発行年月:2020年4月
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、
母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、
裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。
(中央公論新社HPより)
凄い子ども時代を過ごして来たキコとイトシ。
キコには親身にあってくれる親友・美晴がいたのが救いだった。
美晴の恋人・匠と共に、キコを家族の呪縛から離したことが、大きかった。
美晴の勤める学習塾講師の岡田安吾(アンさん)と出会えたこともキコには
大きな安心をもたらしたけれど、ゆくゆくそれが不幸なことになって
しまって辛かった。
キコに恋人・主税の存在が出来たことを喜ばなかった理由が最初は
単なる嫉妬?と思ったけれど、そうじゃなかった。
本当のことを伝えてくれていたら、悲劇は起きなかったかもしれないのに・・・・。
辛いことの連続のキコの人生を変えたのが、同じような環境で、苦しんでいた
少年との出会いというのが運命。
出会うべきして出会った二人。
お互いの存在がお互いの生きる希望になっていくのは、嬉しい。
これからは二人で暮らせる未来を思いながら、お互いがちゃんと生きて
いけそうで良かった。
52ヘルツのクジラの存在は、知らなかったけれど、哀しい生き物だな・・・・。
でも、いつか仲間と出会える日がくると信じて生きているんだろうな。
初めて読む作家さんかも?
違うのも読んでみたいと思った!
★★★★★
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発行年月:2020年10月
暗い淵のなかに身を沈めて仰ぎ見る、透き通った光。「生きているって、すごいことなんだねぇ」歌う鳥たち。草木の香り、庭に降りそそぐ陽射し。虹のように現れる、ささやかな七色の喜び。ちっぽけな私にも、未来、はあるのだ。読み終えると、あたたかな空気が流れます。本屋大賞第2位『ライオンのおやつ』に続く、待望の長編小説
(新潮社HPより)
最初は、幸せそうな母と娘の日常だったのに・・・
段々、母親の行動に奇妙なかんじを受けて・・・・
10歳の誕生日に写真館に行って写真を撮った事実がのちに、主人公のとわに
とって色々な意味を持つ。
目の見えない10歳の子どもを置き去りにしたのは、なぜなんだろう?
それまで、優しく接していただけに疑問。
経済的に余裕がなくなると心も歪んでしまうのかな?
しかし、それから保護される15年間、一人でよく耐えた!
生き延びて良かった!
母親の帰りを待つのをやめて、家から外に出て本当に良かった!
その後、出会った人たちは、良い人ばかりだったのもホッとした。
これ以上、辛い目に遇って欲しくなかったから。
30歳になって、10歳の時に訪れた写真館で、当時の話を聞けたのもよかった。
自分を捨てた母親だけど、愛情もあったと知ることが出来たのは救い。
視覚障碍者の日常も知れた。
今は、色々、便利になっているんだな。
★★★★
発行年月:2020年7月
北海道新聞文化面での連載(16年8月~20年2月)に加筆修正し、単行本化。
笑ったり
考えたり
思い出したり
忘れたり
奇妙な星(地球)、おかしな街(東京)でのほのぼのとした癒されるエッセイ集。
(春陽堂書店HPより)
エッセイだけど、物語っぽいのもあって、読んでいて楽しい。
同い年だから、昔のことを思い出して書いている場面では、共感してしまったり・・。
一番好きなのは<虹の根元を通り過ぎて>。
新幹線に乗っているとき、急に徐行になったので「?」と思ったら
色のついた霧のようなものが見えて・・・。
あまりの見事さに徐行したのだろうって書かれていたけど、
霧で見通しが悪くなっての運転士さんの判断じゃなかったのかな~?
まあ乗客に、そんな素敵な配慮で徐行したと考える方が素敵ではあるけれど。
本の装丁も相変わらず素敵。
薄い緑色の罫線があるなかに文字があって、原稿用紙に書いたのを読んでいる気分。
イラストもいい。
★★★★
(春陽堂書店HPより)
エッセイだけど、物語っぽいのもあって、読んでいて楽しい。
同い年だから、昔のことを思い出して書いている場面では、共感してしまったり・・。
一番好きなのは<虹の根元を通り過ぎて>。
新幹線に乗っているとき、急に徐行になったので「?」と思ったら
色のついた霧のようなものが見えて・・・。
あまりの見事さに徐行したのだろうって書かれていたけど、
霧で見通しが悪くなっての運転士さんの判断じゃなかったのかな~?
まあ乗客に、そんな素敵な配慮で徐行したと考える方が素敵ではあるけれど。
本の装丁も相変わらず素敵。
薄い緑色の罫線があるなかに文字があって、原稿用紙に書いたのを読んでいる気分。
イラストもいい。
★★★★
発行年月:2020年8月
「知ってる? 川上さんって、お父さんに殺されたらしいよ……」
僕たちは何かトラブルが起きると、同級生の水谷くんに相談する。例えば友だちから意地悪されたら、運動会で出たくない競技があったら、弟が迷子になっても……。学校中のみんなから頼りにされる名探偵。彼が導き出す答えに決して間違いはない。だって水谷くんは「神さま」だから。夏休み直前、僕と水谷君は同じクラスの川上さんからある相談を受ける、その内容は意外なものだった……。小学生の日常で起きた「悲劇」が胸をえぐる、切なく残酷な連作ミステリー。
もくじ
第一話 春の作り方
第二話 夏の「自由」研究
第三話 作戦会議は秋の秘密
第四話 冬に真実は伝えない
エピローグ 春休みの答え合わせ
(KADOKAWA HPより)
小学5年生の佐土原は、神さまと皆に呼ばれている水谷くんに色々、頼りすぎな
感じもしたけれど、基本的には優しい子。
佐土原くんが不注意で割ってしまった、おじいちゃんが大事にしている
亡くなったおばあちゃん手作りの桜茶の入った瓶。
それを水谷君に相談して、桜の葉を探して作る。
作り方はおばあちゃんの横で見ていて覚えていたから・・・。
でも結局、おじいちゃんはそれを飲んでアレルギー症状を出してしまう。
桜とよく似たアーモンドの花だったから・・・。
第二話は、川上さんという女子が登場。
絵が上手で、絵ばかり描いていて、ほかの人と関わろうとしない転校生。
プールの授業をいつも欠席していることを女子たちはズルだとささやく。
そんな川上さんから相談を受ける。
「父親のパチンコ通いをやめさせたい」と。
だけど、これがのちの大変な事件に・・・。
小学生が同級生を思ってやったことだとしたら、ちょっと怖い。
最低な父親だけど、子どもだけでどうこうしようなんて。
でも、川上さんは、それだけ切羽詰まっていたんだろうな。
大人は助けてくれないと思っていたとしたら悲しい。
こういう子が、今も現実に何処かで同じように苦しんでいるのかな?と
想像したら辛くて苦しくなる。
佐土原くんの両親は少し出て来て、優しい人たちみたいだったけど
水谷君の家庭環境は、どんななんだろ?
こんな大人顔負けの洞察力と推察力。
将来、どんなふうになるんだろ?
兎に角、子どもたちには、楽しい未来が待っていて欲しい!!
★★★
(KADOKAWA HPより)
小学5年生の佐土原は、神さまと皆に呼ばれている水谷くんに色々、頼りすぎな
感じもしたけれど、基本的には優しい子。
佐土原くんが不注意で割ってしまった、おじいちゃんが大事にしている
亡くなったおばあちゃん手作りの桜茶の入った瓶。
それを水谷君に相談して、桜の葉を探して作る。
作り方はおばあちゃんの横で見ていて覚えていたから・・・。
でも結局、おじいちゃんはそれを飲んでアレルギー症状を出してしまう。
桜とよく似たアーモンドの花だったから・・・。
第二話は、川上さんという女子が登場。
絵が上手で、絵ばかり描いていて、ほかの人と関わろうとしない転校生。
プールの授業をいつも欠席していることを女子たちはズルだとささやく。
そんな川上さんから相談を受ける。
「父親のパチンコ通いをやめさせたい」と。
だけど、これがのちの大変な事件に・・・。
小学生が同級生を思ってやったことだとしたら、ちょっと怖い。
最低な父親だけど、子どもだけでどうこうしようなんて。
でも、川上さんは、それだけ切羽詰まっていたんだろうな。
大人は助けてくれないと思っていたとしたら悲しい。
こういう子が、今も現実に何処かで同じように苦しんでいるのかな?と
想像したら辛くて苦しくなる。
佐土原くんの両親は少し出て来て、優しい人たちみたいだったけど
水谷君の家庭環境は、どんななんだろ?
こんな大人顔負けの洞察力と推察力。
将来、どんなふうになるんだろ?
兎に角、子どもたちには、楽しい未来が待っていて欲しい!!
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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