発行年月:2016年1月
刑事犬養隼人シリーズ、最新作!
障害を抱える15歳の少女が誘拐された。
現場には「ハーメルンの笛吹き男」を描いた絵はがきが残されていた……。
警視庁捜査一課の犬養は相棒の高千穂と捜査に動くが、
同一犯と思われる第二の誘拐事件が起こり……。
(角川書店HPより)
子宮頸がんワクチンの副作用に遭った少女たち6人と
産婦人科協会会長の娘・槇野亜美が誘拐された。
犯人の要求は、70億円をワクチンの製薬会社と産婦人科協会に求めるもの。
興味深い内容でした。
テレビのニュースや報道番組でも取り上げられた「子宮頸がんワクチン」が
原因と思われる運動障害やその他の症状に苦しむ若い女性たちの姿は痛ましく
印象的でした。
わたしも女の子2人をもつ母親として、彼女やその親御さんの気持ちになると
居たたまれない思いでいっぱいになります。
犯人の起こしたことは、社会に対しての大きな警告になり、応援したい気持ちにも
なった。
そして・・・その首謀者がわかった瞬間は、衝撃的でした。
社会問題にもなっているこの内容を軸に描いた著者は、どこからかバッシングを
受けていないのかな?
勇気ある作品を書かれたなと思う。
実際に副作用で苦しむ人たちが少しでも今より症状が改善される治療法が
見つかるといいなと強く思う。
★★★★
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