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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年2月


底辺女子が人生逆転!? 不遇な家庭に育った17才のユキが、
子供を持ちたい人々と貧困女性を救う〝代理母ビジネス〟の賭けに出た。


                   (中央公論新社HPより)




表紙のほのぼのした雰囲気とは、真逆の出だし。

16歳で高校を中退させられ、代理母をやらされた。

え????目が点でした。


これは2040年の日本の話。今から20年後こんなことが現実になるのかも。
なっても不思議ではない。
富士山が噴火して原発の放射線による汚染、新型ウイルスが次々発生。

ああ、長生きするのが恐ろしくなるぅ~(;O;)



で、代理母の問題。
主人公のユキは、義父から騙されて人助けしてお金が貰えるというので
貧困家庭を救うため、弟や妹を長女の自分の力で助けなきゃという気持ちで
代理母を承諾したんでしょう。
が、父親は、自分が楽して娘を利用してお金を得る(500万円)ことだけが
目的と知り、2つ年上の幼馴染・ミチオと共に家を飛び出す。



自分は無理やり、代理母をやらされたけれど、世の中には、子どもが欲しくても
持てないで悩んでいる人も多い。
そして、貧困家庭には代理母を受けることで報酬により貧困から脱却
することが出来る。
二つを結ぶ役割をすればビジネスとして成立するとユキとミチオは
考える。

二人の産婦人科医の芽衣子と静子の協力も大きい。


代理母については、お互いが納得して交渉成立するのなら、いいのかな?

色々な家族があっていいと思うし、今は偏見だらけのことも
ふつうな世の中になるのは、良いことだと思う。



最初は、重苦しい雰囲気だったけれど、主人公のユキが幸せそうな
ラストは救われた。
表紙の絵は、ラストの雰囲気にはマッチしてると思う。



                         ★★★★

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発行年月:2021年2月


後輩、お隣さん、合コン相手ーー
三歩に訪れる色んな出会い
図書館勤務の20代女子・麦本三歩の
あいかわらずだけどちょっと新しい日々
住野よるが贈る、心温まる日常小説シリーズ
待望の最新刊!

                  (幻冬舎HPより)



大学図書館勤務の麦本三歩も勤めて3年。
今回は、後輩が出来る。
とても真面目な中国人の年下の新人さん。
三歩が先輩らしく色々と気遣う様子が微笑ましい。

ちょっと不器用で変わっているけど、基本的には、真面目だし優しいと思う。
なかなか好印象を持って、見守りながら今回も読んだ。


優しい先輩、怖い先輩、おかしな先輩といるなかで、怖い先輩が
結婚して退職してしまった。

う~、一番、好きな先輩だったのになぁ~残念だ~(/_;)

後輩に優しくするのは、誰でも出来るけど、厳しい助言を言ったりするのは
なかなか難しいことだと思うので、この先輩は凄く本当は優しい人なんじゃないか?
と思っていた。


そしたら、やっぱりねと思わせてくれた場面があって嬉しかった。
三歩に対して土下座して謝れと言った利用者に、怖い先輩が毅然と
尊厳を傷つけるようなことに対しては応じられないというようなことを
言った場面。
思わず拍手!!

そして、それに応じようと心の中で思っていた三歩のことも、お見通しで
それは違うと。
うんうん、やっぱり良い先輩だったなぁ~。


このシリーズは、まだまだ続いてほしい。
三歩の成長も楽しみ♪


                     ★★★★



発行年月:2020年10月


元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高遠寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の〝暴走老人〟香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。
今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む!
静のかつての同僚たちが、次々と謎の死を遂げた。事件の背後の「悪意」の正体とは?

                    (文藝春秋HPより)



二人がコンビを組む話はこれ2弾目なんだ~。
あれ?最初のは読んだかな?記憶にないな・・・(^^ゞ


玄太郎氏は大腸がんステージⅢの身体で凄い活躍だなぁ~。
事件の真相を探るために手を組み長年働いて培った人脈を武器に奔走する二人。


5つの章に分かれているけれど、後半は、繋がった事件。


しかし、裁判官って凄い仕事だな。と改めて思う。


静が下した死刑判決によって殺意を抱いた犯人の娘には、同情する面もあるけど
やはり間違っている。
人を恨むことは自身の人生まで間違った方向に向かわせてしまう。


静の孫の円には、明るい未来があって欲しい。


しかし、玄太郎と静がこのまま再会出来ないのは寂し過ぎる。
是非、二人の話がまた読みたい!



                      ★★★★



発行年月:2021年3月


びっくり!と笑いがつまったやさしい物語
さくら村には、さくらの木がいっぱい植わっています。
それぞれのさくらの木に名前が付いているのです。
そんな、さくら村では、事件がいっぱい起きます。
キセキレイが、とんでもないところに巣を作ったり、
トウモロコシ畑でビックリするようなものを見つけたり、
まんげつの夜には、不思議なことがおきたり・・・・・・。
とんでもないことや、笑っちゃうことや、それはもうたくさんです。
さて、今日は、どんな事件が起きたかというと―――。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
のどかなさくら村で愉快なことが次々と起きます。
そんな幸せいっぱいのやさしい物語です。
〈 目次をみる 〉
 プロローグ さくら、さくら
1 ヘルメットの巣
 2 赤いれんがの家
 3 カワセミじいちゃんとふたご
 4 ホタルの森とホタルマン
5 トウモロコシ畑のすてニワトリ
6 まんげつの夜のひみつ
7 中州の子ネコ
          
 8 パンやさんのパーティ
 エピローグ さくらの木が、もう一本!

                    (小学館HPより)




ホタル狩りに満月の夜にカニの行進を皆で見たり、さくら村は楽しいことだらけ。

こんな村で暮らすのは理想だな。


村の人たちがみんな仲良しで、子どもたちも素直。

絵も素敵で、ほっこりする1冊。

大人も子どもも楽しめる児童書は、やはりいいな。



                     ★★★★★



発行年月:2021年3月

とある町の、路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。住宅地で暮らす人間それぞれの生活と心の中を描く長編小説。

                    (双葉社HPより)




冒頭の住宅地にコの字形に並ぶ10軒の地図。
それぞれの家族構成などが簡単に紹介されていて、物語を読みながら
こちらの頁を度々、眺めるかんじ。


それぞれの家の生活の様子が少し書かれていて、なんだか重苦しい事情を
抱えている家が少なくなく、ちょっと気が重たくなる。

けれど、そこに絡んでくる刑務所から脱走した36歳の日置昭子。
地元の人で、会社の金を10年間横領していた罪で収監されていたという。



物語のなかには、昭子の同級生だという男性と
昭子が母親の姉だという少年がいる。



そして、住宅地の自治会長の役が廻ってきた丸川は、10軒で交代で
見張りをしようと話を進める。


住人のなかでちょっと危なそうな25歳の大柳のことが心配だったけれど
日置昭子のおかげで自身が犯そうとした罪から遠ざかることが出来て良かった!


そして三橋家の12歳の息子くんのことも心配だったけれど、こちらも
この騒動のおかげでちょっと明るい未来が見えてきた。


日置昭子、犯罪者には違いないけれど、同情する。
新しく人生やり直せるといいなと思う。



                      ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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