発行年月:2018年9月
「自分で選んだ人生を生きようともがく、対照的な二人の二十七歳。正確で精細に描かれた彼女たちの痛みと選択は、同じ壁の前でうつむく女の人たちの手を取るはずだ」あたし、あんたみたいな女って大っ嫌い。だから、化けの皮を剥いでやりたかった。でも、こんなものが見たいんだったか......?専業主婦の母に育てられた、リケジョでバリキャリの志穂子。厳しい教師の母に育てられた、家庭に重点を置く杏梨。女としてのスタンスが異なる二人が、志穂子の兄と杏梨の結婚で突然交わった時、彼女たちは何を思い、動くのか?宰賞受賞作家・伊藤朱里の新作は、女性のリアルをえぐり出す。
(中央公論新社HPより)
なかなか面白かった!
初めて読む作家さんかな?と思ったら・・・
『名前も呼べない』(デビュー作で改題して太宰治賞受賞作)を読んでいました!
27歳の女性2人の話。
今村志穂子と今村杏梨。
志穂子の兄・春彦(30才)と結婚した杏梨。
2人は義理の姉妹という間柄。
志穂子は、独身で理系。大手飲料メーカーの研究開発に関わっていて会社の社宅で
一人住まい。
杏梨は、眼鏡店に勤務。国語教師の母親との母子家庭で育つ。
2人の女性は性格的には、対照的だけど、お互い実母とあまり良い関係を
築いていない点では共通している。
そんな二人が志穂子の社宅に空き巣が入ったことで一時、同居することに。
お互い、表面上は何ら問題なくやり取りをするけれど、心の中では
色々なものを感じる。
杏梨は親友の理恵に会ってはその愚痴を言う。
それに対する理恵の言葉も、なかなか面白かった。
女の本音がいろいろ表されていて興味深い。
男性が読んでも全然、面白くない本だろうけどね~。
心理描写が巧い作家さんだな~と思った。
県内出身だし、応援したい作家さん!!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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