忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2387]  [2386]  [2385]  [2384]  [2383]  [2382]  [2381]  [2380]  [2379]  [2378]  [2377


発行年月:2020年5月

松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、
結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、
かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、
ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、
息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、
子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。
世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。

                  (集英社HPより)



連作形式の家族の話。

松岡清澄・・・16歳。高校入学をしたばかり。姉が結婚式で着るドレスを
見に行ったが気に入ったものがないと聞き、「僕がつくる!」と。
手芸が趣味で祖母の部屋で今でも刺繍をしたりしている。


水青(みお)・・・23歳。結婚を控えている。
事務員として働いている学習塾にコピー機のメンテナンスで出入りしていた
紺野と知り合う。
かわいいものが苦手。ひらひらしたおんなのこっぽい服が着られない。
その理由は、ちょっとした事件から。


さつ子・・・清澄と水青の母。市役所勤務。お金にルーズな夫とは離婚。


文枝・・・74歳。生前、夫が「若くないのに水着なんか着るなんてみっともない」と
言った言葉が忘れられない。プールに通うことを決心する。
家族みんなのことを優しく見守っている


全・・・さつ子の元夫。今は友人の縫製会社で働く。毎月、養育費として
お金を友人の黒田に届けさせている。


黒田・・・全の同級生で、黒田縫製所の後を継いで社長。
全の代わりに毎月、お金を届け、清澄と水青の写真を撮って全に見せる。
もはや二人の父親的心境。



家族それそれの想いが連作で語られる。
さつ子と全は離婚したけれど、憎みあって別れたわけではなく
水青の結婚式を機会に、新しい家族の絆が生まれそう。

出来上がったドレスは、きっと素敵だろうなぁ~。

温かい家族の話だったなぁ~。


前作<希望のゆくえ>がちょっと重めな内容だったので
こちらは温かいストーリーで良かった♪


                      ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 3 4
6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]