発行年月:2010年3月
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに
死んだ父からのメールが届く。
傭兵・イエーガーは不治の病を患う息子のために、
コンゴ潜入の任務を引き受ける。
二人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかになる-----。
(角川書店HPより)
凄いスケ-ルの大きな物語だった!
ハリウッド映画の原作を読んでいるような気分にもなった。
日本の薬学を研究する大学院生の古賀健人の話とアフリカのコンゴでの極秘作戦に参加するジョナサン・イエ-ガ-との話が交互に語られながら話は進む。
健人は、突然亡くなった父から生前、送ったであろうメ-ルを受け取る。
それには、不治の病である肺胞上皮細胞硬化症の特効薬を作ることを引き受けて欲しいと。
研究者としての使命のようなものを感じ、それに没頭する健人。
しかし、背後にはそれを阻止しようとする大きな力もあり、自らも危険な状況に置かれる。
イエ-ガ-は、特殊部隊出身で難病に苦しむ息子のために膨大な治療費確保が目的で極秘任務に加わった。
当初目的がはっきりしなかった作戦だが、新種のウイルスに感染した少数民族集団とアメリカ人の人類学者、そして「ヌ-ス」と名づけられた3歳時の抹殺が課せられた目的だとわかる。
交互に語られる物語も面白いけど、それらが繋がっていく終盤も良かった。
自分たちと違うものは脅威だと徹底的に力で排除しようとする人間の恐ろしさも描いていた。
わたしがよく知らない残酷なことがそういった心理で沢山、起こっている事実にも気づかされた。
かなり残酷な描写も出てくるけど、事実、大量虐殺(ジェノサイド)はいろいろなところ(他国間での戦争だったり、同じ国内での内戦だったり)で行われていた。
まだ今もニュ-スで報道されないだけで実際に起きているんだろうか?
表題はジェノサイドだけど、人間の持つ、他者を理解しようとする心理の方が平和をもたらすという救いのある終わりになっていたのは良かった。
実際の社会でも、他者を理解しようと歩みよる知恵を全世界のリ-ダ-たちが率先して欲しい。
ここではアメリカのイラク侵攻とかを非難するような著者の考え方がチラチラ頭を掠めたけれど・・・・
それもちょっと引っかかってしまった。
確かにそう思うけど、なんだろう?このモヤモヤ感は?
アメリカ人の作家がこれを書いているのなら(ハリウッド映画とか)、おぉ~と感動するんだろうけど日本人が他国のことを批判するような考えの言葉には・・・・・・・。
でも、いろいろと考えさせられる物語だった。
それから・・・・理系の専門的用語の多い箇所は眠くなってしまった(汗)
これだけの専門的な用語やらを羅列されると、それを理解しようと文字を追うことに神経を遣い物語りの面白さが削がれてしまったのが残念。
主人は先に読んで「実に面白い!」と大絶賛でしたが
確かに凄い話であるけれど・・・・・人に薦めるほどの熱い感動はなかったのが事実。
高評価の作品であるということは読んで、なるほど!と納得は出来たけど・・・
この辺は個人の好みの問題かも?
よって★ちょいと少なめです・・・・・スミマセン
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに
死んだ父からのメールが届く。
傭兵・イエーガーは不治の病を患う息子のために、
コンゴ潜入の任務を引き受ける。
二人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかになる-----。
(角川書店HPより)
凄いスケ-ルの大きな物語だった!
ハリウッド映画の原作を読んでいるような気分にもなった。
日本の薬学を研究する大学院生の古賀健人の話とアフリカのコンゴでの極秘作戦に参加するジョナサン・イエ-ガ-との話が交互に語られながら話は進む。
健人は、突然亡くなった父から生前、送ったであろうメ-ルを受け取る。
それには、不治の病である肺胞上皮細胞硬化症の特効薬を作ることを引き受けて欲しいと。
研究者としての使命のようなものを感じ、それに没頭する健人。
しかし、背後にはそれを阻止しようとする大きな力もあり、自らも危険な状況に置かれる。
イエ-ガ-は、特殊部隊出身で難病に苦しむ息子のために膨大な治療費確保が目的で極秘任務に加わった。
当初目的がはっきりしなかった作戦だが、新種のウイルスに感染した少数民族集団とアメリカ人の人類学者、そして「ヌ-ス」と名づけられた3歳時の抹殺が課せられた目的だとわかる。
交互に語られる物語も面白いけど、それらが繋がっていく終盤も良かった。
自分たちと違うものは脅威だと徹底的に力で排除しようとする人間の恐ろしさも描いていた。
わたしがよく知らない残酷なことがそういった心理で沢山、起こっている事実にも気づかされた。
かなり残酷な描写も出てくるけど、事実、大量虐殺(ジェノサイド)はいろいろなところ(他国間での戦争だったり、同じ国内での内戦だったり)で行われていた。
まだ今もニュ-スで報道されないだけで実際に起きているんだろうか?
表題はジェノサイドだけど、人間の持つ、他者を理解しようとする心理の方が平和をもたらすという救いのある終わりになっていたのは良かった。
実際の社会でも、他者を理解しようと歩みよる知恵を全世界のリ-ダ-たちが率先して欲しい。
ここではアメリカのイラク侵攻とかを非難するような著者の考え方がチラチラ頭を掠めたけれど・・・・
それもちょっと引っかかってしまった。
確かにそう思うけど、なんだろう?このモヤモヤ感は?
アメリカ人の作家がこれを書いているのなら(ハリウッド映画とか)、おぉ~と感動するんだろうけど日本人が他国のことを批判するような考えの言葉には・・・・・・・。
でも、いろいろと考えさせられる物語だった。
それから・・・・理系の専門的用語の多い箇所は眠くなってしまった(汗)
これだけの専門的な用語やらを羅列されると、それを理解しようと文字を追うことに神経を遣い物語りの面白さが削がれてしまったのが残念。
主人は先に読んで「実に面白い!」と大絶賛でしたが
確かに凄い話であるけれど・・・・・人に薦めるほどの熱い感動はなかったのが事実。
高評価の作品であるということは読んで、なるほど!と納得は出来たけど・・・
この辺は個人の好みの問題かも?
よって★ちょいと少なめです・・・・・スミマセン
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
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