発行年月:2018年2月
維新の礎を作った佐賀藩主・鍋島直正の生涯
若くして佐賀藩主となった鍋島直正。財政難に苦しむ藩は城の火事に遭うが、それをきっかけに藩の改革に取り組む。長崎警備を任されていた佐賀藩は、外国船の進入が増え、中国がアヘン戦争でイギリスに敗れたことに危機感を覚えた。
軍事力で負けないように、直正は最新の大砲や銃、西洋流の船の建造を藩で行うための人材を登用した。耐火煉瓦を作っての反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造と、いくつもの難関を乗り越え成し遂げられた。三重津には、藩独自の海軍学校を設けた。
また、息子の淳一郎にいち早く種痘を受けさせ、普及をうながした。
藩主を16歳の直大に譲って隠居した直正は、〈日本を外国列強の属国にしない〉〈幕府側と討幕派との内乱を回避する〉という思いを、諸大名や公家に伝えていった。最新の軍事力を誇る佐賀藩は、幕府側・倒幕派ともに頼りにされる存在だった。
欧米諸国が日本に開国を迫り、攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、体調を崩しながらも、直正は徳川慶喜との会見に臨む。
江川坦庵、田中久重、島津斉彬、井伊直弼、勝海舟、江藤新平……。幕末の名だたる人物と交流し、明治維新の礎を作った鍋島直正を描いた長編小説。
(小学館HPより)
鍋島直正・・・・名前は何処かで聞いたことあるなぁ~くらい^^;
読んでみると、実に魅力的な人物だとわかった。
忠臣・松根との関係も主従関係とは少し違う絆を感じた。
直正という人の人柄でしょうね~。
最期の場面は、それをよく表していて、じ~んと来た。
幕末は、有名人が多くて、影に隠れてしまった感じだけど、
功績を考えたら、もっと世の中に知られるべき存在だと思う。
こういう人を大河ドラマで取り上げて欲しいな~。
植松さんは、功績は大きいのにあまり知られていない(わたしが無知なだけか?^^;)
を勉強させてくれる。
★★★★
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