発行年月:2020年11月
列車の旅を愛する人たち垂涎の豪華寝台列車「ななつ星」は、開業7年目を迎えるいまも、予約が取れない状況が続いています。ゆったりと流れる時間、車窓を眺めながらの豪華なディナーは、日本の旅を変えたとさえ言われます。その「ななつ星」に現代を代表する作家、井上荒野、恩田陸、川上弘美、桜木紫乃、三浦しをん、さらには旅を愛するふたりのクリエーター、糸井重里、小山薫堂が乗車、新しい旅から生まれた極上のストーリーをお届けします。
(文藝春秋HPより)
5つの短編と随筆と随想。
どれも素敵だった。
本の表紙、装丁からして素敵で、これは、クラフト・エヴィング商会によるもの
だろうと予測できた。
<さよなら、波留 井上荒野>
二人で行くはずだった特別列車の旅。
夫は3か月前に心筋梗塞でこの世をさる。
予定通り、旅に出た妻を見守っている夫の語りは、とてもやさしい。
妻の波留さんも恰好いい。
結婚生活は3年だったけれど、お互いを想う気持ちがとても素敵。
<ムーン・リヴァー>
小学生の頃、両親を事故で亡くし、母の妹・キミコ姉が育ててくれた。
兄弟と3人で行くはずだったのに、キミコ姉はその前に他界。
キミコ姉のかたみのハーモニカを連れて豪華列車の旅に。
いい兄弟だな。
キミコ姉のおかげだ。
<夢の旅路 三浦しをん>
夫と行くはずだった列車の旅を夫が行けなくなり、親友と。
こんな親友関係は理想だな。
わたしも友とこんな風に旅をしたい。
<帰るところがあるから、旅人になれる 糸井重里>
なるほどね、
人はいつでも旅立って、ぐるぐる廻って同じところに帰ってくる。
帰るとことがなければ、旅とは言わないもんね。
<旅する日本語 小山薫堂>
美しいイラストと共に語られる素敵なことば。
<アクティビテーは太極拳 川上弘美>
母親から誘われた3泊4日の豪華列車の旅。
けれど、コロナ禍で出発が中止に。
母から「リモートで決行しよう」と。
アクテビティーなお母さんだ。
<ほら、みて 桜木紫乃>
夫が定年退職祈念にと豪華列車の旅に誘ってきた。
妻は、卒婚を言い出そうとしていたのに・・・。
旅行の最中にそれを言い出す。
卒婚か~。いいね。理想的。
でも経済力がないと難しいな・・・。
この夫婦の場合は、可能かな?
この旅のあとの暮らしぶりが気になる。
豪華列車は、「ななつぼし」。
旅番組などで、ときどき見て、「いいなぁ~」とひそかに憧れている。
スラスラと読めて、楽しい1冊だった!
★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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