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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2020年4月


大阪万博に沸く日本。絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、父親の実家に一家で移り住むことになる。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る由緒ある醬油蔵の家だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、少女は大人になっていく――。圧倒的筆力で描き出す、感動の大河小説。

                  (新潮社HPより)


主人公・銀花の波乱万丈の人生。

父親の継ぐはずだった老舗の醤油蔵を継ぐことに決めた銀花。
次々の起きる、厄介な出来事。
それに耐えて、自身は常に前向きに気持ちを切り替えて生きる
銀花を「がんばれ~」と思いながら、読み続けた。


蔵に現れると伝えられてきた座敷童の正体がわかり
そのことが家族間の事態を一層、こじらせてしまったと悔やむ者あり。

蔵を継いだ、父の母・多鶴子や、杜氏の息子・剛。
それぞれが心の中に抱えてきた思い。

銀花はそれらに対しても向き合い、優しい言葉をかける。
銀花の人間性が素晴らしい。

波乱続きの醤油蔵にも未来は明るそうな終盤の展開は嬉しかった。

ドラマになりそうな話だなぁ~。


時代背景が、自分の子ども時代と被るので、懐かしい歌が出てきたり
してそれも面白かった。


                 ★★★★★
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発行年月:2020年1月


「分かり合えない母と娘」
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。

                (文藝春秋HPより)


岩手県盛岡市にある祖父の工房を高校生の美緒が訪ねて
そこで糸を紡ぐことを学んでいく。

美緒は両親と3人暮らし。
母は都内私立中の英語教師。
父は電気メーカーの研究所勤務。

美緒は、母親の真紀と何かにつけて衝突し、衝動的に家を出て
父方の祖父のいる、盛岡市へ。


ホームスパンって初めて知った。
手で糸を紡いだものは、軽くて暖かいという。

父の従姉にあたる裕子が、ホームスパンに興味を持った美緒の
指導者としてあたる。
裕子の息子・太一(教育学部の大学生)も工房を手伝い、美緒の良い
話し相手となる。

美緒が祖父の元に来たのは大正解!
引きこもり学校にも行けなくなった美緒が明るく前向きに
なっていく姿が読んでいて嬉しい。

美緒の両親のぎくしゃくした関係の行く末も気になったが
こちらも丸く収まりホッ。


離れて暮らすことになっても家族であることは変わらない。


美緒のおじいちゃん、鉱治郎さんが素敵だった!

岩手県、一度行ってみたいな~。

                  ★★★★


発行年月:2020年4月

専業主婦の美佳は、夫の大介がいまだにかつての友人たちと遊んでいることに不満を募らせていた。特にその中にいる吾妻智子の存在は、美佳の心をよけい不安にしていた……。「マドンナのテーブル」。
円満離婚が成立し、実家に戻った亜希子。ある日、同居中の母親の様子がおかしいことに気付き、病院へ連れて行くと、医者から告げられたのは母の「認知症」だった……「夜の森の騎士」。
日常の中にある、男と女の微妙な関係性を描いた5編の短編集。

                           (光文社HPより)






5編のうち最初の2つは繋がっている。
市民吹奏楽団のメンバー内の人間模様。

なかでも、津田孝正が2つの話の中心人物。
端正な容姿で能力もあり、社会的にも大学教授という地位にあるが、
本人は、世事に疎く、およそ悪気がないが空気がよめないばかりに誤解を与えてしまう。

憎めない男なんだけどなぁ~。

最初の話では、ストーカー扱いされちゃって・・・・(/_;)
でも2つ目の話では、遭難した真美の救世主になる。

幸せになってほしいなぁ~。


3つ目の<マドンナのテーブル>は、美佳みたいな女性に共感できず
夫が職場の仲間たちと飲みに行ったり、遊びにいくのが気に入らない。
そのなかに一人いる女性の存在も気になるとか。

そんな場に自分も参加して楽しいはずがないじゃん!と思った。


面白かったのは次の<六時間四十六分>
アメリカ在住の娘に会いにいく。一人は不安なので、友人の女性と、知り合いの男性医師も
同行することになり、楽しい旅になるはずと思っていたら・・・

同行した二人は実はお互い家庭があるのに、不倫関係にあって・・・
それで単独行動した先で、知り合ったハーフの中村。
娘にとって仕事上、実は大事な人とわかる。

このあとの展開もちょっと知りたかったなぁ~。


最後の<夜の森の騎士>は、離婚して実家で母親と暮らすことになった亜希子。
母の認知症が進み、MRIで能に血種が見つかり、手術。
入院中、ほかの人が触れると暴れ拒否するということで泊まり込みになる亜希子。
母はレントゲン技師には抵抗しない。
そして自分も彼の言葉に救われる。

暗い重たい話だけれど、最後は救われた亜希子に良かったなぁ~と思った。



それぞれ、読み応えのある作品でした!


                                ★★★★







発行年月:2019年9月



アメリカはウッドストックの森に住む小説家が、
美しくも厳しい自然や野生動物との交流、
旅先でのできごとをたおやかな筆致で綴る。

                   (平凡社HPより)



小手鞠さんの暮らしがよくわかる。
アメリカ人の御主人とニューヨーク州北部に広がる森のなかで暮らしている。

ご夫婦は、似てるかんじ。
自然がすき。動物がすき。


野生の植物、野生の動物たち。
その存在を愛しみ、自分たちも共存させてもらっているという意識。

鹿が見られるのは、いいなぁ~可愛い小鳥のさえずりもいいなぁ~
でも熊が出てくるのは、ちょっと怖い。

著者によると、家の近くで見るブラックベアと呼ばれる黒い熊は、人を
襲わないというけれど。。。



愛猫を亡くしたとき、離婚の危機があったという話が印象的だった。
お互いを見ると哀しみが倍増してしまい、しばらくは1階と2階で離れて
生活していたとか。
そして、新たに猫を飼うことはしていないという。
もう二人にとっては子どもと同じ存在だったんだなぁ~。
そんな風に愛された「プリン(愛称・ぷーちゃん)」は幸せだ。


小手鞠さん、小説は沢山読ませてもらっているけど、エッセイも素敵!
動物たちが主人公の童話も幾つか書いているので、今度はそちらも
読んでみたい!


中の写真も素敵でした!
カラーで観たいくらい。

癒される1冊でした♪


                     ★★★★


発行年月:2020年3月

東京の地下鉄廃線跡に、潜む集団の目的とは?

 著者が初めて挑む「鉄道」ミステリー。

 鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼らを互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。

 著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。

                   (PHP研究所HPより)



鉄道オタクで役所で生活保護申請に関わる仕事をしている小日向巧(26歳)。
廃線駅を立ち入り禁止の地下へ一人侵入して、出会ってしまった人たち。
彼らが地下で暮らす理由は・・・・。

ああ、そういうことね。
今の日本でこんなことは、まさかないだろうけど、
国にとって都合の悪いことは隠す、そのためには犠牲者が出ても仕方ないという
やり方は、恐ろしい。


主人公の小日向が、自分の保身を二の次にして、目の前の人たちを
救おうと懸命になっている姿は、良かった。


全体的には、重たい話だけど、まあまあ楽しめた。


                     ★★★
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