発行年月:2012年7月
百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に
死ななければならない法律・百年法。
その初めての百年を今、日本は迎えようとしていた……
国難と対峙する政治家、国民、そして人間の姿を問う、
衝撃の問題作下巻!
(角川書店HPより)
上下巻合わせて800頁を越す話でしたが、一気に読みました。
読ませるだけの面白さがあって、凄い構想力だなぁ~と思った。
上巻では、この先この話はどう進んでいくのやら?
話の結末はそうするのか?と気になりましたが、下巻に入ったらそんなことは考えずただ
話に引き込まれて行ったかんじ。
人類にとって不老不死は夢。
しかしそれが現実になったとしたら・・・・?
今まであまり考えてもみなかったことをこの物語を読みながら考えさせられた。
物語のなかでも百年たったら死を宣告される百年法が国民投票で一時凍結される場面で
人々はその状態が長く続くことによって引き起こされる弊害の大きさに気づく。
不老不死社会では、皆が年を取らないために退場者がいない状態。
子孫を残すこともせず、家族制度は成立せず、次世代にバトンを渡す必要を感じなくなり人々は成長しようとしない。社会は進化していかない。
そんな社会に生き続けることは幸せか?
物語最後は、HAVI(不老化処置)を受けた者は、かならずSMOCという病気を発症し亡くなるのだと発表される。
この辺は「え?」と思ったけれど、こういう設定を設けないと収拾がつかなかったのかな?
物語のなかには魅力的な人物たちが多かった。
HAVIを受けずに自然に老化していくことを選び百円年法拒否者村で生きた仁科ケン、
首相と大統領代理を兼務し初代独裁者となった遊佐、
テロリスト・阿那谷童仁(戸毛幾太郎)
それぞれの立場で、自分なりに社会のことを考えて行動していた彼らは格好よかった。
欲を言えば彼らの心理をもう少し深く知りたかった。
巻末の参考資料の多さにもビックリ。
さすが構想10年を要した大作。
楽しませていただきました。
しかし、こんな大作を書いちゃうと暫くは何を書こうか困るんじゃないか?
大きなお世話だけれど・・・・^^;
百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に
死ななければならない法律・百年法。
その初めての百年を今、日本は迎えようとしていた……
国難と対峙する政治家、国民、そして人間の姿を問う、
衝撃の問題作下巻!
(角川書店HPより)
上下巻合わせて800頁を越す話でしたが、一気に読みました。
読ませるだけの面白さがあって、凄い構想力だなぁ~と思った。
上巻では、この先この話はどう進んでいくのやら?
話の結末はそうするのか?と気になりましたが、下巻に入ったらそんなことは考えずただ
話に引き込まれて行ったかんじ。
人類にとって不老不死は夢。
しかしそれが現実になったとしたら・・・・?
今まであまり考えてもみなかったことをこの物語を読みながら考えさせられた。
物語のなかでも百年たったら死を宣告される百年法が国民投票で一時凍結される場面で
人々はその状態が長く続くことによって引き起こされる弊害の大きさに気づく。
不老不死社会では、皆が年を取らないために退場者がいない状態。
子孫を残すこともせず、家族制度は成立せず、次世代にバトンを渡す必要を感じなくなり人々は成長しようとしない。社会は進化していかない。
そんな社会に生き続けることは幸せか?
物語最後は、HAVI(不老化処置)を受けた者は、かならずSMOCという病気を発症し亡くなるのだと発表される。
この辺は「え?」と思ったけれど、こういう設定を設けないと収拾がつかなかったのかな?
物語のなかには魅力的な人物たちが多かった。
HAVIを受けずに自然に老化していくことを選び百円年法拒否者村で生きた仁科ケン、
首相と大統領代理を兼務し初代独裁者となった遊佐、
テロリスト・阿那谷童仁(戸毛幾太郎)
それぞれの立場で、自分なりに社会のことを考えて行動していた彼らは格好よかった。
欲を言えば彼らの心理をもう少し深く知りたかった。
巻末の参考資料の多さにもビックリ。
さすが構想10年を要した大作。
楽しませていただきました。
しかし、こんな大作を書いちゃうと暫くは何を書こうか困るんじゃないか?
大きなお世話だけれど・・・・^^;
★★★★
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ラブラブラッキ-さんへ
最初、手に取ったとき「図書館返却日までに読みきれるかな?」と思ったけれど、読み始めたら一気読みでした!
家事とか放棄して読んだら上下でも1日で読めたと思う。
最初の原爆6個とか日の丸3つにはちょっと苦笑でしたが、その後のユニオンの存在とかはウマい仕組みを考えたなぁ~と感心!
いろいろな構想が巧く組み合わされてました!!
百年法もしあったら自分ならどうするかなぁ~なんて考えちゃうよね?
でも今から100年生きるって結構、シンドイかも・・・。
結局、読みながら限られた命の時間を精一杯生きようとする方が健全なのかもね~なんて結論に達しました。
帯文に書かれていたんですね~。
ま、またゆっくり構想を練って貰って楽しませてくれる作品を待ちたいですね(^^)
午前中しか執筆活動をしないんですか?
面白いですね。
家事とか放棄して読んだら上下でも1日で読めたと思う。
最初の原爆6個とか日の丸3つにはちょっと苦笑でしたが、その後のユニオンの存在とかはウマい仕組みを考えたなぁ~と感心!
いろいろな構想が巧く組み合わされてました!!
百年法もしあったら自分ならどうするかなぁ~なんて考えちゃうよね?
でも今から100年生きるって結構、シンドイかも・・・。
結局、読みながら限られた命の時間を精一杯生きようとする方が健全なのかもね~なんて結論に達しました。
帯文に書かれていたんですね~。
ま、またゆっくり構想を練って貰って楽しませてくれる作品を待ちたいですね(^^)
午前中しか執筆活動をしないんですか?
面白いですね。
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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