その忠義、剛勇、鎮西一の武将なり!
筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで勇名を馳せ、
関ヶ原で西軍に属して改易となり、
のち旧領に戻れた唯1人の武将である
(文藝春秋HPより)
初めて読んだ葉室作品。
主人公は、立花宗茂。
恥ずかしながら・・・・名前も知らなかった人物でしたが、物語を読んだら、素晴らしい人物だと思いました。
豊臣秀吉に気に入られ小田原攻めの際に
「東国に本多忠勝、西国に立花宗茂 ともに無双の者である」と言われた。
が・・・その後、関が原の戦いで破れ国を失い、牢人同然となる。
しかし、己の信ずる義を貫き通し、牢人同然の身でも常に宗茂の周りには仕える者たちが居た。
宗茂の義は「決して人を裏切らぬこと」。
戦乱の時代には、それを貫くことは覚悟がいることだった。
牢人の身になったほかの武将達が、家康の母の葬儀の場で家康を討とうとする場面では、20人ほどの関が原牢人をたった4人で倒し、家康を守った。
そのことを自らは報告せず、立ち去る・・・・格好いい!
宗茂の正室・誾千代との関係も最初は冷めたかんじであったのが、戦いに敗れた後、側室の元ではなく先ず、誾千代のところに報告に行き、夫婦の絆が強まった。
誾千代もまた格好よかった!
ほかにも出てくる武将達。
真田信盛、伊達政宗。
武将たちの格好いいところだけを書いているかんじもちょっとするけど、読んでいて気持ちがいい。
ほかの葉室作品も読んでみたくなった!
ちなみに・・・・
次女に「立花宗茂って知ってる?」と聞いたら・・・・・・
「ああ~知ってる、戦国武装(ゲ-ム)に出てくるからね・・・・立花勢ならほかに誾千代も出てくるよ」と。
恐るべし、戦国武装。
結構、歴史上の人物を学べるゲ-ムなんですね~(笑)
★★★★
サイン会でトップの座でしたか!?
それは凄いですね~
時代小説は、なんとなくおじさんが読むものと以前は思っていましたが、女性が読んでも面白いのが葉室作品!
人の優しさが随所に描かれていて、やはり著者自身も優しいお人柄なんですね~。
「蜩ノ記」図書館で予約中、もう少しで順番が来るかな?
読むのが待ち遠しいです。
そしていよいよサイン会の開始、失礼ながら為書きをお願いすると「できないんですよ。皆さんに書かなければならなくなるんで」と本当に申し訳なさそうな顔をして直木賞作家に断られた。その表情に彼の心の優しさを垣間見る想いがした。葉室麟が描く悪人がどこか極悪に見えないのは彼の優しさからきているのかもしれません。
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;