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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2012年5月

築四十年を超えた雑居ビルに探偵とも便利屋ともつかない事務所を構える枕木。
依頼内容が「うまく言えない」と口ごもる客人と、その心を解すように
言葉を継いでいく枕木の会話に、雷雨とともに戻ってきた郷子さんも加わって、
時はゆるやかに流れる。
別れた妻と息子の消息が知れない男の胸によぎる思いとは?

                (講談社HPより)


3人の会話だけで進行していく。

探偵・枕木と事務所の訪問者・熊埜御堂氏と事務所のスタッフ・郷子さん。

熊埜御堂氏は、13年前に離婚した妻と息子の消息が知りたくて事務所を
訪ねた。
が、妻子に関する話から、どんどん話は逸れていく。

買い物から帰った郷子さんが加わってからは特に・・・

でもその話が面白い。
次々、変わる話のなかの人物のことが気になってくる。

外は暴風雨になり、雨宿りのかんじで熊埜御堂氏もお喋りに乗って・・・

途中お腹が空いて、郷子さんが作るツナとバターを混ぜたパスタや、
再びお腹が空いて、しまってあった牛肉の佃煮を具にしたおにぎりもなんだか
美味しそう。

枕木氏と熊の御堂氏には、過去にいくつかの接点があったことも
話を広げていくことになる。

暴風雨のなか、ホームレスの老人・伊丹のことが気になり、知り合いの
個人タクシー運転手の枝盛に連絡して走りながら探して欲しい旨を伝えたり、
どんどん気になることが増えていく・・・笑

伊丹は無事に枝盛に保護されてよかった。

肝心の熊埜御堂氏の妻子の消息は、わかりそうになりけれど
枕木と親しい昔からの友人のような関係が出来た様子は、なんだか微笑ましい。

枕木の話のなかに以前読んだ「河岸忘日抄」の停泊している船を借りて
住んでいた男が友人として出てきたのも嬉しかった。
その男も探偵の友人が居るって言ってた記憶。


たわいもない会話の続く物語だけれど、楽しかった!

表紙のシミのようなものは、枕木氏のネスカフェ三種混合(コーヒー+粉末ミルク
+角砂糖(スプーン印の)の物だろうか?


                      ★★★★★
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