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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年5月


老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン
本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。
老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。
ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく……
歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。
二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。
【目次】
第一章 独立の民
第二章 異邦人
第三章 赤と黒
第四章 大いなる遺産
第五章 言葉
第六章 未知への痕跡
第七章 夜の果てへの旅
 謝辞/訳者あとがき
【著者略歴】
カルステン・ヘン(Carsten Henn)
1973年ケルン生まれ。ケルン大学に進んだのち、1997年にオーストラリアのアデレードで民俗学とブドウ栽培を学ぶ。帰国後、市職員として勤務したのち、2008年からフリーのジャーナリストとして国内外の雑誌にワイン関連の記事を寄稿。コンテストの審査員やワイン醸造の責任者を務めるかたわら、美食とワインに関する解説書、それらをテーマとする推理小説シリーズを出版。2020年に発表した本書は、刊行以来ベストセラーの上位を占め、現在までに35か国で翻訳刊行されている。2024年には映画化され、ドイツ国内で公開された。


                    (白水社HPより)



カール(72歳)と少女・シャシャ(9歳)の会話が愉快。
年の差はあるけれど、なんだか対等なかんじがいい。

最初はシャシャを拒んでいたカールだけど、シャシャと知り合ったことで
カール自身の世界が広がった。
そしてカールが本を届ける先の人たちも、シャシャの存在が今までとは
ちょっと違った日常を送ることに・・・


シャシャの父親も最初は、なんてひどい人なの!?と思ったけれど
カールが贈った本により少しずつ変わる。



良い話だった。

本を読むってホント、素晴らしい。


これドイツでは映画化されたらしいけれど、日本では見られないのかな?
ちょっと探しただけだけど、見つからなかった。
いつか映画も見てみたい。


この本の表紙もすてき。
シャシャがホントにかわいい(ちょっと生意気だけど・・・^m^)


訳者のあとがきもいい。
この訳者のほかの本も探してみたくなる。




                      ★★★★★
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