発行年月:2009年3月
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。
無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。
手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ--------
(本の帯文より)
森見さんの独特の世界観が大好きです!
他の作家さんにはない世界を今回もたっぷりと堪能させていただきました!
言葉の使い方本当に上手い!語彙力は、抜群です!!
今回は、可笑しい手紙の連続。
最初から最後まで、手紙のみ。
主人公の守田一郎が宛てた相手は・・・・
・小松崎友也・・・・・三枝マリに恋するマシマロ化(マシュマロが好物)した友
・大塚緋沙子・・・・・守田と小松崎の先輩で、類まれなき美人ながら怖いものなしの肝の太さで後輩いじめが趣味のような女性
・間宮くん・・・・・小学4年生で、かつて守田が家庭教師をしていた少年。
・森見登美彦・・・・学生時代、同じクラブに所属していた知り合い。
・守田薫・・・・守田の妹。高校三年生。
・伊吹夏子・・・・・守田が恋文の技術を駆使して綴る相手。
他にも、飛ばされた能登の研究所でクラゲのエキスパ-トとして守田を厳しく指導する谷口。
守田の手紙の中に登場するだけの↑のメンバ-なのに、それぞれの人の特徴が実によく表されていて人物像が自然と頭のなかに浮かんで来るのが面白い。
著者の森見氏が物語りに登場するのもなんとも愉快。
主人公の知り合いとして、手紙の相手で登場するのだが、守田が森見氏に書く手紙がまた可笑しい。
「どんな美女でも籠絡するような手紙の奥義を教えて欲しい」と送る守田に来た返事が「恋文を書く技術はない。ただ真心をこめて書くのみ」の返事を送ったという森見氏。
守田は、物書きのくせに・・・・と少しアテが外れた感を抱くのですが・・・・
わたしはこれ、結構、良いアドバイスじゃないかな?なんて思ったりして・・・・笑
そして、手紙を送る相手の女子たちが、揃いも揃って、森見登美彦氏の小説を愛読しているという設定もいいなぁ~。
もう、楽しんで書いてますね・・・・・笑
三枝さん、伊吹さん、守田の妹・薫で結成された「大日本乙女曾」という会。
わたしも入れていただきたい!なんて思ってしまいました^^;
能登にいる主人公ですが、手紙の相手は京都にいる。
そんなわけで、今回も京都のあれこれが出てきました。
気になる食べ物、今回も登場!
ぷくぷく粽、あじゃり餅、三嶋亭のすきやき、猫ラ-メン
どんなのでしょう?本当にあるものは?
そうそう、能登の天狗ハムも気になりました。
最後に守田が憧れる伊吹さんに書く恋文・・・・なんと其の9まであるのですが。
その失敗書簡集(特に其の四)は、笑えました。
こんなの要らん(特に其の四)!!(怒)とういうのもあったりして。
書いた手紙の後ろに【反省】があり、いちいち自分で書いたものについて突っ込み入れたり。
何か強い想いを相手に文章で伝えるって、本当に難しいのだと思います。
書いているうちに「あれ?こんなこと言いたいわけじゃないよな~」って思えて、もう一度書き直してそれでもやっぱり納得いかなくて・・・・。
今は便箋に言葉を綴って相手に送るなんて事はあまりなくなった時代だけど、自分が若い頃は、こんな思いしながら手紙を書いていたなぁ~なんて事も思い出したりして。
最後に守田が伊吹さんに送った手紙は、素直に思ったことを書いたものという事かな?
でも、ちょっと長いよ・・・・・^^;
兎に角、楽しいお話(お手紙)でした!
今まで森見さんの本、読んでみたけど、ちょっと入り込めなかったという方もこれは楽しめると思うけど。。。。どうでしょうね?
★★★★★
京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。
無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。
手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ--------
(本の帯文より)
森見さんの独特の世界観が大好きです!
他の作家さんにはない世界を今回もたっぷりと堪能させていただきました!
言葉の使い方本当に上手い!語彙力は、抜群です!!
今回は、可笑しい手紙の連続。
最初から最後まで、手紙のみ。
主人公の守田一郎が宛てた相手は・・・・
・小松崎友也・・・・・三枝マリに恋するマシマロ化(マシュマロが好物)した友
・大塚緋沙子・・・・・守田と小松崎の先輩で、類まれなき美人ながら怖いものなしの肝の太さで後輩いじめが趣味のような女性
・間宮くん・・・・・小学4年生で、かつて守田が家庭教師をしていた少年。
・森見登美彦・・・・学生時代、同じクラブに所属していた知り合い。
・守田薫・・・・守田の妹。高校三年生。
・伊吹夏子・・・・・守田が恋文の技術を駆使して綴る相手。
他にも、飛ばされた能登の研究所でクラゲのエキスパ-トとして守田を厳しく指導する谷口。
守田の手紙の中に登場するだけの↑のメンバ-なのに、それぞれの人の特徴が実によく表されていて人物像が自然と頭のなかに浮かんで来るのが面白い。
著者の森見氏が物語りに登場するのもなんとも愉快。
主人公の知り合いとして、手紙の相手で登場するのだが、守田が森見氏に書く手紙がまた可笑しい。
「どんな美女でも籠絡するような手紙の奥義を教えて欲しい」と送る守田に来た返事が「恋文を書く技術はない。ただ真心をこめて書くのみ」の返事を送ったという森見氏。
守田は、物書きのくせに・・・・と少しアテが外れた感を抱くのですが・・・・
わたしはこれ、結構、良いアドバイスじゃないかな?なんて思ったりして・・・・笑
そして、手紙を送る相手の女子たちが、揃いも揃って、森見登美彦氏の小説を愛読しているという設定もいいなぁ~。
もう、楽しんで書いてますね・・・・・笑
三枝さん、伊吹さん、守田の妹・薫で結成された「大日本乙女曾」という会。
わたしも入れていただきたい!なんて思ってしまいました^^;
能登にいる主人公ですが、手紙の相手は京都にいる。
そんなわけで、今回も京都のあれこれが出てきました。
気になる食べ物、今回も登場!
ぷくぷく粽、あじゃり餅、三嶋亭のすきやき、猫ラ-メン
どんなのでしょう?本当にあるものは?
そうそう、能登の天狗ハムも気になりました。
最後に守田が憧れる伊吹さんに書く恋文・・・・なんと其の9まであるのですが。
その失敗書簡集(特に其の四)は、笑えました。
こんなの要らん(特に其の四)!!(怒)とういうのもあったりして。
書いた手紙の後ろに【反省】があり、いちいち自分で書いたものについて突っ込み入れたり。
何か強い想いを相手に文章で伝えるって、本当に難しいのだと思います。
書いているうちに「あれ?こんなこと言いたいわけじゃないよな~」って思えて、もう一度書き直してそれでもやっぱり納得いかなくて・・・・。
今は便箋に言葉を綴って相手に送るなんて事はあまりなくなった時代だけど、自分が若い頃は、こんな思いしながら手紙を書いていたなぁ~なんて事も思い出したりして。
最後に守田が伊吹さんに送った手紙は、素直に思ったことを書いたものという事かな?
でも、ちょっと長いよ・・・・・^^;
兎に角、楽しいお話(お手紙)でした!
今まで森見さんの本、読んでみたけど、ちょっと入り込めなかったという方もこれは楽しめると思うけど。。。。どうでしょうね?
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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