発行年月:2016年10月
僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
(小学館HPより)
10年ぶりに集まった5人。
大橋、中井、武田、藤村、田辺。
10年前はそこに長谷川さんも加わった6人で鞍馬の火祭を見に行った。
その日から長谷川さんは姿を消している。
5人は再び、長谷川さんに会うために鞍馬に。
集まった5人がそれぞれ、自分が体験した不思議な話を話す。
皆、それぞれ共通するのが銅版画家の岸田道生の「夜行」と題された謎めいた
連作の絵に出会っていたこと。
第一夜 尾道
第二夜 奥飛騨
第三夜 津軽
第四夜 天竜狭
第五夜 鞍馬
夜読むと、雰囲気味わえていいかも。
ちょっと怖いけれど、眠れなくなるほどではなくて良かった^^;
最終夜の鞍馬の話で、今までの不思議話が、ああ、そういうことね。
うんうん、なるほどね。
と思えて、やはり巧いなぁ~と思った。
夜はどこにでも通じている・・・・・この一言が残る。
世の中、不思議なことあっても、「そんなこともあるかもね」
と静かに受け入れればいいか?と思える。
★★★★
PR
この記事にコメントする
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 4 | ||||
6 | 7 | 9 | 10 | 11 | ||
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(01/08)
(01/05)
(01/02)
(12/28)
(12/26)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア