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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年9月

90年代に新聞連載された幻の不倫小説が、初書籍化!

老舗和菓子店に嫁いだ朝子は、浮気に開き直る夫に望みを突きつけた。「フランス料理のレストランをやりた 老舗和菓子店に嫁いだ朝子は、浮気に開き直る夫に望みを突きつけた。「フランス料理のレストランをやりたいの」。東京の建築家に店を依頼した朝子は、初めて会った男と共に、夫の浮気相手に遭遇してしまう。 

                    (角川文庫HPより)



予想通りの展開。
でも、心理描写が巧みで面白い。

さてこの不倫の結末はどうなる??

続けて下巻へ   



                     ★★★
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発行年月:2018年11月

汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ!

我ながら呆れるような怪作である――森見登美彦

                       (文藝春秋HPより)





2003年に小説家になった森見氏。
大学4年の8月、佐山尚一が書いた小説<熱帯>を買うが、最後まで読む前に
紛失。
あれから16年経つが未だに<熱帯>を見つけられず・・・

そん森見氏が友だちの誘いで参加した沈黙読書会で<熱帯>を手にしている女性
白石さんと知り合う。

白石さんは同じビル内で働く池内氏から、<熱帯>について語り合う
<学団>という名のメンバーの読書会に誘われる。

メンバー内には古書蒐集家やら言語学専攻の学生など。
そしてその中にいるマダムこと海野千代は、<熱帯>の著者・佐山氏と親しかった
という。

話は30年前の千代さんが佐山氏に出会った経緯へ。
そして再び現在へ戻る。
失踪した千代さんを探して池内氏は、<熱帯>が生まれた京都へ謎解きの為に
向かう。

池内氏もその後消息不明となり白石さんも京都へ向かう。


池内氏が<熱帯>を手に入れたのも京都。
白石さんが偶然、池内氏が<熱帯>を手に入れた暴夜書房(アラビヤ書房)を
見つける。

池内氏がアヤビヤ書房で画廊勤務の牧さんと知り合う。千代さんとも親しい関係。
その祖父・牧信夫は画家で美術館に絵が展示されている。
絵を見つめる池内氏、ふと白石さんの声を聞く。

千代さんを探す池内氏の元に千代さんの昔からの知り合いだという今西氏が
連絡をくれる。
彼女を探す手がかりが見つかるかと今西氏と会う。

そして今西氏の話。


謎は、牧信夫氏のアトリエ裏にある平屋の建物(図書館)の中に・・・・・



語り手が次々変わるので、「あれ?これ喋ってるの〇〇でいいよね?」と
混乱する。
時代も過去の話と現在が混ざり合うかんじだし、
本当に読者を混乱させる物語・・・^^;

でもそれも段々楽しくなってくる。
よくわからないなぁ~と思いつつ、面白いなぁ~とも。

不思議な物語を書く作家さんだけど、今回のが一番、不思議だった。



もう少ししたら再読しようかな?


                           ★★★



 



発行年月:2018年10月


かけがえのないあなたの人生を生きるための、 吉本ばななさんからの贈り物

「違うこと」とは、“その人の生き方の中で、今ここでするべきではない”こと。→→「なんか違う。」その 「違うこと」とは、
“その人の生き方の中で、今ここでするべきではない”こと。
→→「なんか違う。」その直感がそう教えても、義理とかしがらみ、習慣に縛られて、我慢したり、そんな風に思う自分を責めたりしていませんか。自分を生きるって、むずかしいこと。これをすれば幸せになれるとか、これをやめないと不幸になるとかではありません。自分を生きるためには、まずは自分に正直であること。本来の自分を生きるには違うことをしないことが大切なのです。

                     (角川書店HPより)


なんだか話についていけなかった。
対談相手はスピルチュアル的活動をしている人で・・・

そういう話、全く共感出来ないので最初からなんだかしらけてしまい
そのままの雰囲気でず~っと続くこの本は、読むのが途中で苦痛になった^^;

ばななさんの小説は好きなんだけど、あまりこういうリアルな
スピルチュアルな話は自分には「違うこと」・・・・かも。

共感できる人は限られるかも?


ばななさんの小説だけをこれからは読もうかな?


                         ★★
 



発行年月:2018年9月

恋のライバルが、人類だとは限らない――!? 洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!? 道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。

                    (中央公論新社HPより)






T大大学院理学研究科の植物科学専攻のメンバーたち。
研究しているのは、植物。

シロイヌナズナの葉っぱの研究をしている本村さんに恋をした
大学近くの洋食店で見習いとして働く藤丸くん。

ちゃんと告白するのに、はっきり振られる。
けれど、変わらず研究室に注文された食事を運んだり、研究室の面々とも
親しく接する。

本村さんも藤丸くんを嫌いじゃなくて・・・・
愛のない世界を生きる植物の研究にすべてを捧げると決めているゆえ。

最後の方、良い雰囲気になってきたのに、再び振られた藤丸くん。
がんばれ!!
嫌われているわけではないんだから!と声援を送りたくなる。

純粋な二人、カップルになったら素敵なのになぁ~。


研究者って堅物のイメージあったけれど、ここに登場する人たちの
関係は温かくていいな。

研究の内容はよくわからなくて少し斜め読みしてしまったけど
面白かった!


巻末には取材協力の人たちがたくさん!

時間かけて取材して書かれた物語なんでしょうね~。凄い!


                          ★★★★
 



発行年月:2018年11月

何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたが――配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。ブロガーの同僚・榮倉さんにネットで悪口を書かれながらも、紙屋は自分にできることを探し始める。一方、会社は転換期を迎え……?会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!? 人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……? いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。

                     (双葉社HPより)




ユニークなお仕事小説。
32歳で優秀な兄の口利きで、やっと正社員として働くことになった紙屋。
総務部で社員にインフルエンザの予防接種を勧告する文章メールを
社員に送信することが最初の仕事。

開発部の榮倉さんの書いているブログ「どうしようもない私の会社を綴る」を
日々チェックする紙屋。

2人のやり取りも面白かった。


会社は別会社に吸収合併され、退職者も続出。
紙屋自身も退職する最後。

でも、なかなか面白かった。

紙屋は、この後、どんな仕事をするのかな?

器用じゃなくても誠実だということで認められる職場に就けるといいな。



                       ★★★
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