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読んだ本の感想あれこれ。
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4e642141.jpg発行年月:2010年12月


夜な夜な聞こえるあの音。も、もももしかして(汗)
のどかな毎日×驚愕のセンセーション!

優しい夫と、もうすぐ3歳になる息子と暮らす「私」。「全てを一新して、生活を変えなければ」と思い立ち、パートをはじめ、新しい家に引っ越した。引っ越し先の隣家は、6人の男の子のいる大家族。ひとり息子のためにはよかったと喜ぶ「私」だったが、毎週金曜、隣家ではある出来事が起こるのだった……。

中国人留学生たちの「今」を描く「ピラミッドの憂鬱」を併録。

                                  
 (講談社HPより)


表題作のほかに「ピラミッドの憂鬱」と2編が収められている本書。

「ピラミッドの憂鬱」は、中国から日本へ留学して来た二人の青年の日常を描いていた。
二人は幼なじみでもあり、お互いの親は元同僚同士。
結構、裕福な暮らしをしている家庭で育った二人。

日本へ来てもさほど苦労なしで生活しているかんじ。
楓果(ふうか)は、大学卒業後は貿易会社に就職し、自分で稼いでいるかんじもしたが、もう一人の南羽は親からの仕送りに頼り切っているかんじの根っからのお坊ちゃん。

だけど、南羽の父親(地方都市の副市長)に汚職問題の疑いが問われる事態発生。
そして、楓果の父親も病に倒れた!

一人っ子って、若い頃は両親、祖父母に甘やかされていい身分だけど、やがてその何倍もの苦労を背負わなければならないんだなぁ~


表題作の「陽だまり幻想曲」では、
一人息子と夫と暮らす主婦が引っ越し先の隣家で、賑やかな6人兄弟を見て思うあれこれ。
最初は、微笑ましいな。
わが家にももう一人くらいは子どもが居たほうがいいかも。
なんて思っていたら・・・・
アッとビックリの展開になりました!!

この表紙の絵は広げると中にもう2人子どもの絵があり、物語のなかの6人兄弟を描いたものかな?と思われますが・・・
読み始める前に見たこの可愛らしい絵が、読み終えてみると切ないような哀しいような複雑な気持ちになります。


2つの全く異なるお話でしたが、なかなか面白かった。

最初の話は中国人のことを書いていますが、「陽だまり・・・」は中国ではないのかも?

楊さんの物語を読むと、中国人のいろんな考え方がわかって驚かされます。
でもそれが面白い。

★★★
 
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