20歳の大学生・若松麻紀は、眠れない時や寂しい時、兄さんのベッドに潜り込む。婚約者の話を聞いたのも、ベッドの中だった。兄と妹。夫と妻。親と子。固く結ばれた絆の裏には、淫靡で怖い秘密がある……。
(幻冬舎HPより)
若松家の家族の物語。
父親は和菓子店を営み、母親と、父の知り合いの女性が手伝う。
若松家の子どもは長男・和俊(25歳)と長女・麻紀(20歳)。
長男が結婚の約束をした人を家に連れてくるというところから、物語が始まる。
4人家族のそれぞれが、語り手となって4つの章から構成されている。
最初は、「大福御殿」長女・麻紀の話
兄のことが大好きで、結婚を決めたことに動揺する。
二人は、本当に仲良しの兄妹で、眠れないときには兄のベッドにもぐりこんで眠るほど。
麻紀には、2つ年下の高校生の彼がいる。
二番目の話は長男・和俊の語る「愛が生まれた日」
婚約者の富子との出会い。結婚を決めるまでのこと。
家族に富子を紹介したが、驚く両親。
そして妹の麻紀は、婚約者の富子を受け入れられないと言う。
三番目の話「お父さんの星」は家族の主・宏治郎が語る。
店の手伝いをしている弓子との関係が明かされる。
四番目の話「旧花嫁」では、宏治郎の妻・さおりの語り。
宏治郎と知り合う前のさおりの話。
洋菓子屋を営む家に生まれたお嬢様育ちのさおり。
親がお膳立てしたお見合いで知り合った男のこと。
ビックリな真実があれこれ。
普通の仲良し家族だと思ったら・・・・結構、いろいろな暴露話が飛び出して・・・・
この後の若松家は、どうなる??
先が気になってしまうお話でした。
最後のはなしは、嫁にあたる富子に対してさおりが告げることば。
いろいろ過去はあっても、家族は段々に成立していくということだろうか?
なかなか面白く読みました。
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;