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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年5月


頑張るあなたへのエール!
金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!
「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。俊介の塾通いが始まる。だが、彼には誰にも言えない"秘密"があって……。人は挑むことで自分を変えることができる。未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。

                      (集英社文庫HPより)



自らやる気になって決めた中学受験に挑む俊介の成長物語。


子どもの夢を応援しようと決めた両親の決断も立派だったなぁ~。

そして通った塾で出会った数学担当の加地先生と出会えたことも俊介にとって
とても良かった。



受験の結果は、現実的。
でも、塾で学んだことをその後の3年間で活かした高校受験の結果が
嬉しかった。



                       ★★★
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発行年月:2021年2月


刑事と人殺しに休日はない。
警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班。事件がなければ休日も待機もシフトどおりに取れるのだが、そううまくはいかない。各署に立てられた特捜本部に入ることもあれば、人手が足りない所轄の応援に回ることもある。激務の中、事件に挑み続ける彼女の集中力と行動が、被疑者を特定し、読む者の感動を呼ぶ。だから。立ち止まるな、姫川玲子。
警察小説数あれど、女性刑事の一番手は、彼女だ。さらなる深化を遂げる最新作!

                      (光文社HPより)




姫川が主役のお話あれこれ。
事件も色々だけれど、「赤い靴」「青い腕」は、同じ事件を追うもので
姫川とコンビを組んだのは女性の日野。
姫川より20歳年上の先輩だけど、階級では姫川が上。


事件は、ちょっと重たいものだったけれど、姫川と日野のお互いを
少し敬遠しながらの会話が段々、それを感じさせないものになっていくのが
面白かった。


最終章で、そんな日野が異動してしまうのか~と寂しく思ったけれど
代わりに来るのが魚住巡査部長と知り、姫川と魚住の話も
これから読めるのかと思ったら、ワクワク。



ああ、でも、やはり姫川の物語を読んでいると、どうしても女優の竹内結子さんが
浮かんできちゃうなぁ~。
ドラマでは、もう新しいものは見られないのかなと思うと残念。

竹内さんの代わりの適任て他に浮かばないからなぁ~。



                        ★★★



発行年月:2021年5月


私は前に、前に進む――。
組織に巣くう不条理な倫理。
刑事・森口泉が闇に挑む。
事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。

                  (徳間書店HPより)



前作「朽ちないサクラ」から続編を首を長くして待っていた。

努力して県警の捜査支援分析センター勤務に配属された森口泉。
記憶力に優れている点を買われて、実技試験で失敗したものの
面接の場にいた黒瀬警部(センター係長)に拾われた。

黒瀬の元で、鍛えられていく泉が頼もしい。
男性と同等の度胸には、感嘆するけれど、こんな危険な捜査に関わっていたら
命が幾つあっても足りない・・・怖すぎる~(;O;)

どんな場面でもひるむことなく、自分の武器である記憶力をフル活用。

直属の上司にあたる黒瀬との関係もいい。


しかし、この中の事件は、殺人事件のようなものに比べて解決したあとにも
嫌な気持ちが残る。
こんなこと実際の警察内部には、絶対にあってほしくない!


黒瀬や泉たちのような警察官がほとんどだと思いたい。



しかし、想像以上の活躍ぶりな女性刑事・森口泉。
これはシリーズとして、まだまだ読みたい!!



                          ★★★★


発行年月:2021年3月


普段はこんなこと思わないのに――なぜだろう、彼にはむしろ触れてみたい。
潔癖症の会社員・紗子は、飲み会帰りにアパートの鍵を店に忘れてきてしまう。困り果てていると、居合わせた隣人の琴引さんが一晩泊めてくれることに。これを機に彼との交流がはじまり、恋心が芽生えていくが……?

                  (角川書店HPより)



聞いたことない作家さんだなぁ~と思いつつ、表紙の絵となんとなく面白そうと
図書館から借りた。

なるほど、Webの小説コンテストで恋愛部門<特別賞>を受賞したんだぁ~。
「炭酸水と水」も図書館で予約済みなので、読むのが楽しみになった。



こういうベタな連載小説もたまに読むと楽しい。
アパートの隣人同士がお互いに惹かれて、少しずつ距離を縮めていく
様子が、ちょっとワクワク^m^


途中現れた、紗子の高校時代、同じ写真部で一度だけ関係を持った
久米が登場したときには、「邪魔者が来たなぁ~」と思ってしまったけど
久米は、意外と良い人で、なんだか最後は、気の毒になってきた。
紗子のことを一途に想い続けて再会してたら、彼女には想い人がいて・・・
途中、紗子に振り回されるはめになって・・・。


最後のもうひとつのコイバナもうまくいくといいなぁ。



                        ★★★



発行年月:2021年7月


夫婦がずれていく。コロナ? がん? もっと大きな何かで。コロナ禍の家族を描く直木賞作家の最新作
新型コロナウイルスが世界を覆っている2020年9月、名香子が夫の良治から頼まれていっしょに向かった先は、都立がんセンターだった。そこで肺がんの診断を受けた良治は、一方的に、家を出て好きな人と暮らしながら治療をすると名香子に告げる。呆然とする名香子だったが、事態は“蝶”の羽ばたきのように次々と思いもかけぬ方向へと進んでいくのだった
人生は無数の「もしも」の連続だ

                   (講談社HPより)




徳山良治(54歳)と名香子(47歳)の夫婦の物語。

良治は大手電気メーカーのエンジニア。
名香子は英語教師。
一人娘の真理恵は大学進学で家を出て夫婦ふたりの生活。


コロナ禍のため名香子は自宅からのリモートの授業。
自然気胸の既往があるため、コロナは、なんとしても罹りたくない。


そんなある日。良治から会社の健康診断でひっかかり肺の精密検査を受けた
病院に結果を聞きにいくからついてきて欲しいと。
診断結果は、初期の肺がん。転移の心配はなく手術で完治するだろうという。
ホッとしたのが、そのあと、良治からはびっくりな話。

夫婦仲もふつうなのに、こんなこと、夫から言われたら、ビックリしちゃうよ。

まあ、でもその後、名香子にも良治と結婚前に婚約までしていた男性がいたと
いうから、この夫婦は似たような過去を持っていたということか?


良治が一緒に暮らしていきたいと言った女性・香月 雛という女性の気持ちが
いまいち、わからなかったなぁ~。
昔は良治と付き合っていたのに、今はそんな熱量ない様子。
良治が来たから受け入れただけという感じで・・・。



名香子がこういう状況だと母親に話したら、母親も以前、夫が浮気した女の
元に通いつめていたという話をして
「かえって来るものは、帰ってくるし、来ないものは来ない」と成り行きに
任せていればいいんじゃない?と。

まあ、その母親の言葉も少しわかるな。

でも名香子の友人たちが言うように、もう子どもも大きいし家も何もかも残して
出て行った夫なんだから、このまま別れてスッキリするのがいいように思う。


表紙の猫が物語に結構、関係していた。
猫とのんびり暮らせるのなら、それが幸せだと思うなぁ~。

表題の意味は、最後の最後で、なんとなく理解。



少しモヤモヤ感は残るけれど、まあまあ面白かった。


                      ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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