発行年月:2019年6月
気鋭の歴史作家が描き出す、聖武天皇の真実!756年、大仏建立など熱心に仏教政策を推進した首(聖武)太上天皇が崩御する。道祖王を皇太子にとの遺詔が残されるも、その言に疑いを持った前左大臣・橘諸兄の命を受け、中臣継麻呂と道鏡は、密かに亡き先帝の真意を探る。しかし、ゆかりの人々が語るのは、母君との尋常ならざる関係や隔たった夫婦のありよう、御仏への傾倒、迷走する政……と、死してなお謎多き先帝のふるまいや孤独に沈む横顔ばかりで――。伊坂幸太郎、朝井リョウをはじめとする人気8作家による競作企画【螺旋プロジェクト】の1冊としても話題!
(中央公論新社HPより)
巻頭の天皇家と藤原家の系図を何度も見て、なんとか読了。
名前が難しい^^;
聖武天皇が崩御してから、始まる、色々な人が語る天皇のこと。
藤原家と天皇家の両方の血を受け継いだ、聖武天皇。
ゆえに、藤原家の母・宮子(父は藤原鎌足)を忌避する。
が、死の直前、母の夢をみる。
母の血を忌避してはいたが、母への恋慕が見せた夢では?と自らも思う天皇。
なんだか哀しい。
死ぬまでそのことに心を砕き、仏教に傾倒していったのも心の安らぎを求めての
こと?
また聖武天皇の妻・光明子の苦悩も語られ、天皇の嫁ぐということは
次ぎの天皇を産む重責を負うことだというのも、また大変なこと。
こういうの読むと、一般庶民でよかったとつくづく思う。
今の天皇家の方達の姿も思い浮かべてしまった。
螺旋プロジェクト。
「海族」と「山族」の対立をテーマに色々な作家さんが書いていますが
今回は、国を治める山の如き皇族とその稜線を洗う海の如き藤原家を描いている
物語。
読むのが、なかなか大変だったけれど、聖武天皇について色々、学べました。
★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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