忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2916]  [2915]  [2914]  [2913]  [2912]  [2911



発行年月:2024年11月


「隣に座るって、運命よ」ずっとここにいたくなる、不思議系ラブストーリー
「隣に座るって、運命よ」
文豪ひしめく坂だらけの町の、不思議な恋の話。
大学進学を機に富山県から上京した、坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになった。
坂の中にある町――小日向に住み、あらゆる「坂」に精通する志桜里さん。書棚には「小日向コーナー」まであり、延々と坂について聞かされる日々が始まった。
ある日、同級生の誘いで文学サークルに顔を出すことになったが、集合先のアパートは無人で、ちょっと好みのルックスをした男の子が一人やってくる。
一緒に帰ることになった真智に、彼は横光利一の『機械・春は馬車に乗って』を「先生の本」といって渡して来、米川正夫、岸田國士、小林秀雄がいまも教鞭をとっているかのような口ぶりで……
ひょっとして、この人、昭和初期から来た幽霊なのでは?
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(⁉)、
遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、
安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、
夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……
風変わりな人たちと、書物がいろどる
ガール・ミーツ・幽霊譚
目次
フェノロサの妻
隣に座るという運命について
月下氷人
切支丹屋敷から出た骨
シスターフッドと鼠坂
坂の中のまち


                     (文藝春秋HPより)


読みながら、「あれ?この話、読んだことある!」と気づく。
そうそう!前に読んだアンソロジー「いつかアジアの街角で」に登場した
真智の話なんだ!
もっと続きが読みたいと思っていたから嬉しかった♪

富山の実家から東京の大学進学のために上京し、祖母の親友だという
志桜里さん(72~73歳)の家に下宿する坂中真智。

大学の講義でとなりに座った「よしんば」と仲良くなり
誘われた文芸サークルの参加することになり、出かけた先で知り合った別の大学の
永福颯太。母親が台湾人で小学校までは台湾で暮らしていたという。

最初の出会いから、なんだか楽しいふたり。

二人の物語が続いていて嬉しい。

志桜里さんが実は本当の祖母だという事実。
真智の母親・珠緒は志桜里の親友・澄江に実の娘を育てて貰うことになった
のだけど、その経緯とか、なかなか凄い話だった。
でも、そうしたことが正解だったんだと感じた。

東京の下宿先は小日向。
周りには、坂が多く、文豪たちも沢山、住んでいたという。

颯太と一緒に謎のおじさんの行きたいという場所まで案内する場面は
ちょっと面白かった。
あのおじさんは、何処に何の目的で行きたかったのか?
謎のまま。


エピローグでは大学卒業後の真智と颯太。
友達のよしんばと金子泉。
それぞれ自分たちの進む道へ向かっていったんだな・・・・

真智と颯太のその後の話もまたいつか読めるといいな。


東京の地理に詳しかったら、もっと楽しめたんだろうな~。


中島さんの次の「小日向でお茶を」を図書館で予約中。
近いうちにそちらも読むのが楽しみ♪




                      ★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 3 4
6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]