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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2025年8月


「東海道五拾三次」など当時の日本の情景を描いた武家出身の歌川広重、
常識破りの奇想絵で人気を博す歌川国芳─
切磋琢磨しあう好敵手でもある二人の天才に、
葛飾北斎の娘・お栄も絡んで描かれる秀逸な青春物語にして
絶品の成長小説でもあり、究極の芸道小説。


                  (朝日新聞出版HPより)



初めて読む作家さんだったけれど、とても読みやすかった。

歌川広重と歌川国芳って同年だったのか~。
子どもの頃から知り合いで、そこに葛飾北斎の娘・お栄も加わって
三人集まって絵を描いていたなんて、想像するだけで微笑ましい。


そんな3人がバラバラになって、それぞれの絵師としての道に進む様子が
描かれる。

先に世に名前が知られたのは国芳で、そんな様子を見ながら焦る広重。

広重は幼い時から自分に好意を寄せてくれていた、ゆうを妻にする。
祖父の代か定火消しとして働き、家督を譲られた広重は定火消同心として
働きながら絵描きをする生活。
祖父が若い嫁を貰い、そこに息子が誕生してよかった!
絵描きの仕事に没頭できるようになって旅をしながら東海道五十三次を描いた。
旅に必要なお金は、ゆうが工面して出してくれて、いい女房だったんだな・・・

国芳より、師匠や人間関係には恵まれていたかんじがする。
だからなのか、国芳の絵より、優しい穏やかな印象。

わたしは広重の絵の方が断然、好きなので、この物語を読んで、なるほど・・・と
納得する部分があった。



表紙の絵も、二人の絵でいい。

この作家の作品、他にも読んでみたくなった。




                      ★★★★★
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