忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[3095]  [3094]  [3093]  [3092]  [3091]  [3090]  [3089]  [3088]  [3087]  [3086]  [3085



発行年月:2025年9月


八世紀の奈良、玄昉と吉備真備の企みによって海を渡ってきた男がいた。
その名は袁晋卿。
遣唐使に伴われて唐の長安から来朝し、押し寄せる不安と後悔の念にかられながら
孤独な生活を余儀なくされていた晋卿は、浮浪児たちと出会い、
心を通わせていく。彼はなぜ日本に連れてこられたのか。
言葉も通じない唐人と戸籍のない子どもたち、
それぞれが争いの渦の中でもがき生きる—— 。
彼らの人間模様を、稀代の作家が精緻な筆致で描く、
衝撃のデビュー作『孤鷹の天』へと続く物語


                   (潮出版社HPより)



袁晋卿(えん しんけい)という人物名は初めて知った。
735年、遣唐使が唐から日本に帰る船に乗船して日本へ。


帰国前に書物の整理をする人を探している玄昉の元に父親の勧めで手伝いに行った
袁晋卿。
大して日本に行きたいと思っていたわけではないのに、玄昉に誘われるまま
日本の地へ。
住まいの用意がるという住所に向かう途中で、浮浪児たちに荷物を奪われる。
大事な書類も盗まれ呆然とする晋卿だったが、翌日、大事な書状は返しに
来てくれる。
盗んだのは 駒売(こまめ)という可愛らしい顔の少女と狗尾(いぬお)と
いう少年。
書状を返しにきたのは、その仲間だという弱弱しい痩せた少女狭虫(さむし)。


以来、何かとこの3人のことを気にする晋卿。


貴族たちは、帝になんとかして縁故を結ぼうと必死だったり
天然痘が流行り、後継ぎを亡くしたりして次に政の実権を握るのは誰か?
など、それぞれの野望が渦巻いている。

そんななかに晋卿は紛れ、住まいにした屋敷の主である藤原宇合の息子・広嗣に
翻弄されたり、誰を信じていいのか、混乱しながらの生活。


最初に信じた玄昉さえも信じていい相手なのか?わからず

それでも自分の信念で行動。

奈良から大宰府に移り、そこでの生活を始め、なんとか平穏に過ごす
大宰府に同行した者のなかに浮浪児だった狭虫もいて
晋卿の世話をかいがいしくしている様子は微笑ましかった。


晋卿の従者として一緒に大宰府に入った志邑のように唐人と日本人、両方の血を
持つ人の苦悩も知る。
いつの時代にもこういう差別はあったのだな。。。
唐人の老人が志邑に話した言葉は沁みた。
志邑の父親のことを知る老人が「あの男はたしかに愚かだったが、おぬしは
違う。あの男にもし会うことがあったなら、おぬしは胸を張り声高に
自分は立派な男に育ったと言ってやればいい。あ奴を憎んで心をやつれさせる
のではなく、その愚かさうぃ嘲り自分はおぬしとは違うのだと
笑ってやればよい」。


大宰府に来た広嗣に「今の暮らしでいたい」と告げた晋卿も、志邑の心境の
変化と似たものを感じる。


物語のこの先が知りたいなぁ~
晋卿のその後の話を。

デビュー作の「孤鷹の天」も読んでみたい。



                       ★★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
02 2026/03 04
S M T W T F S
2 4 5 7
8 10 11 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]