発行年月:2010年11月
主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、東京都大田区にある実家の佃製作所を継いでいたが、突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。
一方、政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた帝国重工では、百億円を投じて新型水素エンジンを開発。しかし、世界最先端の技術だと自負していたバルブシステムは、すでに佃製作所により特許が出願されていた。宇宙開発グループ部長の財前道生は佃製作所の経営が窮地に陥っていることを知り、特許を20億円で譲ってほしいと申し出る。資金繰りが苦しい佃製作所だったが、企業としての根幹にかかわるとこの申し出を断り、逆にエンジンそのものを供給させてくれないかと申し出る。
帝国重工では下町の中小企業の強気な姿勢に困惑し憤りを隠せないでいたが、結局、佃製作所の企業調査を行いその結果で供給を受けるかどうか判断するということになった。一方、佃製作所内部も特に若手社員を中心に、特許を譲渡してその分を還元してほしいという声が上がっていた。
そうした中、企業調査がスタート。厳しい目を向け、見下した態度をとる帝国重工社員に対し、佃製作所の若手社員は日本のものづくりを担ってきた町工場の意地を見せる。
(小学館HPより)
この著者の作品は売れているらしいと知っていながら、なかなか読まずにいました。
が・・・今年度上半期の直木賞受賞作品のこの作品は読まなきゃ!!と図書館に予約しやっと順番が来て読みました。
主人公の佃航平は、43歳。
以前は宇宙科学開発の研究員だったが、自身が手がけた人工衛星の打ち上げ失敗で研究から退き、父親が亡くなったことも重なり、その会社・佃製作所を引き継ぐ。
競争相手の企業から特許訴訟を起こされ、資金繰りに四苦八苦。
相手企業のアクドイような戦法にはハラハラしたけど、なんとか優秀な弁護士が窮地を救ってくれた。
会社経営って大変なのね~。
良い物を作っていれば成功するという単純なものではないんだとわかった。
作っているものが、莫大な価値のあるものだから、余計にそれを狙う企業もあって・・・。
でも対する企業のなかにも本物を認める者が、居たのが救いだった。
そして、ロケットエンジンを作ることへの夢とプライドが見事に成功への道を歩ませてくれたラストは清清しい気持ちになれた。
こういう企業のなかのお話ってあまり今まで読んだことが無かったので、新鮮だった!
面白かったぁ~。
さすが直木賞受賞作品!!
ほかの作品も読んでみなくちゃ!
主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、東京都大田区にある実家の佃製作所を継いでいたが、突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。
一方、政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた帝国重工では、百億円を投じて新型水素エンジンを開発。しかし、世界最先端の技術だと自負していたバルブシステムは、すでに佃製作所により特許が出願されていた。宇宙開発グループ部長の財前道生は佃製作所の経営が窮地に陥っていることを知り、特許を20億円で譲ってほしいと申し出る。資金繰りが苦しい佃製作所だったが、企業としての根幹にかかわるとこの申し出を断り、逆にエンジンそのものを供給させてくれないかと申し出る。
帝国重工では下町の中小企業の強気な姿勢に困惑し憤りを隠せないでいたが、結局、佃製作所の企業調査を行いその結果で供給を受けるかどうか判断するということになった。一方、佃製作所内部も特に若手社員を中心に、特許を譲渡してその分を還元してほしいという声が上がっていた。
そうした中、企業調査がスタート。厳しい目を向け、見下した態度をとる帝国重工社員に対し、佃製作所の若手社員は日本のものづくりを担ってきた町工場の意地を見せる。
(小学館HPより)
この著者の作品は売れているらしいと知っていながら、なかなか読まずにいました。
が・・・今年度上半期の直木賞受賞作品のこの作品は読まなきゃ!!と図書館に予約しやっと順番が来て読みました。
主人公の佃航平は、43歳。
以前は宇宙科学開発の研究員だったが、自身が手がけた人工衛星の打ち上げ失敗で研究から退き、父親が亡くなったことも重なり、その会社・佃製作所を引き継ぐ。
競争相手の企業から特許訴訟を起こされ、資金繰りに四苦八苦。
相手企業のアクドイような戦法にはハラハラしたけど、なんとか優秀な弁護士が窮地を救ってくれた。
会社経営って大変なのね~。
良い物を作っていれば成功するという単純なものではないんだとわかった。
作っているものが、莫大な価値のあるものだから、余計にそれを狙う企業もあって・・・。
でも対する企業のなかにも本物を認める者が、居たのが救いだった。
そして、ロケットエンジンを作ることへの夢とプライドが見事に成功への道を歩ませてくれたラストは清清しい気持ちになれた。
こういう企業のなかのお話ってあまり今まで読んだことが無かったので、新鮮だった!
面白かったぁ~。
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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