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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年5月



 亡き女房と瓜二つの女。五寸釘が首を貫く禍々しい死。
欲に呑み込まれていく、商(あきない)と政(まつりごと)。

江戸の巷にうごめく人々の表と裏。人を殺すのも苛むのも、産み落とすのも、巣くうのも、生きる支えになるのも人だ。
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と、深い闇を抱える商人遠野屋清之介。そして因縁の二人を見つめる岡っ引伊佐治。
宿命に抗う男たちの生きる哀しみと喜びを描く、待望のシリーズ。

                     (光文社HPより)




もう弥勒シリーズも9作目なんだ~。

でも、まだまだこれは続きそう。
楽しみなシリーズだから長く続くのは嬉しいけれど。。。



最初の殺しは、ちょっとした心理戦の上での自死だった。

喧嘩した相手を殺してしまったと自責の念で自ら命を絶った男。
しかしそういう気持ちになったのは、妻の言葉があったからで妻は夫が
そうなることを望んでいた。
女はしたたか。

でも、その自死した男の喧嘩相手だった男もすぐに死ぬ。
こちらは首に太い釘は刺さった状態での殺し。

その後、遠野屋に近づいた八代屋太右衛門が同じような殺され方で見つかる。


そして、真相究明に乗り出す木暮信次郎と伊佐治親分。

で、やはり関係者と繋がる遠野屋清之介。

清之介の武士の時代のことも絡みつつ、謎の女性・およえ。
清之介の亡き妻・おりんと瓜ふたつの容姿。
亡くなった八代屋の娘・おちやの付き人。


おちやとおよえ。
この二人は、続編にまた登場して欲しいキャラクター。


今回も面白かった!


                         ★★★★

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発行年月:2019年4月


 あなたはまるで、人の死を自分の幸福に変えて生きているようだ
城石明音は先天性の心疾患を患っていた。8歳の時に病状が悪化し、両親は渡米しての心臓移植手術を決断する。しかし、そのためには1億5千万円という莫大な費用が必要だった。懸命の募金活動の末、募金額は目標額を越え、明音はチャーター機でアメリカに渡った。幸いドナーも見つかり、手術も無事に成功し、明音は一命を取り留めた。誰もが明音の生を祝福しているかのようだった。このときまでは――。

                      (光文社HPより)





アメリカに渡り、心臓移植を受け、助かった明音の命。

その先に待っていたのは、あまりにも過酷な日常。

想像しなかった。
こんなこと、実際もあるんでしょうね。

渡米費用が用意出来ず、移植されることもなく失われた若葉の命。

助けることが出来なかった若葉の母親は、明音の存在を妬み、攻撃する。
そして、そのことによって、明音に向ける周囲の眼が変わってしまう。


なんとも辛い話だった。

募金を募り、公に晒される患者家族。
その後の経過も含め、プライバシーが晒されることになる。

大人になって、やっと幸せが訪れるかと思ったのに・・・どこまでも不運が
やってくる。


なんか、色々、考えさせられた。
自分が若葉の親だったら?
明音の親だったら?

ず~んと重たいものを残したまま、終わるけれど、読んで良かったと思う。
今まで気付かなかったことを教えて貰えたかんじ。


                         ★★★★



発行年月:2018年10月


 『ガリレオ、再始動!』
シリーズとしては、6年ぶりの単行本が、長篇書下ろしとして堂々の発売!

容疑者は彼女を愛したふつうの人々。
哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。

突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。

かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。
パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。
殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年――。
シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。

                     (文藝春秋HPより)


久しぶりのガリレオシリーズ。
湯川教授が出て来ると福山雅治の顔が浮かんじゃうけれど・・・^^;


事件は、嫌なもの。
少女を誘拐し監禁ののち殺害。
色々な証拠は挙がるものの犯人と確定できるものまでは出て来ず
容疑者の男・蓮沼は裁判では無罪。

そして、再び、似たような事件。
被害者は、19歳の並木佐織。食堂の手伝いもし、常連客たちからも
可愛がられていた。
蓮沼は被害者の両親が経営する食堂に平気で現れる。

一旦は、捕まるがまたしても証拠不十分で釈放。



そんな蓮沼が遺体で発見される。



被害者家族の気持ちや、その周りの被害者をよく知る者たちの気持ちに共感しながら
読んでいた。
途中、事件の真相がわかった時はやや驚いたけど
最後は、納得。


最初から最後まで、読み続けさせる東野さんは、やはりさすが!

湯川教授も相変わらず良いです!



                           ★★★★






発行年月;2019年6月

住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。
年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない"ご近所付き合い"、その行方は――。
女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。

                     (毎日新聞出版HPより)



こんなご近所さん付き合いが出来たら理想的でしょう。
一人暮らしだと、急に体調が悪くなったときが一番、心細いと思うけど
すぐ近くに助けを求められる人が居るって心強い。

時には、それぞれの問題に関わってしまって、憂いの日があっても
誰かと関わることって、そういうことだし、このメンバーなら
また何か問題起きても、ちゃんと解決していけそう。


ブルーベリー狩り、実現する日が楽しみですね(^^)

日常の先にちょっとした楽しみがあると気持ちがそこに向かって
明るい感じになっていいな♪


                          ★★★




発行年月:2019年5月

結婚式を終え、幸せの中、眠りに就くふたり。しかし目覚めると、暗いコンテナの中にいた。現れたのは一人のピエロ。ピエロは言った。「ようこそ、アンサーゲームへ!」アンサーゲームとは、ふたりに同じが質問が出され、その答えが一致すると正解、不一致なら不正解となるゲーム。質問はふたりに関係するもので、互いが理解しあっていれば難なく正解することができるのだが……。圧倒的なスピード感でラストまで一気に駆け抜けるミステリー・サスペンス。

                    (双葉社HPより)




最初は面白そうと思って読み進めたけど、途中から嫌になってきた。

なので、飛ばし読み。
結局、犯人(ピエロ)の目的がよくわからない。
幸せ絶頂のカップルを貶める趣味?
凄い悪意を感じて気分が悪くなった。

特に罰せられることをしているわけではない2人。
結婚を決めたのは、本人たちの意思なわけだし、変に問題にして
相手を攻撃させる材料提起しなくても・・・・。


こういう話は、嫌いだな(T_T)
結構、いつも良い話、書くのになぁ~残念


                            ★★
 
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