発行年月:2020年9月
小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。
(岩波書店HPより)
いやはや、恐ろしいの一言に尽きる物語だった。
社会に適応した作品を書くように更生させる施設に入れられる作家たち。
主人公の小説家の気持ちが段々と絶望感に覆われていく様子が
読んでいて苦しい。
国家権力で、こんなことやるような我が国ではないと信じたい。
少し前から、SNSなどで個人を匿名で誹謗中傷することが問題になって
いるけど、作家の書くものは、そういうこととは違う。
表現の自由が奪われたら、小説を読む意味もなくなってしまう。
桐野さんが、なぜ、このような小説を書いたのか?
作家に圧力をかける何者かがいるとか???
後味は、最悪だけど、一気読みでした!
★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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