発行年月:2009年1月(第1刷)
チェ・ゲバラとはどんな男だったのか。彼とともに生き、闘い、最期を見届けた者たちの証言により浮かび上がる伝説の革命家の実像。戦場で重傷を負って死んだと発表されたゲバラだが、本当は捕らえられた村で暗殺されたのだった。最後の食事を運んだ少女、銃声を聞いた農夫、遺体に触れたジャ-ナリストなどの貴重な証言が、ボリビアの山村を訪れた作家戸井十月の前に、伝説以前のリアリティとして衝撃的に立ち上がる。著者渾身の現地インタビュ-による書き下ろしドキュメンタリ-。
(本の帯文より)
今年初めに映画「チェ 28歳の革命」 「チェ 39歳別れの手紙」が公開されました。
正直、チェ・ゲバラの名前は、耳にしたことはあるけど・・・・だれ?くらい無知でした。
映画を見たかったのですが、見に行けず・・・先日、「白洲次郎」の本を読みながら、そういえば、ゲバラのことも知りたいんだった!と思い出し、図書館で棚を探し、結構、関連本はあったのですが、なんとなくこの表題と写真に惹かれて借りて来ました。
今年、発売の本というのは、家で本を開いたとき、気づきました。
著者は以前にもゲバラの本「チェ・ゲバラの遥かな旅」を書いているそうですが、なんとなく自身の中に納得いかない部分があり、ゲバラが最期に見た風景を実際に見て、確かめたいと思ったとか。
ゲバラも若い頃(医学生)、バイクにまたがり南米大陸を横断しているそうだが、著者も同じようなル-トをバイクで旅して廻っている。
ゲバラがそうしたからか、自身の趣味なのか?
そして、今回も旅をしながら、ゲバラゆかりの地で実際にゲバラと接した人たちからいろいろな話を聞いてゆく。
若い頃旅の途中で知り合ったカストロ(前議長)と共に、アメリカに後押しされるままに政治腐敗と不正義、不平等が蔓延するキュ-バの社会を改革しようと真剣に考え、それには、今の軍事独裁政権を打破するしかない。その為には武装蜂起しかあり得ないと結論に達し、少ない人数で立ち向かうゲバラとカストロ。
数では圧倒的、不利だったが、士気の高さでは遥かに勝っており、キュ-バの軍事独裁政治を崩壊させる。
そして、カストロが国を治める事になるのだが・・・・・そこで留まらないゲバラ。
自身はキュ-バが開放されたら、ここを去ろうと決めていた。
カストロもその意思を尊重。
そして、次の独裁と貧困に苦しむ地へと向う。
どうして険しい道に自ら進むのか?
その真意には、疑問がずっと付いてまわるのですが・・・・・パワフル!なんて強い精神力の持ち主なんでしょう!!
しかし、ボリビアで、捕らえられ、国軍の兵士により銃殺されてしまう。
国民たちは、国軍よりゲバラたちは極悪非道な侵略者という先入観を植え付けられていた。
そして、恐れていた。
そんな状況下ならゲバラらしい男を見たと軍に報告するのも仕方ないこと。
ゲバラの真の目的を知ることは不可能。
捕らえられたゲバラに会った少女(学校で先生をしていた?)の話は、印象的でした。
たまたま、捕らえられて来たときを目撃し、そのすぐ後で「チェはきのう戦闘で死んだ」というニュ-スを聞く。
不思議に思い、収容場所の学校に行くと、兵士が「ゲバラを見に来たのか?」と中に入って良いと許可する。
そのときのゲバラとの会話。会ったときの印象。
それは、伝えられていた極悪人というイメ-ジと、あまりにもかけ離れたものであったと。
優しいまなざし、礼儀正しい言葉遣い。
その後、銃声を聞き、再び学校に行き、みたゲバラの姿。
その写真があったのにはビックリでした!
見たものが述べた感想どおり「まだ生きているみたい」。
目を開けているから。
どうやっても、その目は閉じなかったとか。本当かな?でも写真を見れば一目瞭然。不思議。
遺体はまた驚くことに、一般公開されたそう。
その写真もちゃんと載っていて、再びビックリ!
どんな奴?と国民は、からかい半分で見に来た人々もその姿を見て絶句したそう。
一人の革命家の話ですが、やり遂げようとしていたことは、スゴイ!
ゲリラ=極悪 のイメ-ジを持っていたわたしですが、その真意を考えたら、周りに流されてよしとしているいい加減な政治家とは、雲泥の差。
でも、ゲバラみたいな人を夫や父親に持った家族はキツイかな?
娘さんは2008年に来日したそうです。
その娘さん(ゲバラが亡くなったときは7歳)の父親の話も胸が熱くなりました。
ゲバラが家族に送った手紙にも人柄が滲んでいました。
その一文「・・・・世界のどこかで誰かが不正な目にあっている時、痛みを感じることができるようになりなさい。これが革命家において、最も美しい資質です。・・・・・・・・」
今春公開された映画がDVD化されたら、見なくちゃ!
★★★★
チェ・ゲバラとはどんな男だったのか。彼とともに生き、闘い、最期を見届けた者たちの証言により浮かび上がる伝説の革命家の実像。戦場で重傷を負って死んだと発表されたゲバラだが、本当は捕らえられた村で暗殺されたのだった。最後の食事を運んだ少女、銃声を聞いた農夫、遺体に触れたジャ-ナリストなどの貴重な証言が、ボリビアの山村を訪れた作家戸井十月の前に、伝説以前のリアリティとして衝撃的に立ち上がる。著者渾身の現地インタビュ-による書き下ろしドキュメンタリ-。
(本の帯文より)
今年初めに映画「チェ 28歳の革命」 「チェ 39歳別れの手紙」が公開されました。
正直、チェ・ゲバラの名前は、耳にしたことはあるけど・・・・だれ?くらい無知でした。
映画を見たかったのですが、見に行けず・・・先日、「白洲次郎」の本を読みながら、そういえば、ゲバラのことも知りたいんだった!と思い出し、図書館で棚を探し、結構、関連本はあったのですが、なんとなくこの表題と写真に惹かれて借りて来ました。
今年、発売の本というのは、家で本を開いたとき、気づきました。
著者は以前にもゲバラの本「チェ・ゲバラの遥かな旅」を書いているそうですが、なんとなく自身の中に納得いかない部分があり、ゲバラが最期に見た風景を実際に見て、確かめたいと思ったとか。
ゲバラも若い頃(医学生)、バイクにまたがり南米大陸を横断しているそうだが、著者も同じようなル-トをバイクで旅して廻っている。
ゲバラがそうしたからか、自身の趣味なのか?
そして、今回も旅をしながら、ゲバラゆかりの地で実際にゲバラと接した人たちからいろいろな話を聞いてゆく。
若い頃旅の途中で知り合ったカストロ(前議長)と共に、アメリカに後押しされるままに政治腐敗と不正義、不平等が蔓延するキュ-バの社会を改革しようと真剣に考え、それには、今の軍事独裁政権を打破するしかない。その為には武装蜂起しかあり得ないと結論に達し、少ない人数で立ち向かうゲバラとカストロ。
数では圧倒的、不利だったが、士気の高さでは遥かに勝っており、キュ-バの軍事独裁政治を崩壊させる。
そして、カストロが国を治める事になるのだが・・・・・そこで留まらないゲバラ。
自身はキュ-バが開放されたら、ここを去ろうと決めていた。
カストロもその意思を尊重。
そして、次の独裁と貧困に苦しむ地へと向う。
どうして険しい道に自ら進むのか?
その真意には、疑問がずっと付いてまわるのですが・・・・・パワフル!なんて強い精神力の持ち主なんでしょう!!
しかし、ボリビアで、捕らえられ、国軍の兵士により銃殺されてしまう。
国民たちは、国軍よりゲバラたちは極悪非道な侵略者という先入観を植え付けられていた。
そして、恐れていた。
そんな状況下ならゲバラらしい男を見たと軍に報告するのも仕方ないこと。
ゲバラの真の目的を知ることは不可能。
捕らえられたゲバラに会った少女(学校で先生をしていた?)の話は、印象的でした。
たまたま、捕らえられて来たときを目撃し、そのすぐ後で「チェはきのう戦闘で死んだ」というニュ-スを聞く。
不思議に思い、収容場所の学校に行くと、兵士が「ゲバラを見に来たのか?」と中に入って良いと許可する。
そのときのゲバラとの会話。会ったときの印象。
それは、伝えられていた極悪人というイメ-ジと、あまりにもかけ離れたものであったと。
優しいまなざし、礼儀正しい言葉遣い。
その後、銃声を聞き、再び学校に行き、みたゲバラの姿。
その写真があったのにはビックリでした!
見たものが述べた感想どおり「まだ生きているみたい」。
目を開けているから。
どうやっても、その目は閉じなかったとか。本当かな?でも写真を見れば一目瞭然。不思議。
遺体はまた驚くことに、一般公開されたそう。
その写真もちゃんと載っていて、再びビックリ!
どんな奴?と国民は、からかい半分で見に来た人々もその姿を見て絶句したそう。
一人の革命家の話ですが、やり遂げようとしていたことは、スゴイ!
ゲリラ=極悪 のイメ-ジを持っていたわたしですが、その真意を考えたら、周りに流されてよしとしているいい加減な政治家とは、雲泥の差。
でも、ゲバラみたいな人を夫や父親に持った家族はキツイかな?
娘さんは2008年に来日したそうです。
その娘さん(ゲバラが亡くなったときは7歳)の父親の話も胸が熱くなりました。
ゲバラが家族に送った手紙にも人柄が滲んでいました。
その一文「・・・・世界のどこかで誰かが不正な目にあっている時、痛みを感じることができるようになりなさい。これが革命家において、最も美しい資質です。・・・・・・・・」
今春公開された映画がDVD化されたら、見なくちゃ!
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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