発行年月:2021年5月
これから一人だけ誰かを殺す。
自然死にしか見えないかたちでー。
斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む“因縁”とは!?
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ 慟哭の第4弾!
斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。
日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割jはカネで解決できる」と言い放つ。
翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。
それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事と
ともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない
言動を見せたことに驚く。
光崎は犯人を知っているのか!?
やがて浮かび上がる哀しき“過ち”とは……?
(祥伝社HPより)
短篇連作の形で進む。
光崎教授といえば、冷静沈着、社交性なしだけれど、必ず死因究明する天才の
イメージ。
今回は、そんな光崎教授がまだ助教授だったころの苦い体験が元で
起きた事件。
テレビ出演した光崎教授。
そのテレビ局に届いた不気味な犯行声明。
「あなたの死体の声をきく耳とやらを試させてもらおう。絶対に自然死にしか
見えないかたちで一人だけ殺す」と。
それ以降、見た目は自然死に見える遺体も解剖に廻すことに・・・・
そして次々、実は殺されたものだと判明していく。
<老人の声>
90歳で自宅介護中だった桑名卯平は、熱中症による死亡と診断。
が・・・実は、親が仕事に出かけた後、朝食の準備のためレンジを使った小学生の幾花
によりブレーカーが落ちてしまったため、エアコンが停止したことが原因だった。
<異邦人の声>
技能実習生のベトナム人・ホーが勤務中に倒れその後死亡。
肝臓がんであり、腹腔内出血が認められ病死と診断。
が・・・実は日本人従業員と口論になり腹部を殴られたことが死亡原因
<息子の声>
35歳の水口琢朗が400ccのバイク運転中に自損事故死。
が・・・実は定職にも就かない息子を両親が共謀して農薬で毒殺し事故に
見せかけていた。
<妊婦の声>
フィリピン人女性・ステファニーが路上で倒れ救急搬送されるが死亡。
熱中症によるものだと診断。
が・・・実は店のオーナー・久坂部の子を妊娠していて久坂部により
人工妊娠中絶薬を飲ませられ(胃薬として)、それにより感染症を招いたことが
死に結び付いた。
<子供の声>
生後5日の吉住真矢ちゃんが死亡。
父親は浦和医大産婦人科の教授。
突然死と診断されたが、解剖で鼻孔を塞がれたことによる窒息死と診断。
この犯人が、最初の犯行声明を出した、宍戸征爾だった。
真矢の母親は、光崎教授が助教授だったとき、教授だった蜷川教授の娘。
30年以上前、幼女の連続殺人事件があったが、宍戸征爾の姉(本田静夜)
はその二番目の被害者で毒殺だったとわかった。
最初に殺された幼女の死因究明をしっかり蜷川たちがやってくれていたら
姉は殺されなかったかもしれないと恨みを抱き、蜷川家に近づくため
介護士になり、一家に近づき、信頼できる人物と思わせ、復讐の機会を
窺っていたいたという。
宍戸の家族は姉が殺されたあと、被害者家族なのに世間から壮絶な誹謗中傷を
受け一家は離散。
宍戸姓は離婚した母の旧姓だという。
なんとも酷い犯人。
光崎がいうように復讐の相手を生後5日の子にするというのが人として
許せない!
光崎自身の心のなかの悔恨がこんなかたちで増幅されてしまうのかと
思うと怒りでしかない。
今回の話で光崎教授の若い頃のことが知れたけれど
後味はよくない話だったな・・・
ヒポクラテスシリーズ、未読のものも続けて読んでみよう。
★★★
(祥伝社HPより)
短篇連作の形で進む。
光崎教授といえば、冷静沈着、社交性なしだけれど、必ず死因究明する天才の
イメージ。
今回は、そんな光崎教授がまだ助教授だったころの苦い体験が元で
起きた事件。
テレビ出演した光崎教授。
そのテレビ局に届いた不気味な犯行声明。
「あなたの死体の声をきく耳とやらを試させてもらおう。絶対に自然死にしか
見えないかたちで一人だけ殺す」と。
それ以降、見た目は自然死に見える遺体も解剖に廻すことに・・・・
そして次々、実は殺されたものだと判明していく。
<老人の声>
90歳で自宅介護中だった桑名卯平は、熱中症による死亡と診断。
が・・・実は、親が仕事に出かけた後、朝食の準備のためレンジを使った小学生の幾花
によりブレーカーが落ちてしまったため、エアコンが停止したことが原因だった。
<異邦人の声>
技能実習生のベトナム人・ホーが勤務中に倒れその後死亡。
肝臓がんであり、腹腔内出血が認められ病死と診断。
が・・・実は日本人従業員と口論になり腹部を殴られたことが死亡原因
<息子の声>
35歳の水口琢朗が400ccのバイク運転中に自損事故死。
が・・・実は定職にも就かない息子を両親が共謀して農薬で毒殺し事故に
見せかけていた。
<妊婦の声>
フィリピン人女性・ステファニーが路上で倒れ救急搬送されるが死亡。
熱中症によるものだと診断。
が・・・実は店のオーナー・久坂部の子を妊娠していて久坂部により
人工妊娠中絶薬を飲ませられ(胃薬として)、それにより感染症を招いたことが
死に結び付いた。
<子供の声>
生後5日の吉住真矢ちゃんが死亡。
父親は浦和医大産婦人科の教授。
突然死と診断されたが、解剖で鼻孔を塞がれたことによる窒息死と診断。
この犯人が、最初の犯行声明を出した、宍戸征爾だった。
真矢の母親は、光崎教授が助教授だったとき、教授だった蜷川教授の娘。
30年以上前、幼女の連続殺人事件があったが、宍戸征爾の姉(本田静夜)
はその二番目の被害者で毒殺だったとわかった。
最初に殺された幼女の死因究明をしっかり蜷川たちがやってくれていたら
姉は殺されなかったかもしれないと恨みを抱き、蜷川家に近づくため
介護士になり、一家に近づき、信頼できる人物と思わせ、復讐の機会を
窺っていたいたという。
宍戸の家族は姉が殺されたあと、被害者家族なのに世間から壮絶な誹謗中傷を
受け一家は離散。
宍戸姓は離婚した母の旧姓だという。
なんとも酷い犯人。
光崎がいうように復讐の相手を生後5日の子にするというのが人として
許せない!
光崎自身の心のなかの悔恨がこんなかたちで増幅されてしまうのかと
思うと怒りでしかない。
今回の話で光崎教授の若い頃のことが知れたけれど
後味はよくない話だったな・・・
ヒポクラテスシリーズ、未読のものも続けて読んでみよう。
★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★最後まで楽しめた
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