発行年月;2019年3月
第161回直木賞受賞作。
選考委員激賞!
虚構と現実が反転する恐ろしさまで描き切った傑作! ──桐野夏生氏
いくつもの人生が渦を巻き、響き合って、小説宇宙を作り上げている。──髙村薫氏
虚実の渦を作り出した、もう一人の近松がいた──
「妹背山婦女庭訓」や「本朝廿四孝」などを生んだ
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた比類なき名作!
江戸時代、芝居小屋が立ち並ぶ大坂・道頓堀。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章(のちの半二)。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃好きの父に手をひかれて、竹本座に通い出してから、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
父からもらった近松門左衛門の硯に導かれるように物書きの世界に入ったが、
弟弟子に先を越され、人形遣いからは何度も書き直しをさせられ、それでも書かずにはおられなかった……。
著者の長年のテーマ「物語はどこから生まれてくるのか」が、義太夫の如き「語り」にのって、見事に結晶した奇蹟の芸術小説。
筆の先から墨がしたたる。
やがて、わしが文字になって溶けていく──
(文芸春秋HPより)
人形浄瑠璃なんて全く知らないので、その作者・近松半二と
聞いても「??」だった(^^ゞ
でもその生涯を描いたこの物語は、楽しく読めた。
人形浄瑠璃も一度、見てみたいとも感じた。
半二が出会う人たちが皆、半二の後の作品づくりに大きな力を
与えた人ばかりというのも凄い。
半二に人としての魅力があったんだろうなぁ~。
自分にとって厳しくてただ煙たい存在だった母・絹の臨終の場で
会えずに帰ってしまった半二のことを語るお熊の優しい嘘も
良かった。
結局、それがのちに現実となるのもいい。
半二の妻となった、お佐久も素敵な女性。
ほかにも兄の元許嫁の末も素敵だった。
半二の周りにいた人たちはみな、優しい。
半二の娘・おきみが同じように作者として活躍したのかな?
史実を後で調べてみよう。
あまり知らなかった世界の話だったので、読了できるかな?と
読み始めたが、読みやすく最後まで楽しめた。
★★★★
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