発行年月:2025年3月
本屋大賞作家の新境地となるサスペンス巨編
声なき声が届くなら、今度こそ記者を諦めない。
『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞後、『星を掬う』『宙ごはん』で同賞に3年連続ノミネート。人間ドラマを中心に執筆してきた町田そのこさん、初のサスペンス巨編!
北九州市の高蔵山で一部が白骨化した遺体が発見された。地元のタウン誌でライターとして働く飯塚みちるは、元上司で週刊誌編集者の堂本宗次郎の連絡でそのニュースを知る。
遺体と一緒に花束らしきものが埋めれられており、死因は不明だが大きな外傷はなかった。警察は、遺体を埋葬するお金のない者が埋めたのではないかと考えているという。
遺体の着衣のポケットの中には、メモが入っていた。部分的に読めるその紙には『ありがとう、ごめんね。みちる』と書かれていた。
遺体の背景を追って記事にできないかという宗次郎の依頼を、みちるは断る。みちるには、ある事件の記事を書いたことがきっかけで、週刊誌の記者を辞めた過去があった。
自分と同じ「みちる」という名前、中学生のころから憧れ、頑張り続けた記者の仕事。すべてから逃げたままの自分でいいのか。みちるは、この事件を追うことを決めた──。
(小学館HPより)
フリーの記者・飯塚みちる(29歳)。
みちるが会社を去ったキッカケになった事件がまた凄惨で・・・。
中学2年生の女子生徒が虐めを苦に自殺した事件。
虐めの加害者の一人・西くんがみちるの書いた記事によって、追い詰められ一命は
取り留めたがマンション4階から飛び降り重傷。
西くんは加害者でありながら被害者でもあった。
虐めの主謀者の陰湿さが本当に腹立たしい。
今回の発掘された遺体は、みちるの地元で見つかっている。
遺体のズボンポケットから見つかったメモには「ありがとう、ごめんね、みちる」の
文字。
一度は断ったが、やはり自分で真相を追求したいと動く、みちる。
みちる自身も虐めを体験していて、当時の虐めた者たちの事は赦せない気持ちで
いっぱい。
事件を追いながらわかってくる当事者たち(伊東美散、菅野茂美、家原崇)の
こと。
特に美散の過去、家原や茂美との関わり方が見えてくると、何とも言えない
気持ちになる。
家原に出会わなければ、この二人の女性は、もっと違う人生があったかもと。
最初に見つかった遺体は吉屋スミ(80代)。
家原が高齢の独居者を狙って金品を盗むことを繰り返していたが
その被害者の一人。
スミの家に居候しながらというのも驚き。
家原が不在の時には美散と茂美はスミと家族なように接することも多かった。
愛情に飢えていた二人にはスミとの関りは、ある意味、幸せだったのかも。
そしてスミも同様な気持ちだったかも・・・・と考えると少し救われる。
記者のみちるが、美散と同級生であり、二人には共通の思い出があった。
最初は拒絶していた美散が、みちるの手紙や言葉で少しずつ心を開いて
いったのも救いだった。
罪を償いながら、前を向いて生きていって欲しい。
背景がわかると、こういう人には更生して社会復帰してほしいなと思える。
そういう手助けが刑を全うしたあとに、キチンと受けらる世の中で
あるといいなとも。
みちるを手助けして動いてくれた、実家そばの井口の存在も大きかった。
社会とこれから関わっていく仕事をしていきそうで、それも良き。
重たい内容の物語だけれど、リアルの響いてきて、考えさえられた。
読んでよかった。
表題のアマリリスの意味もわかった。
月は???静かに暗闇を照らす存在か?
★★★★★
(小学館HPより)
フリーの記者・飯塚みちる(29歳)。
みちるが会社を去ったキッカケになった事件がまた凄惨で・・・。
中学2年生の女子生徒が虐めを苦に自殺した事件。
虐めの加害者の一人・西くんがみちるの書いた記事によって、追い詰められ一命は
取り留めたがマンション4階から飛び降り重傷。
西くんは加害者でありながら被害者でもあった。
虐めの主謀者の陰湿さが本当に腹立たしい。
今回の発掘された遺体は、みちるの地元で見つかっている。
遺体のズボンポケットから見つかったメモには「ありがとう、ごめんね、みちる」の
文字。
一度は断ったが、やはり自分で真相を追求したいと動く、みちる。
みちる自身も虐めを体験していて、当時の虐めた者たちの事は赦せない気持ちで
いっぱい。
事件を追いながらわかってくる当事者たち(伊東美散、菅野茂美、家原崇)の
こと。
特に美散の過去、家原や茂美との関わり方が見えてくると、何とも言えない
気持ちになる。
家原に出会わなければ、この二人の女性は、もっと違う人生があったかもと。
最初に見つかった遺体は吉屋スミ(80代)。
家原が高齢の独居者を狙って金品を盗むことを繰り返していたが
その被害者の一人。
スミの家に居候しながらというのも驚き。
家原が不在の時には美散と茂美はスミと家族なように接することも多かった。
愛情に飢えていた二人にはスミとの関りは、ある意味、幸せだったのかも。
そしてスミも同様な気持ちだったかも・・・・と考えると少し救われる。
記者のみちるが、美散と同級生であり、二人には共通の思い出があった。
最初は拒絶していた美散が、みちるの手紙や言葉で少しずつ心を開いて
いったのも救いだった。
罪を償いながら、前を向いて生きていって欲しい。
背景がわかると、こういう人には更生して社会復帰してほしいなと思える。
そういう手助けが刑を全うしたあとに、キチンと受けらる世の中で
あるといいなとも。
みちるを手助けして動いてくれた、実家そばの井口の存在も大きかった。
社会とこれから関わっていく仕事をしていきそうで、それも良き。
重たい内容の物語だけれど、リアルの響いてきて、考えさえられた。
読んでよかった。
表題のアマリリスの意味もわかった。
月は???静かに暗闇を照らす存在か?
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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