発行年月:2008年4月
師匠・立川談志も元を訪れたのは17歳のとき。
内弟子は取らないという師匠の言葉で、高校を中退し、住み込みの新聞配達をしながらの前座修業の日々を過ごす。
立川談春が31歳で真打になるまでの話を綴った自伝。
随分、前から話題にはなっていた本書ですが、落語に全く、興味のないわたしは、なんとなくやり過ごしていました。
最近になり、主人が図書館で借りて(結構、順番は待ったのかな?)読んだ後、「おもしろい!!落語が聞きたくなった!」と言っていたので、どれどれ、折角、手元にあるのなら読んでみようかな?と軽い気持ちで読みました。
これが最初から面白い!
話の運び方が上手い!どんどん引き込まれてゆくかんじ。
幼い頃は、父親に付いて競艇場に通うのが好きだった。そして競艇選手になろうと決めたが挫折。
身長が規定(170cm以下)より伸びてしまったから・・・・。
そして、漫才ブ-ムの真っ只中であり、流行を無視するほどの根性もないので、少しひねくれて誰も目もくれなかった落語全集を図書室で読んでみたら面白かったと。
友達は、漫才には興味があっても、落語には興味を示さず、自分ひとりで盛り上がれるところも嬉しくて、どんどんその世界に興味をもってゆく様は他とは違う。
そして、寄席に落語を見に行き、そこで談志師匠の落語を始めてみて、他の人とはオ-ラが違うと感じ取る感性。
落語家は全然、詳しくないわたしでも談志師匠ならすぐ顔が浮かぶ。
毒舌で変わり者のイメ-ジしかないけれど・・・・。
実際、師匠を訪ね、弟子にして欲しい頼み、修行生活がスタ-トするのだが、その最初のやり取りも可笑しい。
内弟子は取らない、他人が家に入り込む生活はイヤだから・・・
新聞配達しながら?・・・売れたら美談になるし、売れなくても縄のれんで一杯やるときのグチのネタになる
なんて、17歳で高校を辞めてまで落語家を目指している若者に言っちゃうなんて、ビックリ。
その後も突然、魚河岸で1年間、修行して来いと言ったり、ハチャメチャなのですが、師匠を信じて従う談春。すごいなぁ~えらいなぁ~根性あるよね~と感心。
めでたく真打になるまでの出来事のなかに、落語界の逸話も混ざって、落語を知ってる人ならより楽しめる内容でしょう。
全く、落語を知らないわたしでも十分に面白かったですから。
わたしも落語、聞きたくなりました。
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
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★途中放棄^^;
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