感受性豊かな母が、なぜ突然消えてしまったのか……。
(光文社HPより)
北海道の大学の3年生・青木啓太が主人公。
寮生活をして、学校ではサークル活動と共にもうひとつの団体にも所属して
それぞれで仲間がいる。
そして高校時代の生徒会を共に頑張った仲間たちとの交流も続いている。
順風満帆な啓太だけど、ある日、母親が男性と共に家出したとの連絡を受ける。
啓太には双子の絢太(デザインの専門学校を卒業し、社会人)がいて
その弟からの連絡で知る。
20歳ということで、それなりに自立している家族なので、大事にせず
母親が出て行ったのなら仕方ないというスタイル。
それはそれでいいと思った。
でも母親は結局、男と別れ家庭に戻る。
気持ち的にはすんなり受け入れるわけではないにせよ、一応元の家族の
形に戻ることを了承したこの家族は温かいな。
ホッとしたのもつかの間、啓太の高校時代の親友・寿が突然、北海道の
啓太の元に遊びに来る。
いつもと変わらぬ明るく自由奔放なかんじの寿だったけれど。。。。
その後、自死してしまう。
これはちょっとショックだったな。
啓太は後々、後悔しそう。
ラストは高校時代の寿たちとの関わりが深かった日常の描写が続き、
なんだか一層、切なくなった。
色々なことを乗りこえながら啓太は成長していくんだなぁ~
★★★
発行年月:2018年3月
バカなことをやる時は、死のものぐるいで!!
還暦を過ぎても「威厳を持たず、ちゃらいおばさん」をモットーに、パンチパーマの鬘に金のネックレスをつけ、死ぬ気でピコ太郎のダンスを踊る。トランプ大統領の誕生、SMAP解散にハラハラしながらも、ついに人生の喜び・オペラの作家として舞台づくりに参加する。美貌の政治家・女優の相次ぐ不倫スキャンダル、小池都知事について鋭く読み解き、母の死を静かに悼む。
時代の最先端を走り続けて衰えを見せない唯一無二の存在、原作執筆の大河ドラマ『西郷どん』放送にむけてますますパワーアップ。
元気がでる人気ご長寿エッセイ、最新刊
(文藝春秋HPより)
いつも文句なしに面白い。
不倫のオーラと表題にあるけれど、それだけが話のネタでない。
でも不倫に関しての話には大いに同感!
不倫した芸能人がカメラの前で「この度は、お騒がせして申し訳ありません」という
インタビュー。
あれ必要なの?って常々思って居た。
何も迷惑かけられていない人が殆どなのに・・・・
本当に謝らなきゃならない人にちゃんと謝ればそれでいいんじゃないか?
と思う。
真理子さんのピコ太朗ダンス…想像して笑いました^m^
番外編の西郷どんについての脚本家の中園ミホさんとの対談も興味深かった。
西郷どん、ずっと楽しみに見ていたので・・・・
★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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