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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年9月

芸の道に打ち込むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげた宝塚小説第三弾!

宝塚という花園の、酸いも甘いも知り抜いた生き字引のような専科のアモーレさん。どこまでも渋く、成熟した大人のダンディズムを滲ませ、登場するだけで場の空気を締める――そんなプロフェッショナルな職人魂に憧れ、宝塚に入団したえり子。音楽学校で分担さんだった先輩、花瀬レオが組替えで同じ宙組になり、落下傘でついにトップスターに就任。レオンさんを幸せに卒業させるまでが自分の任期と思い定め、懸命にレオンを支えるえり子たち。
「本当に美しいものだけが、絶望している人の心に訴えかけて、人の心を救うことができる――こんな素敵な仕事がほかにあるか? だから私たちのやってることはお嬢様芸ではなくて、つねに命がけの芸術なんだよ」
ひたむきに芸の道に打ち込むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげた、『男役』『娘役』に続く魅惑の宝塚シリーズ第三弾!

                  (角川書店HPより)


物語としては「男役」 「娘役」の方が面白かったなぁ~。

でも三部作の閉めとしては、いいのかも。
宝塚については全くの無知(1度舞台を見たのみ)なので、タイトルの
「銀橋」の意味も知らなかった・・・(^^ゞ


前の話で出てきた花瀬レオ(レオン)が、トップスターに昇格したのは
嬉しかった!
でもトップになったらなったで、大変そう。
煌びやかな表舞台の裏には、すごい努力とかがあって、過酷な世界。


読むたび思うけれど、もう一度、宝塚の舞台を観に行きたいなぁ~


                      ★★★
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発行年月:2017年11月

昭和五十年。雉子宮駐在所に赴任した元刑事・周平と、元医者・花の若夫婦。平和なはずの田舎町にも、事件の種は尽きないようで……? 新任駐在夫婦がワケありな事件を解き明かす「東京バンドワゴン」シリーズ著者初(?)の警察小説!日曜日の電話は、逃亡者 赴任初日、村に強盗犯がやってきた?水曜日の嵐は、窃盗犯 寺秘蔵の仏像が盗まれた……かもしれない?金曜日の蛇は、愚か者 子供たちの遊び場に蛇が大量発生。一体なぜ?日曜日の釣りは、身元不明 身分証を無くした釣り人の遺体。彼の正体は?

                 (中央公論新社HPより)



昭和の時代のいい意味で緩い感じがいい。

村でも事件は起きる。
駐在所のおまわりさん、簑島周平(30歳)と妻・花(32歳)の人柄がいい。

罪を犯した人がなぜ、そういう行動を起こしたのかを考えた対処するのには
温かみを感じる。

今の時代ならネットやらSNSで、すぐ晒されてしまう個人情報もこの時代は
まだ、広く知られてしまうこともなく・・・・
周平のやったことは、今の時代じゃ問題にされちゃうかもだけど・・・


続編の存在を先に知ったので、続いて読んでみよう。
もしかして、続編では平成とかに話は移っているのかな?


                        ★★★


発行年月:2019年9月

著者2年ぶりの最新長編!
「令和元年」必読の衝撃作!!

隅田川で発生した元警察官殺し。
その息子たちが突き止める、父親たちの秘密――
著者2年ぶりの最新長編!
「令和元年」必読の衝撃作!!

元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。
当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。
真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか?
息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、
賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが……。
隅田川で死んだふたり。
そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは?
辰司と智士、亮輔と賢剛、ふたりの男たちの「絆」と「葛藤」を描く、儚くも哀しい、
衝撃の長編ミステリー。
貫井徳郎、新境地!

                   (実業之日本社HPより)



辛い物語だった。

濱中亮輔と警察官だった父・辰司。
今、警察官の芦原賢剛と父・智士。

亮輔と賢剛は、親友であり、お互いの父親もまた親友だった。

時代は、昭和天皇が崩御されたころと現在を交互に語る。

ちょうど、昭和が終わったころ、自殺した賢剛の父。
そして、何者かに殺された(?)亮輔の父。
時を超えてはいるが、二人の死には、繋がりがあって、その真相を知ったとき
大きな混乱と絶望、悲しみ、怒り・・・いろいろな感情が起きる。


冒頭にあった、地上げ屋による悪質な立ち退きの様子に嫌な気持ちになった。
今後、これが物語の大きな核になるとは思わず・・・


二人の父親の過去を知った亮輔と賢剛は、お互い、苦悩するが
暫くは、お互い別々の場所で過ごそうと話し合う。
10年後の再会を約束して・・・。


10年後、二人がちゃんと笑顔で向き合えるといいな。
きっとそうなるだろうけど・・・


                     ★★★★



発行年月:2019年10月

かつて〈おたく〉を命名し、〈新人類の旗手〉と呼ばれた。
人気アイドルや国民的カメラマンらと、時代を並走した。
フリーライター・中野秋夫。
もうすぐ還暦で、自らの残り時間も見えてきた。
人生の「秋」に差し掛かり、思い出すのは、昭和/平成の「青春」時代のことだ。

自殺してしまった伝説のアイドル、〈新人類〉と呼ばれたあの時代、国民的美少女と迷デザイナー、入水した保守論壇のドン、そして、〈おたく〉誕生秘話――。

東京に生きる、クリエイター、アイドル、浮遊人種……
それぞれの青春、それぞれの人生を丹念に紡いだ渾身の私小説。

青春には続きがある。
人生後半、「青い秋」のせつない季節だ――。

                   (光文社HPより)



著者の自伝的小説ということで、著者がライターになった経緯とか、その後の
仕事のことなども書かれていて、なかなか面白かった。
ライターになったキッカケは、偶然で運命的ですね~


そして、いろいろなアイドルの話。
名前は少し変えてあっても、ああ、あのアイドルねと著者とほぼ同年のわたしは
懐かしく思い出した。


新人類、おたく・・・著者によって生み出されたものということは知っていたけど
その本当の意味は、これを読んで初めて知った。

「おたく」って家に籠っているからお宅なのかと思っていた
でも、人と面と向かった時、「お宅は・・・・」と他者に呼びかけるからとか。
へ~そうだったのかぁ~。


最後の章<彼女の地平線>は、誰のことかよくわからなかった。
でも、なんだか寂しいラスト。


全体的には、興味深く最初から最後まで読めた。


                       ★★★



発行年月:2019年9月


ギネス級の巨大カマキリ現る!
日本で一番天国に近いという志手島で巨大カマキリが 発見。
別名「死出島」へライターの藤間が訪れると事件が…
科学サスペンス長編。

                 (文藝春秋HPより)



途中までは面白かった。
37歳のノンフィクション作家が訪れる志手島(別名、死出島)。
ここ数年、自殺者が急増の謎を知りたいという思いを持って
表向きは、最近、この島で発見されたという巨大カマキリを探すという企画物の
取材。


島の生物研究センターの秋村教授をガイド役に、島に起こっている
不思議な現象の究明に挑む。


虫が人の体に寄生して・・・・・(;O;)
というあたりから、気持ち悪くて・・・・。

夢に出そうなインパクトだったので、飛ばし読みにしてしまいました。

平気で読めたら、結構、面白いのかもしれないけど・・・・・


2020年、最初の読書は、ハズレ(わたしには)。

荻原さん、いつも楽しい話、書いてくれるのになぁ~(^^ゞ


                          ★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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