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発行年月:2024年3月


「ワぁ、ゴッホになるッ!」
1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。
しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。
そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。
墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。
感涙のアート小説。

                   (幻冬舎HPより)




雑誌に載っていたゴッホのひまわりの絵を見て絵に魅せられ、自分もその世界へと

飛び込んでいく棟方志功。

青森で偶然、出会った赤城チヤと、偶然、弘前の百貨店内で再会し、チヤは
下宿先である父の古い知人夫婦の家での食事に誘う。

この出会いもなかなか奇跡的。
二人は結婚するけれど、まだ一人食べていくのに精一杯の棟方とは別々に暮らす。
チヤは出産のため、青森の実家へ戻り、棟方が東京に呼び寄せてくれるのを待つ。
けれどいつになるやら・・・・まだ1歳の子を連れ棟方の元へ。
そのまま3人で棟方の親友の家の一部屋で居候生活。
その親友夫婦も良い人たちで・・・・。

棟方の人柄なのか、悪い人は誰も出て来ない。
ストレスなく読める・・・笑


貧乏生活なんだけど、目的があるから、それもなんとなく楽しそう。

世に出るキッカケも、偶然の出会い。
運がいい!

少しずつ、名前が売れて生活も徐々に楽になっていく。


物語は棟方志功が亡くなって12年の1987年。
妻のチヤが夫の話を語っていくというかんじ。

チヤさんがとてもチャーミング。


最終章では夫婦でフランスへ行った話。
憧れのゴッホが最期のときを過ごした小さな村を訪れ、お墓にもお参りするはなし。


本当に、似たお墓を造ったんだ・・・と後で調べてわかりました。

表紙の版画も表情が柔らかくてなんだか親しみが湧くかんじでいいな。





                        ★★★★
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