家老と一藩士の、少年時代からの友情と相克を描く松本清張賞受賞作
江戸中期、西国の地方藩で同じ道場に通った少年二人。
不名誉な死を遂げた父を持つ藩士・源五の友は、いまや名家老となっていた
(文藝春秋HPより)
素晴らしかった!!
なんと美しい文章なんでしょう。
葉室作品を読むようになったのは、最近なので、まだ読んだ作品数が少ないのですが
ハズレにない作家さんですね!
この書は、3月24日の記事同一著者の「無双の花」にコメントを下さった、ひろさんから薦められたものです。
薦めてくださってありがとうございますm(__)m
物語は、家老となった松浦将監が領内の新田の様子を視察に来て、郡方側の日下部源五がその案内役を命じられ二人が久しぶりに顔を合わすところから始まる。
将監と源五は12歳~13歳頃、剣術を学ぶ道場で知り合い、それ以後親しくなったが、ある事を境に二人の間には隔たりが生じていた。
そして、物語は、まだ二人が知り合った頃の出来事から語られていく。
現在の身分が違う二人の姿を織り交ぜながら。
二人が出会った頃に知り合った十蔵と3人で夏祭りに行き、夜空を見上げて話す場面が印象的。
それがは、その後の成長した3人にも同じように思い出深い場面として心に留められていたのだとわかる場面では、ジ~ンと胸が熱くなった。
十蔵が大切に保管していた蘇軾(そしょく)の「中秋月」という漢詩
暮雲収め尽くして清寒溢れ
銀漢声無く玉盤を転ず
此の生、此の夜、長くは好からず
明月、明年、何れの処にて看ん
日暮れ方、雲が無くなり、さわやかな涼気が満ち
銀河には玉の盆のような明月が音も無くのぼる。
この美しい人生、この楽しい夜も永久につづくわけではない。
この明月を、明年はどこで眺めることだろう。
これを持っていた十蔵の気持ちを思うと泣けた。
将監に絶縁状を送った源五の気持ちもわかったけれど、将監の立場ならば十蔵に行ったことも仕方のないことだったとわかる。
ところどころに漢詩が出て来るのですが、これがとても効果的だった。
漢詩はよくわからないのですが・・・ちゃんとどんな意味か書いてくれているので助かります。
詩の言葉がそのときの登場人物の気持ちや情景がよく表していました。
終盤、脱藩し、江戸に向かうという将監を助ける源五。
無事に果たせるのか?ハラハラドキドキ。
緊迫感が終盤で増して、盛り上がりました!
葉室作品にハズレなしの予感。
まだまだ未読の過去作品がたくさんあるので、これから読んでいこう!
たのしみ♪たのしみ♪
これは文句なしの★5つ・・・以上だな。
★★★★★
あの美しい湖(?)を見下ろす景色が今も頭を離れません。
実在する場所なんでしょうかね?
桜庭みなみさん、綺麗でしたね!!
着飾っていないのに、すごく綺麗でした!
男の人は皆、源吾が羨ましく思えるでしょう^m^
次に映像化されるものも楽しみになりますね~。
次回のハムリン映像化作品は「蛍草」主演 桜庭ななみ、OR 「川あかり」主演 向井理がいいなぁー
三菱地所のCMも可愛いです♪
え?ひろさんはNHKドラマで共演ですか??
ひろさんって俳優さんなんでしょうか???
しかも橋本愛さんまで一緒とは・・・・。
あ、興味本位で聞いてしまいましたが、ノーコメントでスルーしてくださって良いですので・・・^^;
彼女と一度、NHKドラマで共演したことがあります。意外と小柄な色の白い可愛い女の子でした。撮影に疲れ(NHKは短期間でハード)ていたのかアクビをしていました。横にいた大柄な女の子はブレイクする前の橋本愛でした。
それは嬉しい情報です(^^)
NHK時代劇昨日も「ぼんくら」を楽しく見てましたが
原作のある良い作品を映像化してテレビで放送は
良いですね♪
俳優陣もなかなか豪華!
桜庭ななみさんも可愛らしく、好きな若手女優さんなので楽しみです!
またまた嬉しい情報ありがとうございますm(__)m
NHK木曜時代劇として2015年1月15日から放送されます。出演は中村雅俊、柴田恭平、桜庭ななみ、中村獅童、麻生祐未、吉田羊他 乞うご期待!
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;