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読んだ本の感想あれこれ。
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3ca591d9.jpeg   発行年月:2009年11月


   やさしくて少し怖い、家族のほころびと再生

   占いで生計を立てる志津、OLの真奈美、日雇い労働をする俊。3人が暮らす家の庭には、家族だけの秘密が・・・・。

    新鋭作家の新境地

                          
(文藝春秋HPより)

この著者の作品は、過去に「とりつくしま」 「薬屋のタバサ」と読んだ記憶。
ふたつとも、ちょっとココとは違う世界が混じったような不思議な話だったなぁ~。

今回のは、何処にでもありそうな現実の世界の話。
両親が亡くなり、三人のきょうだいで暮らす家。
年齢は・・・次女の真奈美を40過ぎたのに・・・と言い、弟は、更に次女から10歳ほど年が離れたということからして、中年以降の三きょうだいということがわかる。
若いきょうだいとは違い、そこの過程に至るまでのこの家族の歴史も気になる。


次女・真奈美に離婚歴があったり、一番下の、俊は、なにやら精神的に少し弱い部分がある様子で、家族の暮らしは平凡で淡々としているのだが、なにやらザワザワするような居心地の悪さを感じながら読みました。

会話の中に度々、登場の「らいほうさんの場所」とはなんなんだろう?とず~っと気になりながら・・・・。
最後の方で少し、その事に触れるけれど、結局、確かめられることなく・・・・・
読み終えても、ザワザワ感が尾を引きました。

占いを過去に志津からしてもらったと言い、3歳の娘・うららと登場の女性が不気味でした。
こんな風に度々、自分の生活のなかに踏み込んで来られたら・・・と想像するとゾッとする。
占い稼業もこんな苦労あるんだなぁ~。


楽しい話ではなかったけど、やはり不思議な魅力がこの作家さんの書くものにはあるな。

次回作も楽しみにしよう。

★★★
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