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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年5月

縄紋時代、女は神であり、男たちは種馬、奴隷でした。〈br〉 〈br〉 フリーの校正者・興梠に届いた自費出版の原稿。それは “ 縄「紋」時代 " に関する記述から始まる不可思議なものだった。読み進めていくうち、貝塚で発見された男女の遺体など、現在にも繋がる共通点が幾つも現れて.....。この著者の正体は誰なのか、「縄紋黙示録」に隠されているメッセージとは。やがて興梠たちの身辺でも異変が起こり始めーー。多くの文豪たちが暮らし、今も有名学区が犇めく東京・文京区を舞台に、過去と現代、そして未来が絡み合う驚天動地の大長編。これは小説か予言なのか。〈br〉 世界まるごと大どんでん返し!

                 (幻冬舎HPより)


表題みたとき・・・「?縄文じゃなくて?」と
興梠と同じことを思った。
なるほど・・・ウンチクが勉強になりました。


興梠のもとに居候として登場の一場直樹と、怪しいけれどのめり込むことになる
「縄紋黙示録」。

二人は良いコンビだなぁ~と思っていたら・・・・



途中までは、イヤミス感があまりなく、単なる古代の歴史が絡んだミステリー?と
読んでいたけど、だんだん、本来の真梨さんのかんじになってきた。

でも、やっぱり、イヤミスは、女性同士の複雑な感情を絡めた話の方が
盛り上がるかなぁ~(^^ゞ



縄文時代・・・たしかに学校の教科書では、あまり詳しく学んだ記憶なし。
一万ナン千年も続いたのぉ~?とそこが一番、驚いた!


しかし、昔の祭事の儀式とか、恐ろしいのが多いな~( ノД`)


ぶっ飛んだ話だったけど、面白かった。

巻末の膨大な参考資料に、またまたびっくり!


この本の校閲、大変だっただろうね・・・・



                          ★★★
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発行年月:2020年5月


航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF-15パイロットの森近は、訓練中に不明機(アンノウン)の急襲を受ける。何とか空域を脱出した森近だが、同僚の深浦と安田の機体は撃墜され、行方不明となる。二人は目を覚ますと、独立国家樹立を目指す<ラースランド>が保有する最新兵器<クラーケン>の中に拘束されていた……。一方、森近は<クラーケン>捜索艦隊に派遣される。さらにリムパックによる作戦<ディープ・ライジング>によって、<クラーケン>を追い詰めていくのだが……。
壮大なスケールのエンタメ小説!

                           (光文社HPより)



アグレッサー部隊の格闘訓練の様子が、冒頭からあり、興味がわきます。
自衛隊のことは良く知らないけれど・・・


そして起きる事件!
え?なに?こんなこと起きる可能性ある????


所属不明の機体が2機、訓練空域に侵入し、それを予め、察知できないって
恐ろし過ぎる・・・( ゚Д゚)



で、二名がそれにより、海面着陸・・・何者かに拉致。



拉致されたのは、深浦 紬(クロウ)と安田直人(カイト)。


独立国家を造るという<ラースランド>
リーダーはサウジ国王の血筋のアハマト。
娘のサルマーも連れて。


終盤、このサルマーの行動によって、一気に話は進む。



人質は、色々な国から複数人ずつ。

こういう人質解放の交渉は、難しいだろうな・・・、

結果、大きな戦闘などなく、良かったけど、この後のラースランドの動向が気になる。

カイトが自衛官を辞めて、ラースランド側に行ってしまったのも、なんとも不可解。

少女・サルマーはどうなるの?


これ続編あるのかな?
あれば読みたい。



福田さんの話は、スケールが大きいな~。




                            ★★★



発行年月:2020年2月


この本を読んでいる時、あなたはひとりじゃない。

自由自在に時空をまたいで進む物語は、100人以上の登場人物の日常が織り込まれたタペストリーのよう。覗いているうちに、読者もまた、著者の作り出す世界の住人になってしまう。そして、思いもよらぬ地平へと連れてゆかれる。江國香織小説のエッセンスが最大限に味わえるファン待望の一冊です。

                    (KADOKAWA HPより)



最初読みながら、「あれ?すごく短い短編を集めたものかなぁ~?」と。

段々、著者の趣旨がわかってくる。
これは、短篇のようで、ず~っと続く長編小説なんだと。

ああ、もっとこの人のその後を知りたい!って思ったり、あれ?似たような人
出てきたような・・・とか思いながら楽しんで読んだ。


でも読み終えると、あまり覚えていない。

いろいろな人の日常を少し覗いただけだから・・・
忘れてしまっても当然かも。


自分もまた、ここで読んだ人たちのように、今、生きている。

コロナとか異常な暑さの夏で、大変だけど、ひとりじゃないから
愚痴、言いながらもなんとか、やり過ごせそう。


                      ★★★


発行年月:2020年6月


約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った

オベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地
明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか

開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション


〈明治維新という大きな時代の変わり目を体験した上に、それまでとまったく異なる世界に身を投じる若者たちの姿は、今、世界的な新型コロナウイルスの流行により、またもや大きな時代の変わり目を経験しなければならない私たちに何を思わせ、感じさせることだろうか〉――乃南アサ


文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか


私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ
この土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない

宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ鈴木カネは、父や兄にならって聖書の教えを受け、勉学に励んでいた。兄の銃太郎は、神学校で一緒だった渡辺勝、依田勉三と北海道開拓について考え始めている。彼らは勉三を中心に「晩成社」を興し、新天地へ向かう準備を進める。明治15(1882)年、23歳になったカネは女学校を卒業し、渡辺勝と結婚、そしてオベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。

                 (講談社HPより)


帯広を開拓するために向かった鈴木カネの視点から当時の開拓の様子を知る物語。

カネは、横浜共立女学校英文科の第一回卒業生。
卒業後は、学校に残り教鞭も取っていたが、兄が仲間と共に未開の地へ向かうと
聞き、自分も興味を持つ。
信頼している父までが開拓の仲間に加わると。
そして兄・銃太郎から一緒に開拓に向かう親友・渡辺勝の妻として一緒に行かないか?と
話を持ち掛けられ、承諾。
夫となる渡辺勝にも会い、惹かれる。
教師として働きながら、一緒に開拓地に向かう者を集めているという。


カネの決断力には、びっくり!
教養を身に着けての先が未開の地の開拓に関わるって・・・凄いな。
開拓の地でも子どもたちに教育の場を設けていたのも凄い。


北海道・帯広。
どんな場所か、行ったことないのでわからないけど、何もないところから
住むところを造り、田畑を耕し、作物を育て食べていくだけでも大変そう。

アイヌたちの助けを借りながら、皆で協力し合いその日、その日を懸命に
生きる。
逞しい。

やっと育った作物をバッタの大群にやられたり、自然災害にやられたり
それでも何度も挑戦する彼らの根性がすごい。

何もかもうまくいかないときは、愚痴も出るし、お互いの意見のぶつけ合いも
あるけれど、依田、勝、銃太郎は、終生良いチームだったんだろうな。


兎に角、凄い人たちの物語だった。
巻末の補遺で、彼らが実在していた人物で、その後の様子も書かれていた。


660頁の長編物語、楽しく最後まで読めた!


                       ★★★★★


発行年月2020年3月

志賀倫成は、大手出版社『週刊春潮』の副編集長で、その売上は会社の大柱だった。志賀は、スキャンダル記事こそが他の部門も支えているという自負を持ち、充実した編集者生活を送っていた。だが大学生の息子・健輔が、ストーカー殺人を犯した上で自殺したという疑いがかかったことで、幸福だった生活は崩れ去る。スキャンダルを追う立場から追われる立場に転落、社の問題雑誌である『春潮48』へと左遷。取材対象のみならず同僚からも罵倒される日々に精神をすりつぶしていく。一人残された被害者の娘・奈々美から襲われ、妻も家出してしまった。だが、奈々美と触れ合ううちに、新たな光が見え始めるのだが……。

                   (角川春樹事務所HPより)



息子がストーカーしていたが大学講師とその夫を刺殺後、自死した。

大手出版社のスキャンダルを扱う雑誌の副編集長・志賀倫成の人勢が一変する。

スキャンダルを扱う雑誌って、嫌いだし、そんな雑誌の副編集長・志賀にも最初は
嫌悪感を抱いていた。
けれど、家庭内では妻との関係は良い感じでふつうの人という感じ。
が、息子のことで諍いになり、ついに手が出てしまう。

窮地に立たされたとき、人って本性表すから・・・ああ志賀ってやっぱり嫌なかんじ。
なんて思っていた。


被害者夫婦の一人娘・奈々美(14歳)に接触し、最初は、激しい拒否反応。
当たり前じゃん。


でも奈々美は、被害者家族でも、誹謗中傷を受けていた。
被害者家族の志賀が誹謗中傷を受けるのは、まあ仕方ないのかな?とも思うけど
なんで?夫婦がすごく人間的に嫌な人だったとかなら理解できるけど、そうでは
ないらしいし・・・

奈々美を虐めていたグループの犯行?

奈々美がひどい状況にありながら、自宅に一人留まっていることに危険を感じ
護衛を試みる志賀。

このあたりから、なぜだか段々、良い人になっていく志賀。
元々、そんなに嫌な人じゃなかったのか?

まあ、最後は、良い話で終わるから読んでいる側は、ホッと出来て、まあいいか?(^^ゞ


文章は、いつも読みやすいので、突っ込みどころは多少あるけど
いつもまあまあ楽しめる。


                         ★★★
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