発行年月:2009年8月
自分の力ではどうにもならない衝撃的な事件に見舞われたあと、人はどんな道を歩んでゆくのか。恋人、夫婦、家族たちに訪れた人生の転機を温かな眼差しですくいとった7編。人々の再出発を予期させる結末にはひとすじの希望の光が射しこみ、感動を呼ぶ。
(双葉社HPより)
先日、読んだ「ぴしゃんちゃん」がとても好きな文章だったので、期待して読みました。
7つの短編集。
それぞれ立場は違うけれど、9.11の同時多発テロが物語の中に出てくる。
日本で、ただニュ-スを見ながらの者あり、ニュ-ヨ-クに住み、身近な人を亡くした者あり、その関わり方は様々でしたが・・・・。
著者の経歴をみると、現在、ニュ-ヨ-ク在住とのこと。
きっとこの事件への思いは、日本でテレビ画面であの二機の飛行機がビルに突っ込む映像をまるで映画のCG撮影をみるような気持ちで見ていたわたしとは違うのだろうなぁ~。
物語は、どれもラストが良い。
幸せばかりの人生じゃないけど、何かの機に、少しずつ今までと違った良い方向に向かってゆくんだな~と感じる物語たち。
表題作「犬のうなじ」は3番目に登場。
10年前、バイクに乗ったまま何処かに行ってそのままの恋人・ロクロ-を密かに待っているナミエ。
9.11の犠牲者追悼のセレモニ-の公園内で
首輪の付いた犬に出会い、そのタグには名前らしいFangの文字。
もしも飼い主が現れたら返さなきゃならないので、頭文字の「F」と呼び可愛がる。
「F」のうなじは惚れ惚れするほど白くなめらか。
どこかロクロ-の目とダブる眼差し。
情景が目に浮かぶような物語で7作品中、一番気に入った!
ラストは少し、哀しいような気もするけど、きっと新しい一歩を踏み出すんだろうな~と予感させる明るさも感じて良かった。
短編集だけど、全部良かった!
長編もあるかな?
もっとこの著者の書く物語が読みたい!
そんな風に思いました。
自分の力ではどうにもならない衝撃的な事件に見舞われたあと、人はどんな道を歩んでゆくのか。恋人、夫婦、家族たちに訪れた人生の転機を温かな眼差しですくいとった7編。人々の再出発を予期させる結末にはひとすじの希望の光が射しこみ、感動を呼ぶ。
(双葉社HPより)
先日、読んだ「ぴしゃんちゃん」がとても好きな文章だったので、期待して読みました。
7つの短編集。
それぞれ立場は違うけれど、9.11の同時多発テロが物語の中に出てくる。
日本で、ただニュ-スを見ながらの者あり、ニュ-ヨ-クに住み、身近な人を亡くした者あり、その関わり方は様々でしたが・・・・。
著者の経歴をみると、現在、ニュ-ヨ-ク在住とのこと。
きっとこの事件への思いは、日本でテレビ画面であの二機の飛行機がビルに突っ込む映像をまるで映画のCG撮影をみるような気持ちで見ていたわたしとは違うのだろうなぁ~。
物語は、どれもラストが良い。
幸せばかりの人生じゃないけど、何かの機に、少しずつ今までと違った良い方向に向かってゆくんだな~と感じる物語たち。
表題作「犬のうなじ」は3番目に登場。
10年前、バイクに乗ったまま何処かに行ってそのままの恋人・ロクロ-を密かに待っているナミエ。
9.11の犠牲者追悼のセレモニ-の公園内で
首輪の付いた犬に出会い、そのタグには名前らしいFangの文字。
もしも飼い主が現れたら返さなきゃならないので、頭文字の「F」と呼び可愛がる。
「F」のうなじは惚れ惚れするほど白くなめらか。
どこかロクロ-の目とダブる眼差し。
情景が目に浮かぶような物語で7作品中、一番気に入った!
ラストは少し、哀しいような気もするけど、きっと新しい一歩を踏み出すんだろうな~と予感させる明るさも感じて良かった。
短編集だけど、全部良かった!
長編もあるかな?
もっとこの著者の書く物語が読みたい!
そんな風に思いました。
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女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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