発行年月:2009年7月
北海道警察捜査一課仙道孝司----現在、休職中
北海道警察捜査一課仙道孝司----現在、休職中
道警の敏腕刑事だった仙道孝司は、
ある事件をきっかけに療養中の身。
やっと回復してきた仙道に、次々とやっかいな相談事が舞い込む
(文藝春秋HPより)
2009年 第142回直木賞受賞作でしたね。
図書館で予約し、かなり順番を待ちました。
勝手に長編小説かと思っていたので、短編集と知ったときには、少々面食らいました^^;
でも、主人公は休職中の刑事・仙道。
彼が休職することになった経緯が、やや薄くしか書かれていなかったので、どういう事件で、
心療内科に通うことになったのか、もう少し深く知りたかった。
そして、休職中の身でありながら、あちらこちらから仙道に捜査してほしいと願う者たちに応えようと過去の人脈や事件の記憶などを頼りに独自捜査する様子も面白かったけれど、それぞれもう少し、詳しい事件背景など知りたかった。
全部、やや消化不良気味なかんじが、読んでいてしたのが、残念だったかな?
表題作の「廃墟に乞う」は、衰退しきった旧炭鉱の町で成長した男の哀しい生い立ちを語りながら、彼の起した事件を振り返る物で、なんともやりきれない気持ちになりました。
でも、一番、心に残った作品。
この話だけを長編でもう一度、書いてほしいくらい。
この著者の書は、あまり読んでないけど、ここに登場の仙道刑事の元気に職場復帰した後の物語も読んでみたいな。
過去に仙道刑事登場の書はあるのかな?
調べて、あったら読んでみたい。
★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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